1791年6月20日、フランス革命進行中のフランスで、パリのチュイルリー宮殿に軟禁中であったルイ16世及び王妃マリー・アントワネットが、王妃の祖国であるオーストリアに亡命を企て、ひそかにパリを脱出しました。
彼らはあと少しで国外に出れるというところまで行っていたのですが、翌21日ヴァレンヌで発見されてしまい、拘束されます。そして25日にはパリに連れ戻されました。
この事件を指して民衆は『パン屋のおやじとかみさんを連れ戻した』と言いました。
実際問題としてこの事件が国民に与えたショックは大きく、「国王はフランスを見捨てるつもりだったのか?」と国王夫妻に失望する人たちが続出、人気は急落して、やがて過激派の台頭により夫妻とも処刑される道へと進んでいきます。