賀茂探求(26)大山祇神と木花咲耶姫

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written by Lumi on 00/05/08 10:28.

伊豆の話をする前に、大山祇神木花咲耶姫について、少し説明を加えてお いた方が良いでしょう。

大山祇神(おおやまづみのかみ)は日本全国の山を管理する総責任者です。
その娘に、富士山の神の木花咲耶姫(このはなさくやひめ)神や、浅間山の 神の岩長姫(いわながひめ)神などがおられます。大山津見神、大山積神な どとも書きます。

大山祇神伊邪那岐神伊邪那美神が神産みをした時の子で、奥様の野の神 ・鹿屋野比売神(かやぬひめのかみ)もその時いっしょに生まれました。

木花咲耶姫天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫の迩迩芸命(ににぎの みこと)と結婚して、火照命(ほてりのみこと)・火須勢理命(ほすせりの みこと)・火遠理命(ほをりのみこと,天津日高日子穂穂手見命)の三兄弟を 産み、末っ子の火遠理命は神武天皇の祖父に当たります。

伝説では、この子供が生まれた時に大山祇神が喜んでお祝いに神々にお酒を ふるまったとされ、そのことから大山祇神はお酒の神様としても信仰されて います。このとき、大山祇神を酒解神、木花咲耶姫を酒解子神といいます。

なお木花咲耶姫と対の女神である木花知流比売(このはなちるひめ)は大国 主神(おおくにぬしのみこと,だいこく様)の祖父の祖母にあたります。

大山祇神は全国約1万社といわれる山祇神社にお祭りされていますが、その 中心は、瀬戸内海の大三島に御鎮座する大山祇神社です。ここは仁徳天皇の 時代に創建されたという、古い神社で、中世には瀬戸内海の水軍に篤く信仰 され、そのため、武神とみなされることもあります。

この大三島の大山祇神社には多数の鎧・兜が納められており、国宝・重文級 のもの多数あります。その数は全国の国宝・重文クラスの鎧兜の7割にも達 するそうです

(という話は最近「別冊花とゆめ」を読んでいる人にはいまさらの知識です ね^^)

大三島の隣には「西日光」の名で知られる耕三寺のある生口島もあり、だい たい観光コースではこの両者を続けて訪れているようです。

なお、伊予国風土記の逸文@釈日本紀によると、大山祇神は最初百済におら れたといいます。それが摂津の御島にやって来られ、その後、この大三島に 移られたとのこと。

そして、現在はそこから更に伊豆半島の三島の三嶋大社にもおいでになって います。伊豆の三嶋大社においでになった由来については「神道集」の「三 島大明神事」に記載されています。ただし現在三嶋大社には大山祇神と事代 主神の両座が祭られています。また、摂津の御島というのは高槻市の三島鴨 神社と思われますが、ここの御祭神も実は大山祇神事代主神の2座であっ たりします。

そのあたりの事情については次回かその次あたりで詳しく説明することにな るかと思います。


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