松本零士氏は「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」が代表作と考えられますが、ほかに「千年女王」「キャプテン・ハーロック」「Queenエメラルダス」「四次元世界」「元祖大四畳半大物語」などがあります。
福岡県小倉の出身で、高校卒業後東京に出て、少女漫画を書き始めました。
当初は細身のハンサム男が主人公キャラとして多用されていましたが、1968年記念碑的作品「セクサロイド」を最後として、それ以降は「銀河鉄道999」に見るような、ガニマタの小男が主人公キャラとして多用されるようになります。加えて、この頃からSF色の強い作品が多数発表されました。
宇宙戦艦ヤマトは汚れてしまった地球の環境を再生させるため、コスモクリーナーという機械をはるか彼方の宇宙に取りに行く物語です。そのために太平洋戦争で沈んだ戦艦大和を引き上げ、宇宙船に改造しました。映画が大ヒットし、あまり続編が作れるようなストーリーではなかったのですが、無理矢理作った続編・続々編も登場しました。また色々なパロディを生み出しました。
銀河鉄道999は題名から連想されるように、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」からインスパイヤされた作品です。地球とアンドロメダ星雲の中核星を結ぶ宇宙列車「銀河鉄道999」に乗り込んだ少年の冒険を描きます。鉄道マニアと宇宙物マニアの心をくすぐってくれました。かなりの長編で、テレビでも長期間放映されました。
松本氏の描くキャラクターはなんとも元型的であったりします。銀貨鉄道999のメーテルは全てを知っていて黙して語らず。ほとんど全能にして静かな目をしています。「メーテル」という名前の通り、彼女はグレートマザーそのものかも知れません。