1497年12月22日 ヴァスコ・ダ・ガマの船が喜望峰を通過する。
一般に誤解があるのですが、「喜望峰」に最初に到達した近代ヨーロッパ人はヴァスコ・ダ・ガマではありません。1488年のバートロミュー・ディアスです。しかし彼はそこで引き返しており、初めてそこを越えてインドまで航海を続けたのがヴァスコ・ダ・ガマです。
もうひとつの誤解はこの「きぼうほう」の名前ですが、漢字で書く時に「希望峰」ではなく「喜望峰」です。英語ではCape of Good Hope.
最近これら大航海時代の再評価が行われています。 この結果ディアスも「喜望峰を発見した」とは言われなくなり、コロン ブスも「アメリカ大陸を発見した」とは言われなくなりました。元から 地元の人は住んでいたわけですし、ヨーロッパの人でもたとえばバイキ ングはアメリカ大陸まで進出していたようです。ですから、彼らの事績 はあくまで「近代ヨーロッパ人として最初に」という限定詞を付ける 必要があります。 でないと、日本からすればジョン万次郎も「アメリカの発見者」と主張 することができる理屈になります。