中国象棋は上図のような盤を使用する。駒はマスの中ではなく線の交差点の上を移動する。
横の線は手前から本位線(底線)、咽喉線・分津線・卒林線・河界線という。ただし紅軍側は卒林線ではなく兵林線という。真ん中の領域は河界(楚河・漢界)という。ここは実際には縦の線が引かれているのと同じである(軍人将棋のように斜めに進む訳ではない)。縦の線は右から1号線〜9号線(紅軍は自分から見て右から一号線〜九号線)と呼ぶ。特に両端は辺線、真ん中は中線という。底中央の9個の部分は九宮といい本陣である。将(帥)はこの中しか移動できない。ここの斜めの線は士行線といい、士(仕)のみが利用できる。
■駒の名前と動き
黒軍 | 紅軍 | English |
将 (Jiang) | 帥 (Shuai) | King |
士 (Shi) | 仕 (Shi) | Guard |
象 (Xiang) | 相 (Xiang) | Minister |
車 (Ju) | 俥 (Ju) | Rook |
馬 (Ma) | 傌![]() | Knight |
砲 (Pao) | 炮 (Pao) | Cannon |
卒 (Zu) | 兵 (Bing) | Pawn |
■王手と詰み
自分の駒の利き筋に相手の将(帥)が来るとき将(Jiang)と言わなければならない。将棋の王手、チェスのチェックに相当する。
これで将(帥)が応手できなければ被将死(Bei Jiang si)といい、将棋の詰み・チェスのチェックメイトになる。
なお、どう動いても相手の王手になってしまう場合欠行(Chien Hsing)または困斃(Kun Bi)といい負けである。チェスのステイルメイト(チェスでは引き分け)に相当するが、象棋では負けとなる。