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【タ】

太陰  (moon)のこと。

太陰暦 (lunar calendar) 月(moon)の動きにより1ヶ月を定める暦。純粋に月の動きのみで作るタイプ(イスラム暦など)と、年については太陽の動きで定めるもの(太陰太陽暦)とがあるが、実用的なのは後者のみである。純粋太陰暦は年がどんどんずれていってしまうので一般には儀式用である。
 
 太陰暦では月がになった日を月初(1日)と定める。朔望月は29.53日なので、太陰暦の1ヶ月は29日または30日である。

太陰太陽暦 (lunisolar calendar) こよみの月(month)は月(moon)の動きに合わせ、年は太陽の動きに合わせて定める折衷型のこよみ。太陰暦は月の動きに連動するので、満ち引きを意識しなければならない漁業には便利である(夜間の活動の目安にもなる−元々「お盆」などは満月の下で盆踊りを踊ることが出来た)。しかし農業の場合は季節にあわせて作業をしなければならないので、太陽の動きほ捕捉しておきたい。
 
 そこで太陰太陽暦ではまず純粋な太陽暦である節気というものを作り、それが作り出す太陽暦上の月を「節月」と呼ぶ。そして日常的な月(month)の起点はからまでとして太陰暦の月の大きさを使用するが、その月の名称を節月の名称に連動させる。つまり節月(太陽暦の月)が7月くらいにある太陰暦の月は7月と呼ぶようにするのである。
 
 その場合、朔望月は平均29.53日しかないのに、節月は平均30.4日あるので、1年に平均して10.88日ほど日数があまってしまい、時々対応する節月が存在しない月が発生してしまう。仕方がないのでこういう月は「閏月」として、その前の月がたとえば4月なら「閏4月」と呼ぶ。

台形型  ホロスコープの類型の一つで、星が片側に集まった台形を作っているもの。
 
 変身すべき人生を表わすとされる。芸能人によく見られるとのこと。性転換したカルーセル麻紀や男装のスパイ川島芳子などはドラマチックな例であるが、イギリス人ながらアラブ人と共に戦った英雄「アラビアのロレンス」T.E.Lawrenceもこの例である。

大三角 (grand trine) =グランド・トライン

大十字 (grand cross) =グランド・クロス

タイト (tight) アスペクトがより正確に形成されていること。
 →アスペクト

太陽 (sun) 我々が住んでいる惑星系の中心にある恒星。記号 太陽
 
 地球は1年かけて太陽の回りを公転しているので、見掛け上、太陽は天空を1年で一周する。この太陽の通り道を黄道という。これは地球の公転平面で天空を切った大円である。一方地球の赤道を天空に投影したものを(天の)赤道といい、黄道と赤道の公転を分点(equinox)と言って、毎年春頃と秋頃に太陽はここを通過する。太陽が春に通過する点を春分点、秋に通過する点を秋分点という。
 
 黄道を角度的に12等分して、その境界点上で黄道に垂直に描いた12個の大円は天空をきれいに12分割する。この各々の領域をサインといい、牡羊・牡牛・・・・・魚という12個の名前が付けられている。また東洋では黄道を24等分して、太陽がその点を通過する日時を24節気と呼んだ。
 
 占星術上ではホロスコープに表れる太陽は自分自身の性質を表わし、生命エネルギーを与えてくれるものとして作用する。また女性のチャートでは夫を表わすこともある。太陽の記号 太陽は丸の中に点を持つものでエジプトでは神を表わす記号であった。(日本の神を表わす記号にも似ている)
 
