タロットの風景より『吊られ人』
written by Lumiere on 93/06/11 05:25
木の上から逆さに吊られ足を組んでいる男。この男は死んでいるのたろうか。
いや、そうは見えない。何か修行でもしているのだろうか。よく分からない。
しかし何かをじっと考えているかのようである。
しかしこの体勢はすこぶる大変である。まずこの体勢から抜け出す為には
誰かに引き上げて貰うか、逆にそっと降ろして貰うか、或は自分の腹筋で
起き上がり上の木の枝か何かをつかまなければならない。普通なら動くに
動けない状態。このカードはそういう状態を一般に表しているようだ。
時の歩みがいったん止まり動かなくなっている。としたら、現代では冷蔵庫
とか冷凍食品とかレトルトパックとか、そういうものをこのカードで表す
ことができるかも知れない。缶詰、乾燥野菜、インスタントラーメン、そう
いった保存食の類は「吊られ人」である。
インスタントラーメンは私が生まれた年昭和33年に登場したのだという。
現在この市場は袋麺とカップ麺に2分化されていて、年間の消費量は日本人
1人あたり平均30個くらいにも達するという。このインスタントラーメン
に対する最大の誤解は、これに合成保存料が使われているという誤解である。
が、インスタントラーメンというのは高野豆腐などと同じ完全な乾燥食品で
以外と健康的なものである。
保存食の中で最高に日持ちがするのは缶詰であろう。作られ方が良ければ
恐らく半永久的に保存できるのではないか。缶詰で私が好きなのの双璧は
はさんまのかばやきとシーチキンである。以前はこれに鯨の煮た奴も良かっ
たがこれは無くなってしまった。しかし、いまだに最高にうまかったと思う
のは、もう20年以上前に食べたキリだが、自衛隊の非常食の払い下げに
なったもので馬肉入りおこわであった。
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