■太占
神道の秘法
太占(ふとまに)は一言で言えば神道の秘法ということができます。
一般には鹿の肩胛骨を焼いて占う「鹿卜」が知られていますが、これは地域・系列によっては鹿ではなく亀の甲羅を使う「亀卜」になっています。牛や羊の骨を使った例もあるようで、発生的にはその地域で入手しやすいものを使ったのでしょうが、後には各流派でそれぞれ固有の材料・方法・解読法が発達したようです。
同様に占うといことでいえば、易の影響で発生した筮卜、石を投げて占う石卜、歌を歌って占う歌卜、辻で占う辻卜、などがあります。詳しいことは古事苑を参照してください。
またこういったもの以外にも、天津金木(あまつかなぎ)、言霊(ことだま)、数霊(かずたま)、真智駒(まちこま)、などに関する秘法が知られています。
学者さんの中には太占を単なる占いと考えている人もいるようですが、太占はむしろこれらを支えている背景の思想の全体の方を指すと考えた方がよいと思われます。
言霊の世界
・神(かみ)は火(か)と水(み)の作用に関わっている。
・伊勢(いせ)は妹(いも−陰)と背(せ−陽)の作用であり、これは陰陽の調和を表す。
・人(ひと)は光(ひ)の作用がそこに止(と)まった存在である。
こういった話は、言葉の語源のことを言っているのではありません。言霊というのは、言葉の霊力を感じ取ることであり、ひとたびその物事がそういう言葉で呼ばれた以上、その言葉の音に秘められたシンボリズムが作用することを言っています。故に「名前は呪である」と言われるのです。
(この項、更に追加予定)

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