 ギリシャ神話ではアポロン、エジプト神話ではラァが太陽と同一視された。中世ヨーロッパのシンボリズムでは大天使ミカエルである。

太陽系 (solar system) 太陽を中心に惑星小惑星彗星などが周回している領域。最遠部はオルトの雲である。

太陽日  (solar day) 普通の感覚の1日。24時間。地球の自転周期である恒星日より約4分長い。

太陽年  (solary year) 普通の感覚の1年。365.2422日。地球の公転周期である恒星年より0.0142日短い。

タキオン (tachyon) 光速より速く移動する粒子。物理学者の多くは存在に否定的であるが、オカルティストの一部に「あるかも知れない」と考える人たちがいる。
 
 特殊相対性理論によれば質点の持つエネルギーは E=mC2/sqrt(1−β2) で表される。タキオンの場合はβ>1 なので、この式の分母が虚数になる。従ってタキオンは静止質量が虚数でなければならないことになる。そのような粒子は存在しても我々、光速以下で動く粒子(タージオン,tardyon)で構成されている世界には何も相互作用を与えることはないであろう。
 
 なお物質は光速を越えることはできないが、情報は「量子テレポーテーション」などの原理で光速より速く伝わることもある。こういう場面には別にタキオンの存在など不要である。占星術の天体の作用もその類のものであろう。

ダークムーン (dark moon) 闇の月。→リリス

多産 (fruitful) 生殖能力の高いサイン。牡牛・蟹・蠍・魚。

ターシャリー・ディレクション (tirtialy direction) 27日1年法。進行の計算方法のひとつ。
 →進行

男性サイン  →性別

【チ】

地球 (ちきゅう,Earth,アース)  太陽系の惑星のひとつ。われわれが住んでいる星。惑星半径6370km。自転周期23時間56分4秒(恒星日)、公転周期365.2564日(恒星年)。公転半径1億5000万km(天文単位)。衛星は1個でという。

地球型惑星 (terrestrial planets) 水星金星地球火星のこと。比較的小型で、密度が大きい固体でできているもの。衛星の数もそう多くない。
 →木星型惑星

地のサイン (earth sign) 牡牛・乙女・山羊の各サインのこと。
 →エレメント

チャート (chart) ホロスコープのこと。

超新星 (ちょうしんせい,SuperNova,スーパーノヴァ) →新星

調停 (compromise)
2つの感受点がオポジション(180゜)で、もうひとつの感受点が一方とトライン(120゜)、他方とセクスタイル(60゜)の角度を作る状態。このトラインになる感受点をうまく活用することにより、オポジションを作る2つの感受点の対立を解決する道が見えてくる。


調波 (harmonics) ドイツの占星術師クラフトによって始められ、1976年イギリスのアディーが「Harmonics in Astrology」という本で整理して発表した手法であるが、そのルーツはヒンズー占星術のバルガに到るとされる。基本的にはホロスコープ上の天体の位置に何らかの数学的操作を行なって新しいホロスコープを作る手法である。次のような種類がある。
 
 (1)アディの調波
  これは出生ホロスコープ上の各感受点の位置に一定の自然数を掛けた点でホロスコープを作るものである。
 (2)エバーディンの調波
  基本的にはアディと同等だが、アディが360度を一周にしているのに対して、360/調波数を一周として計算する。
 
 (3)小曾根秋男氏の調波(ハーモK)
  アディが掛け算をしてホロスコープをゴムのように引き延ばしているのに対して、ブロックの並べ直しのようなことをしたもの。
 
 (4)グレイグの調波
  プラネタリー・ハーモともいう。天体の春分点からの度数で360度を割って得られた数を全天体に掛けて、ホロスコープを作成する。
 
 (5)石川源晃氏の手法(分割調波)
  1+天体の度数/360 を掛けたもの。ここで使用する天体を震動天体(vibrating planet)と呼ぶ。
 
  調波について詳しいことは調波についてのページを参照のこと。

沈黙サイン  おとなしく寡黙な傾向のあるサイン。蟹・蠍・魚。

【ツ】

対季 (antiscion) 冬至点からの角距離が等しいこと。これは太陽の高度(赤緯)が等しい点と考えてもよい。サインの対応でいうと、下記のようになる。
  山羊0〜30度 − 射手30〜0度
  水瓶0〜30度 − 蠍 30〜0度
  魚 0〜30度 − 天秤30〜0度
  牡羊0〜30度 − 乙女30〜0度
  牡牛0〜30度 − 獅子30〜0度
  双子0〜30度 − 蟹 30〜0度
 
