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↑ 宮城県のシンボリズム


宮城県の県庁所在地は仙台市(せんだい)です。

仙台県なんて県はありません。また宮城町というのが以前あったのですが、
現在は仙台市に編入されてしまいました。なお、無関係ですが群馬県に宮城
村というのがあります。また「せんだい」という同音の町として鹿児島県に
川内市があります。

仙台は「独眼龍」伊達政宗(だて・まさむね)の城下町。江戸時代は政宗か
ら最後の藩主宗基まで、伊達氏が治めました。その間の最大の危機は寛文年
間の伊達騒動。「樅の木は残った」その他で有名ですね。この事件はお家騒
動に端を発して下手すれば伊達藩お取りつぶしになっていた所を、原田甲斐
宗輔が取り調べが開かれた大老酒井忠清邸で、そこに集まってきた関係者を
全員斬り殺すという乱暴なことをやったため取り調べ不能になって事なきを
得たもの。通常原田甲斐は極悪人とみなされ、歌舞伎では化け物みたいに
扱われていますが、山本周五郎は原田は証拠隠滅して藩を守るためにこんな
とんでもないことをしたのだという新解釈を提示しました。

県北西部の海岸は三陸海岸の南端。気仙沼(けせんぬま)・北上などの港が
あり、その最南端は、鹿が海を渡ることで知られる牡鹿半島・金華山になっ
ています。金華山には黄金山神社があります。

牡鹿半島の西は突然なめらかな隆起型の海岸になりますが、そこに1ヶ所だ
け、三陸の名残のような松島湾があり、ここだけが沈降地形になっていて、
日本三景になっています。(あとの二つは佐世保の九十九島と宮津の天橋立)

県の西北部にはコケシで有名な鳴子(なるこ)温泉郷があります。鳴子でコ
ケシがいつから作られていたかは分からないほど古い歴史があるようです。
ここの温泉は承和2年(835)の近くの火山噴火で湧出し始めたと言われますの
で、コケシも平安時代まで遡るかも知れません。鳴子の更に奥地には推理小
説などで有名な鬼首(おにこうべ)温泉もあります。こちらは江戸時代初期
に発見されたものとのこと。いくつもの間歇泉があることで知られています。
秘境ですし日本のYellow Stoneといってもいいかも知れません。

県南東部には山形県とまたがる形で蔵王(ざおう)があります。

蔵王というのはこの付近一帯に付けられた総称であり、蔵王山という山があ
るわけではありません。仙台から蔵王行きのバスに乗ると連れて行かれるの
は、だいたい刈田岳。この刈田岳の山頂近くに、あの緑色の美しい「お釜」
があります。羽田から三沢・札幌などへ向かう飛行機の中からもきれいに見
えますね(逆方向の飛行機からは見えない)。お釜は光線によって五色にも
見えるということから「五色沼」の異名もあり、この沼を抱いている火口内
火山は五色岳と呼ばれます。

また刈田岳東側には賽の磧(さいのかわら)があり、石造・延命地蔵尊が祀
られています。この地蔵尊が建立された時はここには道がなくて、道のある
所からここまで持ってくるのに50日を要したそうです。大きくて雪に埋もれ
てしまわないため、現在ではスキーヤーの良い道標になっているとのこと。

仙台からバスでこの刈田岳へ来た人はそのまま今度は山形へ降りるバスに乗
ると、山形蔵王側も見れることになります。お勧めのコースですが、夏でも
寒いのでセーターかジャケットをお忘れなく。

(そこのヒュッテで飲んだ甘酒のおいしかったこと。。。)

蔵王の最高峰はこの刈田岳の北にある熊野岳。位置的にはお釜は熊野岳と刈
田岳の中間に位置しているような形になります。その熊野岳の更に北には
地蔵山もあります。この地蔵山より北を北蔵王といい、刈田岳より南を南蔵
王、その間を中央蔵王というようです。北蔵王の地蔵山周辺には龍神山・
三宝荒神山などといった山もあります。名前からも想像が付くようにかなり
厳しい山ばかりのようです。逆に南蔵王の不忘山・屏風岳などといった山並
みはかなり浸食が進んでいます。

蔵王には大きな滝もあります。まずは賽の磧の所で、お釜から流れ出した水
が落ちる、不帰滝(かえらずのたき)。落差が100mもあります。この滝を見
た人が見とれて、帰るのを忘れるということから付いた名前。その少し下の
方には幅が16mもある不動の滝(落差は54m)もあります。更にそのすぐ近くに
は三段階に分かれて合計落差が180mにも達する、三階滝があります。

なお、蔵王という名前は、7世紀に奈良の吉野から蔵王権現を勧請して刈田
岳山頂にお祀りしたことから起きたものです。



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