リサイクルの推進は環境問題とリンクしています。リサイクルが普及すれば ゴミが減ることにより、ゴミ捨て場の問題やダイオキシンの問題が軽減され るとともに、資源の消費を抑えることで自然破壊をより小さくすることがで きます。
現在有効なリサイクルができるものとして回収・再生のシステムができてい るもの、できつつあるものには次のようなものがあります。
紙・・・・再生紙としてコピー用紙やトイレットペーパーなどに利用されま す。ただ、近年みんなのリサイクル意識の高まりによる古紙の供給量の 増加と、円高による輸入パルプの値下がりで、再生紙業界は悲惨な状態 になっています。国の組織的な支援が欲しい所です。
アルミ缶・・・アルミ素材として利用します。再生は大変ですが、ボーキサ イトから加工するよりは随分安くつきます。一般に再生アルミニウムは 耐久性をそんなに必要としない部品に使用されます。現在国内産の自動 車にはかなりの再生アルミニウムが使用されているようです。
スチール缶・・鉄素材として利用します。
発泡スチロール・・・プラスチック素材として利用します。
ペットボトル・・・・繊維製品や固形燃料・石油製品などに再利用します。
ポリエステルに再生してブラウスやワイシャツの素材にしたり、ビデオ
テープやフロッピーの磁性体を塗るベースにしたり、また再度ジュース
の容器に再生したりしているケースもあるようです。
ペットとはPET(ポリエチレンテレフタレート)で、塩素を含みません ので、燃やしてもダイオキシンを発生しません。しかし、そもそも、と ても再利用しやすい素材なので、ゴミに混ぜて燃やすのはもったいない です。現在全国のペットボトルの回収率は多分2〜3%。早急に回収・ 再利用のシステムを構築して欲しいところです。
なお、PETボトルに似たPVCボトルは半分以上が塩素なのでダイオ キシンを発生します。
ガラス瓶・・酒瓶・醤油瓶などは洗浄してそのまま再利用しています。ワイ ンの瓶は沈殿物が洗浄では取れないので、溶かさないと使えません。