 黄道上の各点に対して対季の位置にある点を対季点という。対季点同士の赤緯は等しい。対季点の位置にある天体はパラレルであるので、お互いに助け合うことができる。
 
 同様にして春分点からの角距離が等しい点は逆季(contrantiscion)という。逆季点同士の赤緯は絶対値が等しく符号が逆である。逆季点の位置にある天体はコントラパラレルになり、お互いに衝突しあう。逆季はサインの対応でいえば次のようになる。
  牡羊0〜30度 − 魚 30〜0度
  牡牛0〜30度 − 水瓶30〜0度
  双子0〜30度 − 山羊30〜0度
  蟹 0〜30度 − 射手30〜0度
  獅子0〜30度 − 蠍 30〜0度
  乙女0〜30度 − 天秤30〜0度
 
 たとえば天体が獅子20度(黄経140度)にある場合、対季点(antiscion)は 270-140=130, 270+130=400=40(mod360) で牡牛10度になる。逆季点(contrantiscion)は 360-140=220 で蠍10度になる。

通訳 (translation,トランスレイション) ふたつの遅い天体が比較的近くにあった時に、高速な天体(主として水星)がやってきて、双方と順次合になる現象。この高速な天体が先に合になった天体の象意を「通訳」して後に合になった天体に伝えてくれることで、協同作用が発生する。

 (moon,luna) 地球の衛星。記号 月
 
 但し他の惑星の衛星に比べて月は非常に巨大なので、地球と月で連星なのではないか、という人もある。地球からの距離は38万キロで公転周期は27.32日(恒星月)。自転周期公転周期と正確に等しいので、月は地球にいつも同じ面を向けており、月の裏側は地球からは決して見ることができない。(但しわずかに首振りをするので、地球からは月の表面の約60%まで見ることができる)
 
 月は29.53日を周期に「満ち欠け」を繰り返す。これは太陽の光の当る面の地球に見える角度が月の公転と地球の公転の相互作用でこの周期で変動するためである。この光のあたる面が完全に裏側に行った状態を(新月)、完全に表に来た状態を(満月)という。朔の時は月と太陽が合、望の時は月と太陽はオポである。この朔と望から名前を取って、この満ち欠けの周期を朔望月という。
 
 朔の瞬間からの経過日数を月齢という。満ち欠けの周期が29.53日なので、望はだいたい月齢が15くらいの所で起きる。また太陽と月の作る角度を月相という。月相は角度で表す場合と日に換算して表す場合とがある。月齢と月相はだいたい一致するが、月の公転運動は複雑なので一定速度で回転している訳ではなく、この両者はけっこうずれる。
 
 月は占星術上は内面的なものや感受性などを表わすとされ、男性のチャートでは妻を表わすこともある。また月の位置は前世で太陽があった位置であるとも言われる。蟹座の支配星である。
 
 月はギリシャ神話では処女神セレネ(=アルテミス)、エジプト神話では記録と時の神トトと同一視された。バビロニアではやはり時の神シンである。月と時の関係は月の満ち欠けが日数を数えるのに便利なところから出ていると思われる。

【テ】

ディグニティ (dignity) →品位

ディスポジター (dispositor) 支配星の系列を図にしたもの。例えば、
 
   金星→乙女:水星→獅子:太陽→獅子
 
 などと書いてあったら、金星は乙女座にあり、乙女座の支配星水星は獅子座にあり、獅子座の支配星太陽も獅子座にあるということを表わす。デスポジターの系列に終端がある場合、それを「根」と呼ぶ。この例の場合、獅子座の太陽は根である。
 
 ディスポジターはその人の中でのエネルギーの流れを表わしており、唯一つの根を持つ人は判断力に優れるが、複数の根がある人は価値観が内面で対立しがちであるし、根にならずに循環してしまう人は、複数の星が共同で最終決断を下すことになるのでそれらの星の間の意見調整に手間取ることがある。
 
