タルティーニ(1692-1770)

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「悪魔のトリル」で有名なタルティーニは1692年4月8日イタリアのピラノで生まれました。パドヴァの大学で法律と神学を学びますが、パドヴァの大司教の庇護のもとにあったプレマツオネという女性と秘かに結婚していたことがばれて逮捕され、アッシジに追放されました。

ヴァイオリン・ソナタ・ト短調「悪魔のトリル(Trillo del Diavolo)」が作曲されたのはこのアッシジ時代の1713年頃のことだといいます。その夜彼は夢の中で悪魔がヴァイオリンを弾いているのを聴き、そのあまりの美しさに、起きてからすぐにそのフレーズを書き留めたといいます。それがこの曲の最後の方に出てくる超難度の連続したトリル(主音と2度上の音を高速に交互に弾く奏法)だったといいます。

やがてパドヴァ大司教の怒りもおさまりますと、タルティーニのヴァイオリンの腕を認めた大司教は彼にパドヴァに戻ってプレマツオネと正式に結婚することを許可します。そして1721年にはサンタントニオ教会の第1ヴァイオリン奏者に任命されました。また1723〜25年にはプラハの宮廷オーケストラの指揮者にもなっています。その後彼はパドヴァで音楽学校を開設し、後進の指導に当たりながら数多くの曲を世に送り出しました。生涯に作曲した曲は350曲以上になります。

1770年2月26日死去。享年77歳。


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