みつばちの日(3月8日)

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3月8日は語呂合わせで「みつばち」の日です。そして8月3日は「はちみつ」の 日になっています。どちらも、全日本はちみつ協同組合と日本養蜂はちみつ協会 が定めたものです。

私たちが飲んでいる「蜂蜜」ですが、蜜蜂が集めてきたものを横取りさせて もらっているので「蜂蜜」と呼んでいますが、むろん元は花の蜜です。特に レンゲやアカシアの蜜は日本人好みのクリアな味なので人気があります。
ミカンの蜜も、ミカン栽培と一体化して多く採取されておりLemon honeyの 名前もあります。

ただ元々の花の蜜と蜂蜜では、実際に分析してみるとかなり成分が変わって います。蜂が幼虫を育てやすいように花蜜の成分の中の蔗糖(分子量342)を ブドウ糖や果糖(いづれも分子量180)に分解して消化しやすいものにしている ようです。更にはパテント酸やコリンなどの成分も加わり、また蜂の巣の中 で貯蔵されている間に水分が蒸発して濃度の濃いものになっています。

蜂蜜の採取はアルタミラ洞窟の壁面にもその様子が描かれているので少なく とも1万5000年程度前には既に行われていたものと思われます。古くは自然に 営まれている蜜蜂の巣を見つけ出して採取していたものと思われますが、 5000年頃前のエジプトには既に「蜂を飼う」という考え方が出てきていた ようです。しかし古いやり方では、蜂蜜を採取する時に巣を潰して蜜を絞り 取っていたので、巣を潰された蜂たちはまたイチから巣を作り直さなければ ならず、蜂にとって負担が大きく、また採取する側としても効率の悪いもの でした。

そういう養蜂(apiary)の技術に革命を起こしたのがLorenzo Lorraine Langstroth (1810-1895)で彼は1851年に初めて、巣を壊さなくても蜂蜜を取り出すことの できる巣箱を発明。以降、世界の養蜂は継続使用可能な巣箱で蜜蜂を飼う方式 が主流となりました。この方法では巣箱の板を一枚ずつ取り出してはそこに 付いている蜂蜜を採取し、また巣箱に戻すというのが基本です。この時に現代 ではこの板を遠心分離機に掛けて一気に蜂蜜を取る方式が最もよく行われて います。

養蜂をする人たちはこの巣箱を持って花の咲いている所を求めてあちこち移動 しながら蜂を飼っています。レンゲ蜜とかアカシア蜜などと書かれて販売され ているものは、レンゲやアカシアの花の咲く時期(5月頃)にその花の咲いている 場所に蜂を連れて行って蜜を採取させたものですが、このように特定の花に由来 する蜜だけを取り出せるのもひとえに近代的な巣箱のお陰です。なお花の品種 が特に書かれていないものは、色々な花由来の蜜が混じっていると考えられます。

★ローヤルゼリー  蜂蜜の中でも、女王蜂を育てる為に特別に調合されたものでひじょうに栄養価  の高いものです。免疫強化や老化防止などの作用があるといわれており、虚弱  体質の人の体力増進などには確かに効果があることもあるようです。

★プロポリス  蜜蜂が巣を守るために塗りつけているニカワ状の物質です。強い抗菌・消炎  作用があり、飲むとウィルスに対する抵抗力を付ける力があるとされます。
 癌や糖尿病・喘息などにも効果があるという説もあります。


(2004-03-08)


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