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未来予知/進行と経過
【経過(transit)】 経過とは問題とする日時の星の配置のことである。 出生図における天体と経過図における天体とが重なったり、またはアスペクト を持った時、何かの事象が起きることが予測される。特に経過の天体が出生時 の同じ天体に重なる現象を「回帰」という。太陽の回帰は毎年誕生日頃に起き る。(むしろ、そちらが本来の誕生日であろう) 雑誌などの「星占いコーナー」は一般にこの経過法を使用している。 【進行(progress)】 進行とは、その人が生まれてから以後、その人の「内部」で少しずつ動いて きた天体の配置のことである。 進行にはいくつかの計算法があるが、代表的な1日1年法の場合、現実の 1年がたつ間に、その人の内部では1日分天体が移動するとする。例えば 1980年1月1日に生まれた人の1981年1月1日における「進行」は1980年1月 2日の天体配置を見るのである。 これは出生時の天体配置がその人の「内部」でそれだけ進化したことを表す ということもできるであろう。 進行の天体が出生の天体と重なったりアスペクトを持つ場合の効果は大きい。 進行の計算には下記のような方法がある。 (1)1日1年法(daily system) 物理的な1年の経過により、内面的には1日分天体が移動すると考 える考え方。例えば、1980年3月1日9:00生まれの人の24歳の誕生 日の進行を計算するには、1980年3月1日9:00から24日たった1980 年3月25日9:00の天体位置を求めればよい。 この方法の根拠は、聖書に「1日が1年に相当する」という記述が 多数見られる為、とか、地球の公転という大きな周期と自転という 小さな周期が、マクロコスモスとミクロコスモスの関係を象徴して いる為とか言われる。 (2)1度1年法(one degree system) 物理的な1年の経過により、内面的には角度にして1度天体が移動 すると考える考え方。1日1年法では遠距離の惑星が殆ど移動しな いが、この方法では結構移動するのが特徴である。計算方法は自明 であろう。 (3)27日1年法・月の1公転1年法 27日1年法(tirtiary direction)はイギリスのEdward Lyndoe が提唱した方法で、月の一周の27日に相当する天体の動きを1年分 で計算する。正確に月の一周を取ると「月の1公転1年法」になる。 (4)ソーラーアーク法(Solar Arc system) 物理的な1年の経過について、太陽のみ1日分で計算し、他の惑星 は太陽の移動度数を加える方法。太陽の1日の移動度数は平均する と約1度弱になるので、この結果は1度1年法と大変近い値になる。 (5)ラディック・システム ソーラーアークと似ているが、太陽の1日の平均の動き59'08"を1 年分相当として計算する方法(major direction)。同様に月の平均 の動きである13゜10"を使う方法(minor direction)もある。 (6)コンポジット法(composite progress system) 太陽・月・水星・金星については1年1日法で計算し、火星以遠の 惑星については、太陽の移動度数を加える方法。結果的に「適度に」 移動してくれる。いい加減なやり方のように見えて、実はこれが よく使えるのである。 ※ 逆方向のプログレス 上記で示したのは全て生まれた日のチャートから未来へ向って星を 進めて行く方法であるが、逆に同じ手順で過去に遡って行った配置 も考慮されることがあり、これを逆方向のプログレス(ミラー)と いう。 ※プライマリーとセカンダリー 進行する星が出生図上の星と作るアスペクトの内、進行の太陽が作る アスペクトをプライマリー、進行の月が作るアスペクトをセカンダリ ーという。当然月の進行が速いので、細かな時期を作り出すのはセカ ンダリーである。太陽の方は大きな流れの中での時期を演出すること になる。 なお、1度1年法をプライマリー・ディレクション、1日1年法を セカンダリー・ディレクションという流儀もある。 【三重円】 ひとつのチャートに同心円を3つ描き、内側から出生図(natal chart),進行 図(progress chart), 経過図(transit chart) を描いたものを「三重円」と いう。 このN,P,T間の星のアスペクトから、その時点で起きた事件の分析をした り、逆に起きうることを予測するのである。 NPT三重円の解読は占星術による分析・予測の基本中の基本ともいえる。