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四神相応:大地の術・風水

風水は現在たくさんの本が出版されていますが、中にはタイトルばかり風水で中味は単なるインテリア占いであったり、風水ではなく日本伝統の家相学であったりするようですが、やはり折角ですから、本物の風水に触れてみましょう。
古代の土地利用術

風水は簡単に言えば地の気を読みとり、気の流れを生かした住居や墓をデザインするための技術です。中国古代に発達したもので、中国・台湾・韓国・日本といった地域でかなり古くから行われていました。日本の白鳳時代の藤原宮、そしてその後の平城京(ならの都)、平安京(きょうの都)も風水思想に基づいて作られているされ、四神相応の土地に立っているとされます。

ここで四神相応とは、

といったものです。


風水の分類

風水は正確には「地理風水」と呼ばれますが、その内容はいくつかの観点から分類されます。

地理と風水 都の建設のような大規模なものを見るのを地理、家や墓など小規模のものを見るのを風水といいます。両者は基本は同じでも、方位の取り方などに差異が出ます。
陽宅と陰宅 陽宅は住居の状態を見るもの、陰宅は墓の状態を見るものです。墓はあの世での家であり、子孫の繁栄と連動しています。
巒頭と理気 巒頭とは地形を見るもので、理気は方位を見るものです。地形的にも方位的にもよい場所が理想の土地になります。
風水の流派 八宅派・九星派・飛星派・玄空派・奇門派・星度派などなどの流派があります。

巒頭の基本

(1)龍

風水において「龍」あるいは「龍脈」と呼ばれるのは、山脈の尾根の連続です。日本地図などを見ると日本アルプスを中心にたくさんの尾根が連なっているのが見えると思います。古代の人々はそれを龍になぞらえました。

尾根が連続しているということはそこに大地のエネルギーが集中しているということであり、自然の持つ強力な「気」もこの龍脈に沿って流れ込みます。従って大きな都市を建設する時は、この龍脈のエネルギーの恩恵を受けるような場所に作る必要があります。東京はそういう理想の場所のひとつです。

龍脈は起伏が激しく曲がりくねっているものを吉とし「真龍」と呼びます。

(2)穴

龍脈が伸びてきていても、日本アルプスの真上に大都市を建設するのは無理があります。やはり都市を建設するのは平地。そこで龍脈のエネルギーが平地に流れだしてくるような場所を見つけることが必要です。そういう場所は「穴」と呼ばれ、龍脈の途切れた付近にあって、地形の雰囲気としてはちょうど女性性器のような形になっています。日本ではたいていの場合穴は南を向いています。

一般にはそういう場所はパワースポットですのでたいてい古い神社が建っていたりします。神社が向いている方向も基本的には穴の向きと一致していますので、日本の古い神社はたいてい南を向いています。

(3)砂

穴はそれだけではせっかくそこからあふれ出てきたエネルギーがただ発散されるだけです。風水的に良質の地形では、穴の左右に小さな山があって、エネルギーがきちんとそこにたまるようになっています。このような防御壁の役割をする山のことを風水では「砂」と呼んでいます。

穴が南を向いている場合、「砂」のうち東側(左側)を青龍、西側(右側)を白虎ということもあります。

風水師たちはせっかくいい穴が見つかってもそこに青龍や白虎が欠けていた場合、そこを良質の地にするために植林して森を作ったり、場合によっては人工的な山を作って環境を整えました。(古代ではそういう場所に天皇の陵が建設されたケースもあります。文字通り守り神になってもらう訳です。)

(4)水

風水の4大要素は龍・穴・砂・水であるとされます。水とは要するに川や池ですが、大きな池が穴の前面にあると、そこがエネルギーの貯蔵庫になります。これは「朱雀」といいます。京都はそういう意味では最高の土地で今は埋め立てられてしまいましたが、都の南に巨椋池があって、朱雀の役割を果たしていました。東京の場合は東京湾がその役割を果たしています。

また大きな川が流れている場合、これは龍脈と同様にエネルギーの運び手になりますので「水龍」と呼びます。大都市として理想の場所は山龍とともに水龍にも恵まれている場所です。

古代の文明はみな大きな川のそばに発生しています。それは川が農業に恵みを与える存在であると同時に重要な交通の手段でもあったからです。この交通手段という観点からしますと、現代では大きな道路・鉄道なども水龍の役割を果たします。水龍の理想は、それがその土地を守るようにカーブしていることです。その土地に向かって反っている水龍はその土地を貧しくしてしまいます。


町を歩いて風水うぉっちんぐ

最近町を歩いているとずいぶんと奇抜な形のビルやマンションが建っていたりします。こういうのを中国伝統思想である「五行」によって分類してみるのも風水の勉強になります。

