賀茂探求(43)京都/大酒神社

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written by Lumi on 00/05/26 04:30.

この神社に関することは既にかなり話してしまいました。

御祭神は秦酒公・秦河勝・摩多羅神。この摩多羅神の巡行する牛祭りで有名 です。摩多羅神のお祭りというと、もう一箇所、茨城県の筑波山近くの通称 「雨引き観音」楽法寺でも行われています。もしかしたら他にもあるかも知 れませんが、ある程度の規模で行われているのは、全国でこの2ヶ所のみと 思います。

摩多羅神は慈覚大師円仁が導入し、恵心僧都源信が広めたといわれ、一般に は天台宗系の鬼神とみなされています。

この大酒神社(広隆寺)と楽法寺の他では、比叡山西塔の常行堂、東北の毛 越寺の常行堂などにも祭られています。

※毛越寺常行堂の摩多羅神は33年に1度だけ御開帳される秘仏ですが、 今年がその御開帳の年にあたっています。9月頃からだったと思います ので、興味のある方は、確認してみてください。

摩多羅神の実態については、よく分かりません。天台宗の秘儀の中に隠され ていますが、果たして天台宗側からだけこれを見ていいのかどうかも分かり ません。

ある人のいう。摩多羅神は大黒天ことマハーカーラであり、またダキーニー (茶枳尼天)およびその支配者であるサラスヴァティ(弁財天)と三位一体 の神である。これらは全て、人の血肉を食らう恐怖の神である。摩多羅神を また大聖歓喜天とし、茶枳尼天をまた影王とし、弁財天をまた麒麟とす。

ある人のいう。摩多羅神は北斗七星の下で鼓を打つ神であり、その左には 丁令多童子、右には爾子多童子を配する。鼓に合わせて丁令多童子はシシリ シニ・シシリシと歌い、爾子多童子はソソロソニ・ソソロソと歌う。シシと は男根であり、ソソとは女陰である。これらは煩悩即菩提の境地を表してい る。そしてその本地は摩多羅神は宝冠阿弥陀如来であり、丁令多童子は勢至 菩薩、爾子多童子は観音菩薩である。また摩多羅神は五穀豊穣の守護神である。


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