支配星について
占星術では、12の星座おのおのに支配星(守護星,ruler)が定められています。これは下記のような対応です。
牡羊牡牛双子蟹 獅子乙女天秤蠍 射手山羊水瓶魚 
火星金星水星太陽水星金星冥王星
(火星)
木星土星天王星
(土星)
海王星
(木星)

上記の表で括弧書きしたものは、天王星・海王星・冥王星(総称してトランス・サタニアン−土星以遠の星−と言う)が発見される以前に支配星とされていたもので、現在でも副支配星(subruler)と考えられています。

これらは意味的にも連関しているものです。

牡羊のエネルギッシュな性格火星の熱いパワー
牡牛のお金に対する執着金星の贅沢な面
双子のコミュニケーション水星の交流意欲
蟹の感情豊かな性格月の感情性
獅子の勇ましい性格太陽の指導的エネルギー
乙女の知的な性質水星の持つ知性
天秤の美への愛着金星の美的感覚
蠍の秘密主義冥王星の深遠さ
射手のわがままさ木星の利己主義
山羊の慎重さ土星の確実性
水瓶の改革志向天王星の革命パワー
魚の無限の優しさ海王星の情緒性

さて、現在の並びでは一見ランダムにも見えるこの対応ですが、もともとの対応は次のようにきれいに並んでいたものです。それが新惑星の発見による割り込みで配置が乱れるとともに実は惑星の意味そのものも変更を余儀なくされています。天王星・海王星・冥王星に割り当てられている意味の一部は以前は土星・木星・火星に割り当てられていたのです。

陽の系列 陰の系列 
太陽−獅子月 −蟹 
水星−乙女水星−双子
金星−天秤金星−牡牛
火星−蠍 火星−牡羊
木星−射手木星−魚 
土星−山羊土星−水瓶

ここで陽の系列は基本的に内向的、陰の系列は外向的になっています。

同じ水星でも乙女はそのパワーを脳内の分析力に使いますが、双子座は他人との会話に使います。乙女座は自分の結論優先で人のことは考えていないのに対して双子座はよくしゃべりますがあまり考えていません。

同じ金星でも天秤は美的なものに興味を持ちますが、牡牛座はとにかくお金です。天秤はきれいであれば値段は無関係ですが、牡牛座は高ければ良い物だと思います。

同じ火星でも蠍はその執念を愛情や恨みに使いますが、牡羊は仕事に使います。蠍は恥も恩も決して忘れませんが牡羊は必要なら恋人の仇とでも笑顔で握手します。

同じ木星でも射手は自分の幸運を優先しますが、魚は他人の幸運を優先して自分は犠牲にします。射手座は笑顔の中に冷酷さがありますが、魚は哀しい顔の中に優しさがあります。

同じ土星でも山羊は自分を守ることを重視しますが、水瓶は社会の体制に関心の大半があります。山羊は世界が変わろうとも自分を守りますが、水瓶は世界を破壊しなければ気が済みません。

そもそも、太陽−獅子は自分を外に拡大していく方向(内的世界の拡大)ですが、月−蟹は全てを自分の中に吸収する方向(外的世界の包括)です。獅子はまず取り敢えず攻撃しますが、蟹はまず自分の仲間にしようとします。どちらも失敗したものは無視です。


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