
カード各論(13)死, Death, La Mort
【一般的な絵柄】 骸骨の顔をし、頭巾をかぶった死神が三日月状の鎌を持っ
ている。死神は立っている場合と、馬に乗っている場合がある。一般的に
は左を向いていることが多い。地面には死神に「刈り取られた」人間の首
や手足が転がっている。その中に冠をかぶった顔がある場合もよくある。
また背景に川が流れていることもある。なお、このカードにはしばしば
DEATHというタイトルが省かれ、数字の13のみが描かれていることがある。
(ライダー版の死神は鎌ではなく旗を持っている。これは古い形式を採用
したものであるらしい)
【一般的な意味】 死。再生。出産。受胎。新時代。大転換。再出発。危険を
伴う改革。破壊即建設。退職。離婚。離別。貧乏くじを引く。解雇。リス
トラにあう。友人を失う。お墓に関係すること。葬儀。殺害。戦争。
【コメント】
一般に「悪魔」と並んで嫌われカードですが、それほど良くないカードで
はありません。基本的には「死」を表しますから、病気の経過を占って
このカードが出た時は厳しい。しかし「死」というのは、この世からあの
世へ移行する、という意味なので逆に、あの世からこの世へ移行する、つ
まり出産や受胎の意味もあります。(逆位置である必要はない)ですから
妊娠したかな?と引いてこのカードが出たら、赤ちゃんは元気です。死産
ではありませんので安心して下さい。その時怖いのは世界(旅立ち)です。
(逆に恋愛の経過を占った場合の死は、やはり恋の終わりと新たな恋を
示唆する。世界の場合は一般に結婚−恋愛の終了−を表す)
またもっと広い意味で、なにかが大きく変わることを示す場合もあります。
また死の意味の拡大解釈として、離別、退職、友情や利益の喪失、などを
表す場合もあります。特に逆位置で出た場合は「死」の後の経過に重点が
置かれて、新しい恋・転職・などといったものを表します。
また、このカードは死神が馬に乗っていることから、死とは無関係に、馬
とか騎手とか騎士とかいったものを表すこともあります。
【象徴探求】
一般にこの絵は中世ヨーロッパの「マカーレブの踊り」のモチーフである
と考えられています。これは聖史劇の中に登場するもので、骸骨の服と
仮面をかぶった死神役の人が草刈り鎌を振り回して踊っていたものです。
実際マルセイユ版の死は仮面をかぶっています。
また聖書の黙示録の記述との関連を指摘する意見もあります。黙示録6章の
7にこういう記述があります。(新共同訳より)
『小羊が第四の封印を開いた時....青白い馬が現れ、乗っている者の名は
死といいこれに陰府(よみ)が従っていた。彼らには地上の4分の1を支配
し剣と飢饉と死をもって、更に地上の野獣で人を滅ぼす権威が与えられた』
なお、このカードの番号13は、当然西洋人にとっては不吉な数字とされて
いるものです。これは一般には、キリストの最後の晩餐の出席者が13名で
あったから、といわれていますが、どうも実際はもっと古くから13を忌む
風習があったらしい、とも聞いています。
シンボリズム的には、吊され人の12というのは星座の数でもあり、一種の
完成を表す数であって、それ故にそこから先に行くことが難しくなるのに
対して、13の場合は、その12の上に更にひとつ数が加わることによって、
新しい展開の方向性が見えてくるものです。つまり13というのは12の停滞
を打破し、新時代を切り開く重要な数なのです。革命は保守側から見ると
「死」にも見えます。
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