※「セキュリティ保護のため...」というメッセージが出る方・日本語が入力できない方へ
←↑→ 宇宙への招待(7)冥王星とカイパーベルト


冥王星は現在我々が知っている最遠の惑星です(小惑星・彗星を除く)。
公転周期は247.8年、自転周期は6.387日。衛星は1個知られておりカロン
(Charon)と呼ばれます。冥王星はPlutoでこれは冥界の王の名前(ギリシャ
神話のハーデス)ですが、カロンというのは三途の川の渡し守の名前です。
このカロンの公転周期は冥王星の自転周期と全く同じで、カロンと冥王星
はいつも同じ面を向け合っていることになります。また冥王星の半径が
1100kmであるのに対してカロンは600kmもあり、地球と月の関係によく似て
います。

さて太陽系の話を始める時に惑星の公転半径に関するボーデの法則という
のを言ったのですが、そのボーデの法則から言うと、海王星の次の惑星は
0.4+0.3×2^8 で77天文単位付近にあるだろうと思われました。実際海王
星の軌道の計算値が実測値とずれていましたので、それが未知の惑星によ
るものであることがパーシバル・ローウェルにより1900年前後から予測さ
れていましたが、この新惑星はなかなか見つかりませんでした。それを
見つけたのは1930年C.W.トンボーです。この惑星がなかなか発見できなか
ったのはそれが極めて暗い天体であったからでした。冥王星の光度は13.6
等星です。

そしてこの発見された冥王星の位置ですが、ボーデの法則による予想から
は大きく外れる39.5天文単位というものでした。また冥王星の公転軌道は
大きく曲がっていて、一部海王星の軌道の内側まで入り込んでいます。こ
のため冥王星は実際1979年から1999年までこの内側の部分に入り込んでい
て、一時的に惑星の順序が水金地火木土天冥海になっていました。

このような特殊な性質から冥王星に関しては昔から、太陽系の外側から
やってきた星が、太陽の引力に捉えられて惑星になったものではないか、
との説がささやかれていましたが、現在では「カイパーベルト」と呼ばれ
ているところがその出身地ではないかという説がかなり有力です。

一般にこの海王星・冥王星より外側の領域にある物質の集中帯をカイパー
ベルトと言うのだろうと思われているのですが、正確に言うとここは2種類
の領域からなっています。

ひとつがカイパーベルト(Kuiper Belt)でこれは海王星の軌道付近から100天
文単位程度の付近までに分布しています。これは短周期の彗星の供給源にな
っていて、主として海王星の重力の影響で軌道を曲げられ、あるものは太陽
系内に取り込まれて彗星となり、あるものは逆にはじき出されて、遙か遠く
へ旅立っていってしまいます。

もうひとつがオールトの雲と呼ばれるもので、これは3〜6万天文単位という
遙かに離れた領域にあり、長周期彗星の供給源になっているものと思われま
す。これは元々は太陽系の創生期に、太陽のすぐそばで形成された彗星状の
物体が、太陽の強い重力のためにかなりびしゃげた楕円軌道を取ることにな
り、遙か遠くへ飛ばされてしまったもの、ともいわれています。

カイパーベルトに関しては近年かなり観測されるようになってきたのですが
オールトの雲に関してはまだ実態がよく分かっていません。

1977年に発見されたキロン(Chiron)はカイパーベルト天体中でも最大級のも
のです。更に2000年12月には超巨大な小惑星2000 WR106まで発見されていま
す。この惑星はもしかしたら太陽系内での最大の小惑星になるのではないか
とも言われています。

そして、冥王星・カロンに昨日述べたトリトンも実は元々はカイパーベルト
天体だったのではないか、とも言われています。この付近に関しては。まだ
まだ今後の研究を待たねばなりません。




(C)copyright ffortune.net 1995-2007 produced by ffortune and Lumi.
お問い合わせはこちらから