↑ ← → タロットの風景より『女教皇』
written by Lumiere on 93/06/08 06:35
 このカードは、ある意味で、大アルカナの中で最強のカードのよう。
 ウィッチクラフト系のタロット、例えば『魔女団のタロット』などを
 見ると特にそんな感じを受ける。

 背中に黒い柱と白い柱を並べ、大いなる光と遥かなる地平に護られし巫女。
 このカードを見ていると、6次元の彼方から何がしかのパワーが伝わって
 くるのを感じる。

 『女帝』が母或は妻であり『女教皇』は娘或は処女と考える事もできるが、
 古来女性はいつでも母の面を出すことも出来れば処女の面を出すことも
 できるのだ。母は危険を避け守りを固めるが、処女は好奇心を持ち変化を
 厭わない。『女教皇』は「変化」を表すカードでもある。そして、いつ
 保守的な『女帝』が、気まぐれな『女教皇』に変身しないとは言えない。

 浦島太郎が出会った龍宮城の乙姫も『女教皇』になぞらえることのできる
 人物であろう。彼女は今に伝わる説では可愛がっていた亀を助けてくれた
 お礼にと浦島を龍宮城に招く。しかしこの物語のラストを考えると、この
 措置はかなり冷酷である。この物語は非常に謎だ。

 日本書記に描かれた(多分初期の頃の形式の)浦島の物語では、浦島が
 亀を釣り上げたところ亀が美女に変身して、浦島と結婚し、新婚旅行で
 蓬莱山とか仙境に行ったことになっている(雄略天皇22年7月)。
 乙姫は亀の化身なのか、何らかの事情で亀の形になっていたのが本来の
 姿に戻ったのか、日本書記の文章のみでは判断が付かない。

 しかし、この亀からの「変身」、そして浦島を龍宮城あるいは蓬莱山と
 いった異界に連れて行った魔法の力、そこにやはり『女教皇』の象徴が
 発見できるのである。

 以前鳥羽市の水族館か何かの記念行事で海にまつわる文学作品の公募が
 あったことがあり、(毎年やってるのかな?) 小説を書いてみようか
 と思い構想を練っていたときに、この浦島伝説に思いが至った。試験的
 に4〜5本書き出してはみたものの、完成に至らず、応募はしなかった
 のだが、その中で「乙姫」という名前の謎を考えてみた物語があった。

 それは「乙姫:おとひめ」というのは実は「弟姫」つまり「妹」という
 意味ではないかということ。(むろん何の根拠も無い ^^;)すると、
 もう一人龍宮城には「姉」である「兄姫:えひめ」という人がいても
 いい。そして兄姫は当年18歳くらいでクールでかつおしとやか、お嫁
 に行こうかという頃、弟姫は当年10歳で、無邪気で元気良く鯛や平目
 と毎日遊んでばかりいる・・・・・・・そこへ、 っていうのですが、
 その内きちんと書き上げてみたいものだと思っています。(^^)



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