文字通り木のように垂直に伸びたビル、また青い塗装のビルは木になります。
先がとがったビルは火です。また赤い塗装のビルも火になります。
平らな形のビルは土になります。また黄色い塗装のビルも土になります。
丸い形のビルは金になります。ドーム球場などはまさにこれですね。また白いビルも金になります。
ぐにゃぐにゃした形のビルは水です。また黒いビルも水になります。

近くに二つのビルがあった場合、たとえば火のビルと水のビルがあったら、水剋火ですから、火のビルが負けてしまいます。当然火のビル側ではよくないことが起きるはずです。

ビル同士の争いは五行だけではなく他の要素でも起きます。たとえば三角形の建物というのが最近はしばしばありますが、三角形というのは一般に「攻撃」を表す図形であり、その三角形の鋭角の先はそのビルからすさまじい殺気を受けてしまいます。「尖角冲射」といいますが、そういう場所には住みたくないものです。

また回りに非常に背の高いビルが並んでいますと、こちらのビルはそれらのビルの並びから一つだけ落ち込んだような形になり、これもよくない影響があります。「天斬殺」という凶相です。逆に回りが住宅ばかりのところに1個だけ背の高いビルがあるケースは、その背の高い方が負けてしまいます。「露足殺」という凶相です。それからT字型の道路の交差点で家の真ん前に道路が向かってきているようなケースは「丁字路口」といい凶相。これは考えただけでも分かりますね。しょっちゅう車が飛び込んでくる羽目になります。


理気の基礎

風水では一般に一周を8等分した「8方位」と24等分した「24方位」を使用します。その名称は次のようになっています。

                                西        
                       
                               
                                       

・宅山(八方位での見方)

 宅山とは、家が近くの「山」から見てどちらの方角にあるかを見るものです。これは主として一戸建ての場合に効いてくるものです。「山」は文字通り山の場合もありますし、近くに高層ビルや塔などがある場合はそれが「山」の役割を果たすこともあります。自宅から見てたとえば北東の方角に高層ビルが建っていたら、「山」から見てその家は南西にあるので坤宅山ということになります。

この八方位の各々に応じた家の建て方というものが出てきます。

・格局(八方位での見方)

 これは家が近くの川や道路(つまり水龍)から見てどちらの方角にあるかを見るものです。都会のマンションなどの場合はこちらの方が宅山より効いてくるようです。たとえば家から見て西側に道路があれば、道路から見て東側に家があることになりますから、震宅格局ということになります。

宅山と格局からその家の吉凶が判断できます。

・座山(24方位での見方)

 これは家自体の向きを見るものです。たとえば玄関が南を向いている家は、北から南へ向いているということで、座子向午、といった言い方をします。つまり座山は子の方角です。玄関が複数ある場合は主として使っている玄関の向く方を取ることになります。またマンションの場合はその部屋の入口の向きで見るとよいでしょう。

この座山によりその家の性格が出てきます。


本命卦

風水ではその家に住んでいる人の生まれ年で定まる「本命卦」とその家の方位との相性も見ます。

本命卦は日本の九星と似たものですが、五黄がないことと、男性と女性で異なることが特徴です。以下に本命卦の早見表をあげます。(立春前に生まれた人は前年のところを見て下さい。)

生年男性女性
1957七兌八艮
1958六乾九離
1959二坤一坎
1960四巽二坤
1961三震三震
1962二坤四巽
1963一坎八艮
1964九離六乾
1965八艮七兌
生年男性女性
1966七兌八艮
1967六乾九離
1968二坤一坎
1969四巽二坤
1970三震三震
1971二坤四巽
1972一坎八艮
1973九離六乾
1974八艮七兌
生年男性女性
1975七兌八艮
1976六乾九離
1977二坤一坎
1978四巽二坤
1979三震三震
1980二坤四巽
1981一坎八艮
1982九離六乾
1983八艮七兌

推奨書籍

風水というタイトルのついている本は数多く出ていますが、正直な話、読んでもしょうがない本、読んだら誤解する本も多いようです。その中で下記の本は推奨してよい本でしょう。

荒俣宏 「風水先生」(集英社文庫)
「風水先生レイラインを行く」(集英社文庫)
御堂龍児 「風水開運術」(KKロングセラーズ)
「風水成功術」(KKロングセラーズ)
「風水の秘密」(ごま書房)
「地理風水」(光人社)
鮑黎明 「華僑の風水学」(東洋経済新報)
「風水で運を呼び込む大事典」(東洋経済新報)
渡邊欣雄 「風水・気の景観地理学」(人文書院 )
何暁日斤 「風水探源/中国風水の歴史と実際」(人文書院,三浦國雄監訳・宮崎順子訳)


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