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■平澤随貞(1700頃)

 近世の日本の易はこの人に始まるといってもいいと思います。江戸で長く
 易者として活動し、千人を超える弟子を持ったといいます。易卦の注釈書
 「卦象解」などを著しました。

■新井白蛾(1715-1792)

 日本易学の中興の祖といわれます。はじめ朱子学を志し、生活の糧として
 易をしていたところ、ものすごい的中率で評判になり、大勢の客がつめか
 けるとともに、多数の弟子が付きました。はじめ江戸、それから京都に
 移動し、晩年は加賀藩の学校で教えています。「象意考」を著しました。

■眞勢中州(1754-1817)

 新井白蛾の弟子です。やはり非常に高い的中率で、多くの実占例を書き
 残してくれています。当時人相の水野南北と「観相の南北・筮占の中州」
 と並び称されました。理論的には復古易道を唱えています。

■高島嘉右衛門(1832-1914)

 号は呑象。現代日本では易聖と呼ばれています。幕末から明治にかけて
 活動し、大地震の直前に異変があることを察知して材木を買い占めて財を
 なし、旅館業を営みながら、明治政府の要人たちの相談役として活躍しま
 した。佐賀の乱で命を落とした江藤新平、中国で暗殺された伊藤博文に
 危険を告知したものの、二人とも行かない訳には行かないと言って出掛け
 ていったといいます。晩年はよほどのことがない限り、易占の依頼は断っ
 ていたといいます。

 いわゆる「高島易断」の祖ですが、実際には彼は弟子は一人しか取って
 おらず、その唯一の弟子も高島は名乗っていないので、その後「高島易」
 を名乗った人は全て、高島嘉右衛門とは無関係です。



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