坎爲水 Kan(Shui) Water
卦辞:習坎、有孚。維心亨。行有尚。
習坎はまことあり。心をつなぎて亨る。行きて尚あり。
29 = :l: :l: 坎為水 底知れぬもの・水難・進退窮まる・苦しみ
正 | | 比 | 応 | | 9.坎為水 六冲   |
○ |  | | | 上六。係ぐに徽{糸墨}(纆)を用い、叢棘に置く。三歳にして得ず。凶。 | 兄弟 |  | 子水 世 |
○ |  | ○ | | 九五。坎は満たず。既に平らかなるに祇(いた)る、咎なし。 | 官鬼 |  | 戌土 |
○ |  | ○ | | 六四。樽酒に?(簋)弐をそなえ、缶を用いる。約を納むるに窓よりす。終には咎なし。 | 父母 |  | 申金 |
| | | 体=水(水) 用=水(水) 体用比和○ | | | |
× |  | × | × | 六三。来るも之(い)くも坎坎たり。険しくして且つ沈(ふか)し。坎の?(窞)に入る。用うるなかれ。 | 妻財 |  | 午火 応 |
× |  | ○ | × | 九二。坎にして険しき有り。求めて少し得る。 | 官鬼 |  | 辰土 |
× |  | ○ | × | 初六。習坎なり、坎の?(窞)に入る。凶。 | 子孫 |  | 寅木 |
| | | 体=水(水) 用=水(水) 体用比和○ | | | |
.6=縛られた上で穴に落された。当分は浮上できる見込無し。
.5=穴の縁までやっと這い上がって来た。もう少しで克服できる。
.4=誠意を尽くして有力な人に頼る。最初は苦労だけだが、やがて道は開ける
.3=どちらへ進んでも深い穴が待っている。動くべき時ではない。
.2=苦しい中にも少しだけ儲けがある。根本的解決ではないが一息はつける。
.1=落し穴の中で更に穴に落ちる。どうしようもない状態。凶。
彖曰、習坎、重險也。水流而不盈、行險而不失其信。維心亨、乃以剛中也。行有尚、往有功也。天險不可升也。地險山川丘陵也。王公設險、以守其國。險之時用大矣哉。
習坎は重ねて険しきなり。水流れて満ちず、険しを行きてその信を失わずなり。心をつなぎて亨るとは、すなわち剛中をもってなり。行きて尚ぶあり、往きて功あるなり。天の険しきは昇るべからずなり。地の険しきは山川丘陵なり。王公は険しことを設けて、もって其の国を守る。險の時用は大いなるかな。
象曰、水?(洊)至習坎也。君子以常徳行、習教事。
水しきりに至るは習坎なり。君子もって徳行を常とし、教事を習わす。
上六。係用徽?(纆)、ゥ于叢棘。三歳不得。凶。
上六。係ぐに徽{糸墨}(纆)を用い、叢棘に置く。三歳にして得ず。凶。
象曰、上六失道、凶三歳也。
象曰、上六は道を失う、凶三歳なり。
九五。坎不盈。祇既平、无咎。
九五。坎は満たず。既に平らかなるに祇(いた)る、咎なし。
象曰、坎不盈、中未大也。
象曰、坎は満たず、中にしていまだ大ならざるなり。
六四。樽酒?(簋)貳、用缶。納約自?(牖)。終无咎。
六四。樽酒に?(簋)弐をそなえ、缶を用いる。約を納むるに窓よりす。終には咎なし。
象曰、樽酒?(簋)貳、剛柔際也。
象曰、樽酒に?(簋)弐とは、剛柔の交わるなり。
六三。來之坎坎。險且枕。入于坎?(窞)。勿用。
六三。来るも之(い)くも坎坎たり。険しくして且つ沈(ふか)し。坎の?(窞)に入る。用うるなかれ。
象曰、來之坎坎、終无功也。
象曰、来るも之くも坎坎たりとは、終に功なきなり。
九二。坎有險。求小得。
九二。坎にして険しき有り。求めて少し得る。
象曰、求小得、未出中也。
象曰、求めて少し得るとは、いまだ中より出ざるなり。
初六。習坎、入于坎?(窞)。凶。
初六。習坎なり、坎の?(窞)に入る。凶。
象曰、習坎、入坎、失道凶也。
象曰、習坎の坎に入るは、道を失いて凶なり。
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