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東洋占術の基礎(8)十干
十干とは甲乙丙丁戊己庚辛壬癸のことをいいます。これは日本語の読みは 五行×陰陽(兄(え)と弟(と))になっています。下記に一覧を挙げます。 甲 きのえ 木 陽 こう 乙 きのと 木 陰 おつ 丙 ひのえ 火 陽 へい 丁 ひのと 火 陰 てい 戊 つちのえ 土 陽 ぼ 己 つちのと 土 陰 き 庚 かのえ 金 陽 こう 辛 かのと 金 陰 しん 壬 みずのえ 水 陽 じん 癸 みずのと 水 陰 き 学校の成績で今でも甲乙丙丁のところはありそうですね。 一般に十二支のことを「えと」と言っていますが、本当は「えと」というの は、この「兄弟」のことです。「えと」をパソコンでかな漢字変換しますと 「干支」という漢字が出てきますが、これは十干・十二支のこと。どこかで 言葉の意味がずれてしまっているようです。 十干の各々には下記のような象意があります。 甲 大きな木。つまり大木や森林など。 乙 小さな木。つまり草や花など。 丙 大きな火。つまり太陽。 丁 小さな火。つまり電灯やロウソクなど。 戊 大きな土。つまり山や丘。 己 小さな土。田畑程度のサイズ以下の土。 庚 大きな金。剣や刀の類。 辛 小さな金。宝石や貴金属。 壬 大きな水。つまり海。 癸 小さな水。水滴のようなもの。 五行で相生・相剋の話をしましたが十干についても相生・相剋が発生します。 それはまた後に触れます。今日は最後に十干の十段階理論を挙げておきます。 甲 甲冑。種子を覆う硬い殻。 乙 軋(き)しる。幼い芽がまだ充分伸びきれずに土と戦っている状況。 丙 炳(あき)らか。草木が生長してその姿が明確になった状態。 丁 丁壮。草木の姿が充実した状態。 戊 茂る。草木がおいしげっている状態。 己 紀(すじ)。草木が充分生長してその条理が整然としているさま。 庚 更(あらたまる)。成長が行き詰まり新たな形に変化しようとするさま。 辛 新(あたらしい)。草木が枯れて新しい世代が生まれようとするさま。 壬 妊(はらむ)。草木の内部に種子が生まれた状態。 癸 揆(はかる)。種子が形作られて大きさを測れるようになった状態。 この説明はしばしば「十干の本来の意味」として東洋占の教科書に載ってい ますが、そんなことはありません。これも十干の対応のひとつにすぎないの であって、漢字の部首などからこじつけた説明です。本来の十干というのは 単なる記号にすぎません。