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アメフトの基本ルール(2)攻撃
(3)現在、多くのチームでは攻撃チーム11人、守備チーム11人、スペシャルチーム11人、と3種類の陣容を揃えておき、攻守交代でまるごと選手を入れ替えてしまいます。稀に攻撃・守備の両方に出る選手がおり、「両面(りゃんめん)」と言っています。スペシャルチームはキックオフ(およびそのリターン)の時のチームで、しばしば控え選手で構成されています。
■ラインとバックス
選手は一般にラインの選手とバックスの選手に分けられます。ラインの選手は一般に身体が大きく力が強くて、相手ラインとの押し合いへし合いで、陣地を進めていきます。バックスの選手はスピードやテクニックなどで相手の陣地を奪っていきます。
■攻撃陣営とボールの運び方
(1)攻撃開始の時は現在の陣地の境界線(スクリメージ・ライン)をはさんで、攻撃側と守備側の「ライン」の選手が並び、攻撃側の中央のラインの選手(センターという)がボールを股下から後ろにいる味方(通常QB−クォーターバック)にスナップしたらプレイ開始です。
(2)一般的な攻撃パターンでは、スクリメージライン上に6人(ラインの選手5人とTE−タイトエンド)が並び、その後ろにQB(クォーターバック)、その後ろにFB(フルバック)、その更に後ろにTB(テイルバック)が並びます。このほか左右に1人ずつWR(ワイドレシーバー)がおり、プレイスタートと同時に敵陣に走り込みます。
(3)アメフトではラグビーと違って1プレイ中に1度だけですが前方にパスを投げることができます。普通はQB(クォーターバック)が、前方に走って展開しているWR(ワイドレシーバー)やTE(タイトエンド)に向かってパスを投げます。パスを受けた選手(レシーバー)は妨害されなければそのまま走ってタッチダウンを目指すことができます。
(4)パスプレイではなくランプレイを選択する場合は、通常QB(クォーターバック)がTB(テイルバック)にボールを手渡して、受け取った選手(ランナー)はそのまま敵陣に向かって走っていきます。この時、TBの前を走るFB(フルバック)が露払いの役目を果たし、妨害して来ようとする敵の選手を足止めします。
(5)ランプレイのバリエーションとして、TBではなくFBが持って走る場合もあります。またQB自身が走る場合もあります。誰が走るかは相手の守備の態勢を見て、瞬時に作戦変更する場合もあります。QBが持ってある程度走ってから、WRやTEにパスする場合もあります。
(6)TE(タイトエンド)は作戦によってラインに参加して敵の選手を足止めすることもあれば、WR同様に敵陣に走り込んでパスを受ける場合もあります。
(7)残り時間があまり無く、ゴールまでの距離が20〜40ヤード程度の場合、キックプレイを選択する場合もあります。キッカーがゴールポストにボールを蹴り入れれば、FG(フィールドゴール)で3点を得られます。
(8)3rd down までやって10ヤード前進にはまだほど遠いような場合は、4th downの攻撃を放棄してパントを蹴る場合が多いです。(詳しくは次項)
■キックとパント
アメフトでは、キックとパントという2種類のボールを蹴るプレイがあります。キックには試合開始や得点後などのキックオフと、ゲーム中のキックとがあります。キックとパントは少し性質が違うので、キッカーとパンターは別の人が務めるチームが多いですが、人数の少ないチームでは兼任の場合もあります。
キックオフの目的はとにかく遠くへ飛ばすことで、遠くへ飛べば飛ぶだけ、相手の攻撃開始地点が遠くなります。プレイ中のキックは、ゴールポストに正確に蹴り入れることが目的です。多少目的が違うので、この2種類のキックを蹴る人が別になっているチームもあります。
パントの目的も基本的には遠くに飛ばすことですが、滞空時間が長いことが求められます。滞空時間が長いと、味方がリターンナーに迫ってタックルできる可能性が高まるからです。
パントは蹴った時点でボールの所有権は相手チームに移ります。リターン側はボールをキャッチできたらキャッチしてそのまま走ってリターンしてもいいですが、パントした側の選手がリターンナーに迫っているような場合は、万一キャッチすべきボールをファンブルして相手に取られてしまったりするような事故を防ぐため、敢えてボールをキャッチしない場合もあります。その場合はボールが落ちた所から攻撃開始です。
(パントした側の選手は、ボールがリターン側の選手に触れない限り、そのボールを取る権利がありません)
これに対してキックオフしたボールはどちらのものでもないので、落ちた所をキック側のチームが取っても構いません。その場合、キックした側が攻撃権を得てしまいます。これをやりやすいように、キックオフをわざと小さく蹴ることがあり、オンサイドキックといいます。ただしオンサイドキックは最低10ヤードは転がらないと反則になります。
キックオフしたボールが相手のエンドゾーンまで届いた場合、リターン側の選手はボールを押さえてそのまま走ってリターンしてもいいですが、リターンせずにボールを取ったままエンドゾーン内に膝をついても良いです。これをタッチバックといい、自陣20ヤードのところから攻撃を始めることができます。
キックオフしたボールがエンドゾーンに届かなかった場合はリターン側のチームはこのボールを早く押さえてリターンする以外の道がありません。まごまごしていてキック側のチームに取られてしまえば、一気にピンチになります。
■キックオフについて
(1)試合開始、後半開始の時は、守備を選択したチーム側が自陣35ヤードの所からキックオフをします。その時、攻撃を選択したチーム側はそのボールをつかんで走れるだけ前方に走り(リターン)、(タックルされたりして)止まったところから攻撃が始まります(次の攻撃が1st down)。
(2)タッチダウンの後、ボーナスゲーム(Try for point) が終わった後は、得点した側がキックオフして得点された側の攻撃に移ります。
(3)キックオフリターンで、可能だったらリターンナーはそのまま相手エンドゾーンに走り込んでも構いません。その場合タッチダウンが認められ、(Try for Pointのあと)次はタッチダウンした側のキックオフ・された側の攻撃になります。
オンサイド (4)セーフティを取られて得点を与えてしまった場合は、例外的にセーフティを取られた側がキックオフし、得点をもらった側のリターンになります。この場合だけは自陣20ヤードのところからキックオフします。この場合は特に「フリーキック」といいます。