10.十干

十干とは甲乙丙丁戊己庚辛壬癸のことをいいます。これは日本語の読みは五行×陰陽(兄(え)と弟(と))になっています。下記に一覧を挙げます。

十干訓読み五行陰陽音読み中国音寄宮
きのえ こうjia
きのと おつyi
ひのえ へいbing
ひのと ていding
つちのえwu
つちのとji
かのえ こうgeng
かのと しんxin
みずのえじんren
みずのとgui

寄宮というのは十干を十二支に変換する必要がある場合に出てくるのですが、東洋占初心者の内は覚える必要ありません。必要になった時に見に来ればいいと思います。

学校の成績で今でも甲乙丙丁のところはありそうですね。一般に十二支のことを「えと」と言っていますが、本当は「えと」というのは、この「兄弟」のことです。「え」「と」というのは、やまとことばの接頭辞で大小を表します。「と」は「おと」とも言い「おとひめ」は「小さなお姫様」。京風に言えば「こいさん」ということになります。

一般に「干支」と書いて「えと」と読んでいるのですが、干支というのは十干と十二支のことですので、どこかで言葉の混乱が起きているようです。

十干の各々には下記のような象意があります。

大きな木。つまり大木や森林など。
小さな木。つまり草や花など。
大きな火。つまり太陽。
小さな火。つまり電灯やロウソクなど。
大きな土。つまり山や丘。
小さな土。田畑程度のサイズ以下の土。
大きな金。剣や刀の類。
小さな金。宝石や貴金属。
大きな水。つまり海。
小さな水。水滴のようなもの。

五行で相生・相剋の話をしましたが十干についても相生・相剋が発生します。それはまた後に触れます。このページでは最後に十干の十段階理論を挙げておきます。

甲冑。種子を覆う硬い殻。
軋(き)しる。幼い芽がまだ充分伸びきれずに土と戦っている状況。
炳(あき)らか。草木が生長してその姿が明確になった状態。
丁壮。草木の姿が充実した状態。
茂る。草木がおいしげっている状態。
紀(すじ)。草木が充分生長してその条理が整然としているさま。
更(あらたまる)。成長が行き詰まり新たな形に変化しようとするさま。
新(あたらしい)。草木が枯れて新しい世代が生まれようとするさま。
妊(はらむ)。草木の内部に種子が生まれた状態。
揆(はかる)。種子が形作られて大きさを測れるようになった状態。

この説明は昔はよく「十干の本来の意味」として東洋占の教科書に載っていたものですが、そんなことはありません。これも十干の対応のひとつにすぎないのであって、漢字の部首などからこじつけた説明です。本来の十干というのは単なる記号にすぎません。



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