 なお、終端が2個の星で循環するケースをミューチャル・レセプションという。

ディセンダント (descendant) 下降点。DSCと省略する。ASC(アセンダント)の対称点である。→アセンダント

ティティ  インドで使われる月の満ち欠けから導かれた「1日」。
 
 月の満ち欠けの周期である朔望月を30等分した時間単位で、インドでは序数詞で呼ばれる。日付の単位だが当然途中飛んだりダブったりすることもある。ただし月末日は必ず30日と呼ぶ。ティティの半分をカラナという。

ディフィカルト・アスペクト (difficult aspect) 困難な象意のアスペクトのこと。オポジションやスクェアなど。

ディレクション (direction) 言葉が混乱しているようであるが、進行によって作られるアスペクトのことをディレクションと呼ぶ流儀、ソーラーアークによる進行のことをディレクションと呼ぶ流儀、進行(プログレス)と同義語として使う流儀などがあるように見受けられる。
 →進行

デカイル (decile) 36度(360÷10)のアスペクト 記号 36Dec セミクィンタイルとも。

デカネート (decanate) =デーカン

デーカン (decan) サインを10度ずつ3分割したもの。各々に対して、支配星があり、第2支配星という。これはそのサインに対してトラインの位置にあるサインの支配星である。
 
 →サイン, サビアン, ドワッド, フェイス
 
 ※デーカンの支配星
  牡羊 1=火星  2=太陽  3=木星
  牡牛 1=金星  2=水星  3=土星
  双子 1=水星  2=金星  3=天王星
  蟹  1=月   2=冥王星 3=海王星
  獅子 1=太陽  2=木星  3=火星
  乙女 1=水星  2=土星  3=金星
  天秤 1=金星  2=天王星 3=水星
  蠍  1=冥王星 2=海王星 3=月
  射手 1=木星  2=火星  3=太陽
  山羊 1=土星  2=金星  3=水星
  水瓶 1=天王星 2=水星  3=金星
  魚  1=海王星 2=月   3=冥王星

デーカンマルチプライ (decan multiply) DMと略す。ある天体に関して特別に鋭敏な点があると考えたもの。天体がある星座のA度にある場合
 
  A= 0〜10度 → その星座のA×3度の点
  A=10〜20度 → 120度先の星座の(A−10)×3度の点
  A=20〜30度 → 240度先の星座の(A−20)×3度の点

デクスター (dexter) アスペクトしている天体に先行していること。逆に先行されている場合はシニスター(sinister)という。
 
 例えば天秤サインにある天体を中心に見た時に、水瓶サインにある天体とのトラインはシニスター・トラインだが、双子サインにある天体とのトラインはデクスター・トラインになる。デクスターの原義は「右の」。シニスターの原義は「左の」。シニスターアスペクトになる場合、その天体はホロスコープの円の上で、相手の天体の左に書かれているのである。
 
 →シニスター, 接近

デザイル desile デカイル(decile)の誤記。

デジレ desile デカイル(decile)の誤記。

テトラビブロス (tetrabiblos) 「四つの書」。ヘレニズム時代の天文学者・占星術師のプトレマイオスが書いたもので、西洋占星術の原典である。内容的にはカルデア以来の惑星占星術を集大成し、きれいに系統立てて整理したものである。なおプトレマイオスは天文学の分野でも「アルマゲスト」を遺しており、彼の二大名著とされる。西洋占星術をやる上では一度は読んでおきたい本である。

