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【不幸な始まり】
血液型のことが知られてから間もない内に、血液型の比率に民族による差があ
ることが知られました。その時、ドイツで『A型因子は優秀でB型因子は劣っ
ている』という説を唱えた学者がいました。彼の説はこう続きます。『故にA
型因子の高いヨーロッパ民族は優秀であり、B型因子の高いインディアンなど
は愚劣である』と。

つまり血液型による性格判定というものは、このような人種差別思想とともに
始まった、非常に不幸な歴史があります。

【日本では】
日本で最初に血液型と性格を結びつけた学説を発表したのは東京女子高等師範
(現お茶の水女子大)教授の古川竹二氏で、1927年のことでした。この論文は
翌年新聞でも紹介され話題になります。古川氏は教育者の立場から自然に血液
型と子供の性格の間に相関関係があるのではないかということを考え、この学
説を発表したものです。しかし学会ではこういったことは必ずしも真面目には
取り上げられなかったようです。

古川氏とともに血液型性格判断において重要なのは作家の能見正比古氏です。
彼も作家として多くの人と接するうちに血液型と性格が関連しているのではな
いかということに思い至り、それを本にまとめて大反響を引き起こしました。
この能見氏こそ、日本における血液型占いの教祖ともいうべき存在で、実際問
題として現在国内で一般に出回っている血液型占いの本のほとんどが能見氏ま
たはご子息の能見俊賢氏の著書か、それのコピー本で占められているといって
もいいほどです。

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