ナポレオンがエルバ島を脱出(1815)

↑

 1815年2月26日、ナポレオンがエルバ島を脱出しました。

中学か高校の英語の時間等に Able was I ere I saw Elba. という『回文』 (右から読んでも左から読んでも同じになる文章)を聞いたことのある人は 多いのではないかと思います。ere は boforeの意味でナポレオンのことを言 った文章です。

ナポレオンはコルシカ島の出身。フランスの士官学校を出て若い頃から戦術 の天才として注目されていました。イタリア遠征の成功で名を挙げ、その後 エジプト遠征でトルコを破り、この時『ロゼッタ石』を発見します。1799年 ブリュメールの反動で頭領となって軍事政権を樹立。その後終身頭領、やが て皇帝となってヨーロッパの大半を支配下に置く大帝国を築きました。

しかし1812年冬のロシアで惨憺たる戦績となったのを境に運勢が降下。1814 年退位に追い込まれて、地中海のエルバ島に流されました。フランスでは革 命で処刑されたルイ16世の弟ルイ18世が即位してフランス王国が復活します。

しかしルイ18世の復古的な政策は革命で自由を知った国民にはとうてい支持 できるものではありませんでした。それを憂えたナポレオンは流されてから 10ヶ月後の今日、島から脱出。パリに戻り国民の熱狂的な歓迎をうけました。 しかしこの時点でやはりナポレオンの運気は既に尽きていました。政権復帰 してからわずか100日後、ワーテルローの戦いで敗戦。今度はまず脱出不可能 な大西洋の孤島・セントヘレナに流され、そこで一生を終えました。

『わが辞書に不可能はない』という言葉が知られていますが実際は『辞書か ら不可能という単語を削除しろ』だったとも言われています。


Dropped down from 今日は何の日.
↑
(C)copyright ffortune.net 1995-2016 produced by ffortune and Lumi.
お問い合わせはこちらから