デトリメント (detriment) 損傷の座。惑星が自分の本来の座と反対側のサインにいる状態。その天体の力が十分発揮されないとされる。
 →品位

テナント (tenant) 入居。天体がサインに入っていること。例えば金星が牡牛座にある時「金星は牡牛にテナントしている」という言い方をすることがある。

デネブ  (Deneb) いくつものデネブがあるが、おおむねどれも文章の才能をあらわす。デネブとは「しっぽ」の意味。
 
 (1)白鳥座のα星    1.3等星 Deneb Cygnus 魚の5度
 (2)くじら座η星    2.0等星 Deneb Kaitos 牡羊3度
 (3)わし座のζ星    3.0等星 Deneb el Okab 山羊19度
 (4)わし座のε星    4.0等星 Deneb el Okab 山羊18度
 (5)わし座のδ星    3.3等星 Deneb el Okab 山羊23度
 (6)やぎ座のδ星    2.9等星 Deneb Algedi 水瓶23度
 
わし座に3つもデネブがあるのは、要するに「わし」の形を見ようとしたときに、どこがしっぽなのかについて意見が分かれているからである。

デネポラ  (Denebora) 獅子座β星。乙女サインの最後のほうにあって、批判や忍耐を表す。「獅子の尾」の意味。

デリニエイト (delineate) ホロスコープの解読のこと。

テール (tail) →ドラゴン

天蝎宮 (てんかつきゅう) =蠍サイン

天王星 (Uranus) 産業革命の頃の1781年ハーシェルにより発見された外惑星。記号 天王星 公転周期84年。ひとつのサインに約7年とどまるので、時代の流れを変えていく効果がある。革命・改革の星であり、水瓶サインの支配星
 
 ウラヌスは天空神で、大地神ガイアの息子であり夫でもある。二人の間に生まれたのが時の神クロノスで、クロノスの息子がゼウスになる。天王星は現在は「ウラヌス」だが発見当初は当時のイギリス国王の名前をとって、ゲオルギウム・シドゥスと呼ばれ、後、発見者の名前をとってハーシェルとも呼ばれた。

天球  (celestrial sphere) 地球を中心とし、適当な半径を持つ球に全ての星を投影したもの。「適当な半径」は通常イメージ的に「無限遠」にとられることが多いが「無限遠」の半径の球というのは高校や大学の教養課程の数学では表現できない存在で、その記述には「超準解析」という手法が必要である。実用的には適当に40万km程度の球を考えておけばよいであろう。

天秤宮 (てんびんきゅう) =天秤サイン

天秤サイン (libra sign) 黄道を12等分した中の7番目の30度を占めるサイン。記号 天秤 時期としては秋分から霜降までで、9月23日前後から10月23日前後まで。支配星金星性別は男性、クォリティは活動宮(cardinal)、エレメントは風。バランス感覚に優れ、上品で穏やかだが行動的な性質を持つ。

天文単位 (astronomic unit) auと略す。1億5000万km。地球の公転軌道の平均半径。つまり地球と太陽の距離。太陽系内の天体の距離を記述するのに使用する。

天文暦 (ephemeris) エフェメリス。天体の位置を一覧表にしたもの。最近はコンピュータで簡単にホロスコープが出せるようになったのでホロスコープの作図には天文暦は不要になってきたが、やはり時期を見たり長時間にわたる星の動きを追いかけるのには天文暦は便利である。
 
 天文暦として有名なものにラファエルの天文暦(Raphael's Astronomical Ephemeris, W.Foulsham & co.ltd)とかもっと実用的なものとしてアメリカン・エフェメリス(American Ephemeris, ACS)というものあるが、外国製の天文暦は時差の関係でつかいにくいという問題がある。やはり国内で出版されたものを使用したほうが良いであろう。
 
 国内で出版されている天文暦で最も安く入手できるものは、魔女の家BOOKSから出ている「占星術独習キット」(3500円)の別冊付録の天文暦である。この付録は本体より厚く、この本を買う人の大半はこの天文暦目当てである。1950年から2010年までの毎日の日本標準時0時の10惑星とノード(月は12時も)の位置、惑星のイングレス、月のボイドなどを掲載している。

【ト】

冬至  (winter solstice) 感覚的にいうと太陽の高度が1年で最も低くなる瞬間。正確には太陽の赤緯が最小になる瞬間である(南回帰線より南では太陽の高度は1年で最も高くなる)。この時、太陽の黄経は270度になる。
 
