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←↑→ 宇宙への招待(5)木星・土星


木星は太陽・月・金星の次に明るい星です。しかし金星が宵の明星・明けの
明星といって、夕方や朝にしか見られないのに対して、木星は夜中でも見る
ことができます。更に木星は約12年で天空を一周しますので、長い時間を計
る尺度として使われました。中国で発生した十二支も本来はこの木星の位置
を表すものであったようです。木星の公転周期は正確には11.86年ですので
実際に12年単位で十二支を割り当てていくと、約7回まわした所で1個ずれて
しまいます。この時は十二支の方もちゃんとずらすという考え方がありこれ
を「超辰法」といいます。この問題に関しては下記に詳細に述べています。

http://homepage1.nifty.com/anecs/calen/calen/fromqa/qa106.htm

さて木星は英語ではJupiter(ジュピター)。ローマ神話のユピテル、ギリシャ
神話のゼウスに相当し、夜空で最も明るい星にふさわしい命名でしょう。
現在発見されている衛星は28個、その他に2個の環があります。内側の主環は
ロシュの限界内にあり、その外縁を2個の木星の衛星アドラステアとメティス
が周回しています。この2個の衛星のために主環の外側はくっきりとした境界
になっているものと思われます。

木星の衛星の中でイオ・エウロパ・ガニメデ・カリストはガリレオ・ガリレイ
が発見した為ガリレオ衛星といいますが、その中のイオは地球型惑星と同様の
組成を持ち火山活動も起きていることが知られています。木星本体の主成分は
水素であり、この星がもう少し大きかったら恒星に進化して、太陽系は2つの
恒星を持つ連星系になっていた可能性もあります。

土星は-0.5等星ですので、星空の配置が分かっている人でないと普通の一等星
と区別がつかないかも知れません。公転周期は29.46年で、占星術では土星が
その人が生まれた時と同じ位置まで戻ってくることをサターンリターンと言っ
ています。この時期は人生の転換点となることが多いといわれます。

木星にも環がありますが、やはり環で有名なのは土星の方。こちらの環は非常
に大きいので、地上から倍率の低い望遠鏡でも容易に見ることができます。地
上から見えているのはA環,B環でその間に倍率のいい望遠鏡なら見える間隙は
カシニの空隙といいます。環はB環の内側にC,D A環の外側にF,G,E というのも
あります。衛星は現在発見されているので30個。木星とは色々な意味で対比さ
れる星です。ただし土星の重さは木星の約3分の1です。木星の地表重力は地球
の2.4倍ありますので人間がそこに行けばひしゃげてしまうでしょうが、土星
の地表重力は地球とほぼ同じです。

英語ではSaturn(サターン)。ローマ神話のサトゥルヌス、ギリシャ神話のクロ
ノスに相当する....とここでは理解しておいてもらっても良いでしょう。厳密
に言うとこの付近は難しい問題を含んでいます。なおサターンはサタン(Satan)
とは無関係です。農業神であり、ユピテルが神々の王になる前の王とされます。
木星の背後にあり、巨大ではあってもゆっくりと動いている星。先代の王という
呼び方にふさわしい存在かも知れません。なおアメリカのサターン5型ロケット
やセガのゲーム機の名前なども、ここから来ています。




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