和服の基礎知識(1)着物とは

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短期の連載です。10回くらいの予定。伝統の衣服というのに、どうにもよく 分からない和服について少し親しんで頂けたらという企画です。

さて日本の衣服の様式も時代に沿って随分変わってきているのですが、現在 の和服の形式はだいたい桃山時代から江戸時代初期にかけて固まってきたも のです。

この様式では基本的には男女とも肌に直接着る「肌襦袢(はだじゅばん)」、 その上に着る柄の入った「長襦袢(ながじゅばん)」があって、その上に表着と なる「長着(ながぎ)」を着ます。普通単に「着物」といえばこの「長着」の ことを言う訳です。

洋服と和服のおおまかな違いを挙げてみましょう。

(1)洋服では男性は右前、女性は左前だが和服は男女とも右前(*1)

(2)現代の洋服は曲線裁ちが普通だが、和服は必ず直線裁ちで作られる。
そのため身体と服の間に隙間が多く、また「洗い張り」などという 特殊な洗濯方法が可能である。

(3)現代の洋服はボタンやファスナーで留めるものが多いが和服は 紐や帯で留める。

(4)結果論であるが着る人が少なくなってしまったこともあり、和服の場合 a.既製服が入手しにくい。お仕立てになってしまうことが多い。
  b.それとも関連しているが、安価に入手できないタイプが多い。
  c.自分で着れない人が多い。
  d.家庭で洗濯ができないものが多い。

しかし本当はヨーロッパと違って湿度の高い日本では本来風通しのいい和服 は風土によくあった衣服なのです。どこかのデパートで店員さんの制服を 和服にしちゃうとか?? いつも和服姿のアイドルをデビューさせるとか???? すると、案外和服はまた復活してくるのでは、という気もします。

日本人がみんな洋服になってしまったのはほんのここ50年くらいの話です。

(*1)右前というのは右の前身頃を左の前身頃の下にすることで...うーんなぜ 右前というのでしょうね。それって左前なんじゃ???などとも思ってしまう のですが。でも右前・左前はそういう使い方で定着しているので仕方ない ですね。なお和服で左前に着るのは死人だけです(-_-;

(2001-08-10)
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