 冬至は太陽が最も低いところから少しずつ昇り始める時点ということから、古来より暦の計算の基点として重視されてきた。「年」自体を春分や立春から始める場合も、計算上冬至はひじょうに重要なのである。冬至には古来より洋の東西をとわず様々な「太陽の祭り」がおこなわれており、クリスマスも元々冬至の祭りとして生まれたものである。

冬至図 (winter solstice chart) その年の冬至の瞬間(太陽が山羊0度になる瞬間)のホロスコープ。冬の間の社会的雰囲気を表わす。
 →春分図

統治星 (ruling planet) アセンダント・サインの支配星

東方 (oriental) =オリエンタル

東洋8方位  東洋で伝統的な方位の表現で、方位に易の八卦をあてはめたもの。北=坎、北東=艮、東=震、南東=巽、南=離、南西=坤、西=兌、北西=乾。

東洋12方位  東洋で伝統的な方位の表現で、方位に十二支をあてはめたもの。子が北で卯が東、午が南で酉が西になる。子午線,卯酉線などの言葉はこれに由来する。

東洋24方位  東洋で伝統的な方位の表現で、方位を24分割したもの。名称は東洋12方位または東洋8方位に属するものはそれを使用し、足りない部分には十干のうち中央に割り当てられる土行のもの以外の名称を埋めていく。東洋12方位と東洋8方位の名前が重なる部分は12方位のものを使用するので八卦の内4個は使用しない。従って12+8−4+10−2=24でめでたくきれいに埋まる。なお下の図は東洋の伝統に従い南を上に書いている。西洋式とは上下が逆なので注意のこと。

トゥルー・ノード  (true node) →ドラゴン

特殊相対性理論 (special relativity theory) アインシュタインが発見した運動の相対性に関する理論。光の速度がどんな体系においても不変であることをベースに、時間や空間が伸び縮みすることを明らかにし、また光速を越える速度が存在しないことなども発見した。この理論により、質量は E=mC2 の式でエネルギーと等価であることも分かった。
 →一般相対性理論, タキオン

土星  (Saturn) 天空を約30年かけて一周する。きれいな輪を持つことで有名な外惑星。記号 土星 基本的には固める作用があり、また制限・束縛する作用になることもある。山羊サインの支配星。(経過の)土星が出生の位置に帰って来ることをサターン・リターンといい、人生の節目になるとされる。
 
 サターンはギリシャ神話ではクロノスに相当するとされるが、この対応は必ずしも100%ではなく、サターンとクロノスの性格は若干異なるようである。クロノスはその名の通り時の神であるが、サターンはむしろ土の神的な性格を持つ。
 
 土星の公転周期約30年と木星の公転周期12年の最小公倍数は60年になって、これは東洋で「還暦」として知られる周期である。また木星と土星の会合周期は約20年で、これは時代の雰囲気の変り目に対応するとされる。
 
 土星の記号は鎌の形であると言われる。

トポセントリックハウス (Topocentric house) →ハウス

トライン (trine) 120度のアスペクト。記号 120Trn 非常に調和するアスペクトで、この角度にある場合はたいへん快適である。しかし使い方が悪ければ苦労しないだけに怠惰に流れてしまう事もある。
 →アスペクト, グランドトライン

ドラゴン (dragon) 月の軌道(白道)と太陽の軌道(黄道)の交点。つまり月の昇降点である。ノード(node)とも。
 
 太陽と月がこの交点付近で合(コンジャンクション)になると黄緯が近いため月が太陽を覆って日食が生じる。また衝(オポジション)になった場合は太陽による地球の影が月に映って月食となる。このため、ドラゴンは古来より天文計算の上でひじょうに重要視されてきた。
 
 ドラゴンという名前も龍が太陽や月を飲み込むという意味がある。黄幡という名前もあるが、これは黄色い(見えない)旗で太陽や月が隠されるという意味である。ドラゴンをあらわす名前は様々であり、下記にその一例をあげる。記号はドラゴンヘッドが DragonHead ドラゴンテイルが DragonTail
 
