坤爲地 kun Receptive
卦辞:坤、元亨。利牝馬之貞。君子有攸往、先迷、後得主利。西南得朋、東北喪朋。安貞吉。
坤は、大いに通る。牝馬の貞なるは利なり。君子行く所あり、先んずれば迷い、遅るれば主を得て利あり。西南に友を得て、東北に友を失う。貞に安んずれば吉。
2 = ::: ::: 坤為地 無事・誠実・生命・大地・安定・受動
正 | | 比 | 応 | | 49.坤為地 六冲   |
○ |  | | | 上六.龍と野で戦う。激しく傷つけ合う。 | 子孫 |  | 酉金 世 |
× |  | × | | 六五.上に立っても従う気持ちは忘れない。 | 妻財 |  | 亥水 |
○ |  | × | | 六四.何も言わなければ名誉もないが咎もない。 | 兄弟 |  | 丑土 |
| | | 体=地(金) 用=地(金) 体用比和○ | | | |
× |  | × | × | 六三.能力は使っても主張はしないのが無難。 | 官鬼 |  | 卯木 応 |
○ |  | × | × | 六二.広く正しい場所にいればそのままで良い。 | 父母 |  | 巳火 |
× |  | × | × | 初六.霜をしっかり踏んで堅い氷に至る。 | 兄弟 |  | 未土 |
| | | 体=地(金) 用=地(金) 体用比和○ | | | |
.6=道は行き詰まり、困った時である。
.5=忠信であれば、非常に吉。
.4=目立たないようにふるまうべき時。余計な正義心は禁物。
.3=今は上の人の命令に従順になった方がよい。後で道は開ける。
.2=どちらへ進んでもよい。迷ったりせずに積極的に行くべき。
.1=悪いことの芽は小さい内に摘んでおく方がよい。
彖曰、至哉坤元、萬物資生。乃順承天。坤厚載物、徳合无疆、含弘光大、品物咸亨。牝馬地類、行地无疆。柔順利貞、君子攸行。先迷失道、後順得常。西南得朋、乃與類行。東北喪朋、乃終有慶。安貞之吉、應地无疆。
至れるかな坤元、万物資(と)りて生ず。すなわち従いて天を承(う)く。坤は厚くして物を載せ、徳は疆(かぎ)りなく合う。含み広く輝き大きく、品物ことごとく通る。牝馬は地の類、地を行くこと限りなし。従順・貞に利するは君子の行うところなり。先んずれば迷いて道を失い、後に従いて得するを常とす。西南に友を得るとはすなわち類と行くことなり。東北に友を失いてもすなわち終(つい)には慶びあり。貞に安んずるの吉は、地の限りなきに応ずるなり。
象曰、地勢坤。君子以厚徳載物。
地勢は坤なり。君子は厚き徳をもって物を載せる。
上六。龍戰于野。其血玄黄。
上六。龍野に戦う。その血は玄黄なり。
象曰、龍戰于野、其道窮也。
象曰、龍野に戦うとは、その道窮まればなり。
六五。黄裳、元吉。
六五。黄裳は元吉なり。
象曰、黄裳元吉、文在中也。
象曰、黄裳元吉とは文中に在ればなり。
六四。括嚢。无咎无譽。
六四。嚢(ふくろ)をくくる。咎なし譽れなし。
象曰、括嚢、无咎、愼不害也。
象曰、嚢をくくりて咎なしとは愼めば害あらざるなり。
六三。含章可貞。或從王事、无成有終。
六三。章(あや)を含みて貞にすべし。或いは王事に従うも成すことなく終りあり。
象曰、含章可貞、以時發也。或從王事、知光大也。
象曰、章を含みて貞にすべしとは時を持って発することなり。あるいは王事に従うとは光の大なるを知ることなり。
六二。直方大。不習无不利。
六二。直方大なり。習はざるとも不利なし。
象曰、六二之動、直以方也。不習无不利、地道光也。
象曰、六二の動は直にして方なり。習はずとも不利なしとは地道の大いなればなり。
初六。履霜堅冰至。
初六。霜を履みて堅き氷に至る。
象曰、履霜堅冰、陰始凝也。馴致其道、至堅冰也。
象曰、霜を履みて堅き氷に至るとは、陰の始めて凝るなり。その道を馴致して堅き氷に至るなり。
用六。利永貞。
用六。永く貞しきに利あり。
象曰、用六永貞、以大終也。
象曰、用六の永貞は大をもって終るなり。
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