和服の基礎知識(10)婚礼衣装
written by lumi on 和服の基礎知識(10)婚礼衣装
さて、今回のシリーズの最後に婚礼衣装について見ておきましょう。最近は
結婚式の進行について自分たちの工夫を取り入れる人も増えてきていますが
式場の担当者に乗せられてしまいますと、花嫁さんは
(1)白無垢で参列者を迎える
(2)色打掛に着替えてメインテーブルに付く
(3)お色直しで大振袖に着替えて来る
(4)新郎と共にお色直しに出てウェディングドレスでキャンドルサービス
などということになってしまいます。結果的にほとんど披露宴会場にはおらず
せっかくの友人達の祝辞などが全然聞けなかったなどというのもよくある話。
参列者を白無垢で迎えて次が色打掛けにするのは、これは打掛けを交換するだ
けで済むからです。白無垢にしても色打掛けにしても、通常の和装の組合せに
さらにもう一枚重ねています。これが「打掛け(うちかけ)」ですが、これは
元々、袿(うちき)がなまったものと言われています。平安時代には小袖の上に
袿を十枚くらい重ね着していたわけですが、現代の和装では打掛けを着るのは
この婚礼衣装くらいでしょう。
婚礼衣装では打掛けに対してその下に着る普通の和服(小袖)を掛け下着と呼ん
でいます。この掛け下着は現代でも昭和初期までの習慣と同様の重ね着にする
のが正式ですが、付け比翼で略してしまう場合もあります。色打掛けにする
場合は掛け下着の色は自由なのですが、白無垢の場合は当然掛け下着も白にな
ります。白無垢→色打掛チェンジパターンをする場合は普通色打掛の掛け下着
も白のままになってしまいます。なお白無垢の下に着る長襦袢は最近では白に
する人が多いのですが、元々は赤にする風習であったようです。
振袖を着る場合、花嫁さんはこれが最後の振袖ということになります。(離婚
すればもう一度着れますが...) ここで婚礼衣装として着るのは正式の振袖で
ある「大振袖」が多いようです。これに対して成人式などで着られているのは
大半が袖の短い中振袖です。もちろんお値段も相当違います。
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