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宇宙への招待(8)小惑星と彗星
小惑星と彗星はいづれも太陽系の小さな構成メンバーです。 小惑星は主として火星と木星の軌道の間の距離の円に近い楕円軌道を周回す る岩石を主とする星、彗星はかなり離心率の大きな潰れた長円軌道や放物線・ 双曲線軌道などを描き、太陽に近づいた時は太陽風に吹かれた尾を見せる 氷を主とする星です。しかし中にはキローンのようにどちらなのかが曖昧な 星もあります。 最初に発見された小惑星は四大小惑星と言われるセレス・パラス・ジュノー、 ヴェスタ。これはいづれもローマ神話の女神の名前です。 セレス:ギリシャ神話のデーメーテル。大地と農業の女神。 パラス:ギリシャ神話のアテナ。智慧と戦いの女神。 ジュノー:ギリシャ神話のヘラ。結婚と貞淑の女神。 ヴェスタ:キリシャ神話のヘスティア。家庭と台所の女神。 これらはいづれも火星と木星の中間の軌道(2.4〜2.8天文単位)にあり、この 発見がボーデの法則を実証しました。 小惑星が集中している領域がいくつかあり名前が付いています。 ヒルダ群(3.9天文単位) チューレ群(4.3天文単位) トロヤ群(5.2天文単位) 特にトロヤ群は木星と同じ軌道を周回しています。そのうち半分は木星の 前方60度の所にあり半分は木星の後方60度の所にあります(以前うっかり 120度と書きましたが間違いです。すみません)。この位置が重力的に安定 する場所です。木星の前を行く星にはギリシャ側の戦士の名前が付けられ 木星の後ろを行く星にはトロイ側の戦士の名前が付けられています。 しかし全ての小惑星が火星と木星の間にあるわけではありません。433番の エロスは1.458天文単位で火星より内側ですし、地球に再接近するときは わずか0.15天文単位の距離にまでなります。2100番のラーシャロムなどは ほとんど地球より内側を回っています。(a=0.832 e=0.437なので太陽から の平均距離は0.468〜1.196天文単位) とんでもないのが前述の2060番キローンで a=13.648 e=0.381 ですから 8.448〜18.847天文単位。つまり太陽に近づいた時は土星の軌道より内側、 遠ざかった時は天王星の軌道近くまで到達します。 小惑星は火星と木星の間の領域の星間物質が木星の重力が大きいために その干渉で大惑星にまで成長できなかった残骸だと言われていたのですが そのほかに、彗星と同様カイパーベルトから供給されているものもあるの ではないかといわれています。また小惑星の中にはどれかの惑星に捕まっ て、その衛星になってしまったものもあるといわれ、海王星のトリトン などはその候補と考えられています。 さて彗星は「ほうき星」の名前で知られていますが、大部分は軌道が不安定 で、どこかの大惑星に接近した時に大きく軌道が変えられてしまったり、 更には氷でできているため、その成分がジェットのように吹き出して自ら 軌道を変える場合もあります。 しかし中には綺麗な周期でまわっている星もあります。その代表が76年ごと に姿を現すハレー彗星です。