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カード各論( 2)女司祭長, The High Priestess, Le Papesse
【一般的な絵柄】 ふたつの柱(しばしば黒と白)の前に置かれた椅子に女性が
座っていて、本(巻物のことも)を開いている。女性は冠をかぶり、床には
三日月が落ちている。柱にBとJの文字があることもある。BはBoaz(慈悲),
JはJachin(厳粛)を表す。Α(アルファ)とΩ(オメガ)のこともある。これは
最初と最後ということで全てを表す。本にTORAの文字があることもある。
これは聖書の最初の5書を指す。聖4文字の場合もある。それは神を表す。
柱の向こうに花園が見える場合もある。またしばしばフェミニズム系のデッ
キでは野などに立っている女司祭長もある。
【一般的な意味】 智慧(知恵ではない), 直観, 神秘, 変化, 巫女, 処女性,
読書, 教養(or無教養), 研究, 芸術, 常識, 独断, うぬぼれ, 砂漠, ...
【他カードとの関係】
魔術師とはひじょうによく似たカードであるが、魔術師が物質的な世界で存在しているのに対して、女司祭は精神的な世界で存在している。魔術師と女司祭のペアはまだ若いので性的な関係はできない。
女司祭と女帝はどちらも女性を表すが、女司祭が娘で女帝が母、女司祭が女学生で女帝がOLという考え方も成り立つ。また女司祭は清貧あるいは倹約的で女帝は裕福あるいは贅沢的である。
女司祭と法王はどちらも宗教的な存在であるが、法王が社会的に認められた宗教者であるのに対して女司祭は非合法の宗教者である。
【コメント】
魔術師が頭の働きに関連しているのに対し、女司祭長は魂の働きに関連する。
魔術師のカードがそのまま魔法・魔法使いを表すように女司祭長もそのまま
巫女を表す。この人物が本を読んでいることから読書を表し、そこから研究
や教養も表す。むろん回りに悪いカードが多い場合は、これらの欠如を表す
こともある。女司祭長のカードの意味として忘れてはならないのは「変化」
の意味である。変化を表すカードは幾つかある。女司祭長,死,塔,金貨2。
それぞれ微妙にニュアンスが異なる。女司祭長の場合は内面から湧き上がっ
てくるような変化である。死は断絶的変化,塔は外因による変化,金貨の2は
原理的・双対的変化である。なお、女司祭長のカードは砂漠・駱駝などとも
関連している。これは割と深い所にある意味であるが、カバラでもこのカー
ドはギメルと対応させており、まさに駱駝にふさわしいのである。これは
神の世界への旅をするための駱駝でもある。(この件は説明し出すと長く
なるのでここではこの程度で)
【象徴探求】
女司祭長のカードは女教皇とも呼ばれますが、これは歴史上ただ一人の女性
のローマ法王ジョアンを連想させます。ジョアンは女性であることを隠して
神職として活動している内に枢機卿、そして法王に推挙されその地位に上が
ることになります。しかし彼女が女性であることが一人の神職にバレ、レイ
プされて妊娠してしまいます。そして儀式の最中に出産してしまったため、
殺害され、記録から抹消されたとされます。そしてその後法王になるものは
股間を露出させて穴の開いた椅子に座り、男性であることを確認される習慣
が出来たと言われます。ただし、この時代はそもそもローマ法王庁の記録が
あやふやな時代です。
一般に女司祭長が座っている背景の柱の間の向こうには、別世界があるとさ
れ、彼女はその入口の前で番をしているのだともいいます。真に中を探求し
ようと志すものだけがそこに入ることを許されるのです。このカードには
他にも色々秘密があるようです。
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