月が上に横切る点月が下に横切る点
昇交点 ascending node降交点 descending node
北節 north node 南節 south node
龍頭 dragon head龍尾 dragon tail
正交 中交
計都(けいと) ケトゥー羅睺(らご) ラーフ
豹尾(ひょうび) 黄幡(おうばん)
アナビバゾン カタビバゾン
 
 ※これらは全て歴史的・地域的に意味が逆転しているものが多い。現代インド占星術でもラーフがヘッドで、ケトゥーがテイルである。計都は月の遠地点(リリス)あるいは彗星の意味だった時期もある。黄幡はドラゴンテイルというよりは双方のドラゴンを指すことばとして使用されることも多い。
 
 ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは6793.477日(18.6年)を周期に黄道上を逆行する。厳密にいうと、ドラゴンには、月の正確な位置から算出される true node と、月の平均位置から計算される mean node とがある。ミーン・ノードは毎日約0.05度の速度で常に逆行する。しかし最近はtrue nodeのほうを使用する人が多い。
 
 ドラゴンは一般にカルマを表わすとされ、ドラゴンヘッドが前世から受け継いだ幸運、ドラゴンテイルが前世から受け継いだ課題を表わすと言われる。しかし、エバーディンはドラゴンは社会との交流を表わす点であると述べた。

ドラゴンテイル (dragon tail) →ドラゴン

ドラゴンヘッド (dragon head) →ドラゴン

トランジット (transit) =経過

トランス・サタニアン (trans-Satanian) 土星より遠くの天体。具体的には天王星海王星冥王星。これらを使用しない人もいる。

トランス・ネプチューン (trans-Neptune) 海王星より遠くの天体。通常はエッジワース・カイパーベルト天体のことだが、ウラニアンの意味で使用される場合もある。紛らわしいので、そのどちらかのことばを使用したほうが良い。

トランス・プルートー (trans-Pluto) 冥王星より遠くの天体。エッジワース・カイパーベルト天体のことだが、最近では冥王星自体がエッジワース・カイパーベルト天体であるとの見方が強まり、むしろトランス・ネプチューンと考えたほうが良い。

トリガー (trigger) 引きがね。拳銃を打つ時に指で引くもの、つまりきっかけのことである。
 
 一般に進行(プログレス)の天体が環境を作った所で、経過(トランジット)の天体が引き金を引いてイベントが発生するとされる。そして出生図はそれらの下地である。
 
 →三重円

トリン (trine) トラインのこと。フランス語ではトリンになるが、trineを英語でトリンと読むと思いこんだ誤読の例も多いようである。西洋占星術を学ぶのに英語は必須なのだが、なぜか昔から意外に英語に弱い人も多いようである。

トレミー  =プトレマイオス

トロイ小惑星群 (Trojan asteroids) 木星とほぼ同じ軌道を周回する小惑星群で、その位置は木星の60度前と60度後とに集められている。これはラグランジュの解と呼ばれる重力的に安定したポイントである。
 
 「トロイ」はトロイ戦争になぞらえられたもので木星の前を行くグループは Greek node と呼ばれ 588-Achilles, 1143-Odysseus などといった名前が付けられ、木星の後を行くグループは Trojan node と呼ばれ、884-Priamus, 1172-Aneas などの名前が付いている。但し 617-Patroclusはトロイ側、624-Hektorはギリシャ側と、この2個だけ逆に入れられている。これはこの2個がトロイとギリシャに分けて名前を付けるというルールが確立する前に名付けられたためである。

トロピカル (tropical) 春分点をベースにサインを区切った通常の占星術。
 →サイドリアル

ドワッド  サインを更に12分割したもの。結果的に黄道を144分割することになる。各サインの中の先頭のドワッドはそのサイン自体に対応し、2番目のドワッドは次のサイン、3番目のドワッドはそのまた次のサインに対応する。
 →マイクロゾディアック


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