即席ラーメンの日(8.25)

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1958年8月25日、日清食品はお湯を掛けたら2分で食べられる即席ラーメン 「チキンラーメン」を発売しました。一般にこれを世界初のインスタント ラーメンとしています。

この日はちょうど行われていた甲子園の高校野球の準々決勝で延長18回引分 けの試合があった日です。甲子園での引分け再試合というのは全部で6回ある そうですが、この試合は延長18回まで行ったら引き分けというルールができ て最初の引き分けです。

1915 京都二中 vs 和歌山中 降雨のため 1952 函館西 vs 岐阜工 日没のため 1958 徳島商  vs 魚津高 18回引分け 坂東英二 vs 村椿 1964 掛川西 vs 八代東戦 18回引分け 1969 松山商 vs 三沢 18回引分け 井上明,中村哲 vs 太田幸司 1998 専大北上 vs 如水館 降雨のため

1969年「涙の延長戦」の再試合で更に18回投げて力つきた太田幸司はその後 プロ野球の近鉄で活躍したのはご存じの通り。この1958年「無声の延長戦」 は魚津の村椿と徳島商の坂東英二の投げあいで、再試合では坂東が投げ勝ち ました。坂東もその後プロ野球の中日で活躍して現在はタレントとして活動 していますね。若い人の中には彼がかつて名投手であったとは知らない人も 多いかも知れません。

さて本題に戻って、このチキンラーメンを開発したのは安藤百福さんです。
安藤さんは元々銀行マンだったのですが、戦後の厳しい経済情勢の中で銀行 が倒産、何か仕事をしなければというので、最初自宅の裏庭でインスタント ラーメンの開発を始めました。

「お湯をかけただけで食べられるようになる」そのコンセプトが実現するま で安藤さんの家族は毎日のように失敗作のラーメンを食べさせられる日々が 続きました。保存性がよく、工場で量産が可能で、おいしい、そういう線に 到達するまではたいへんな道のりであったようです。

(ちなみに安藤さんの日清食品と、皇后様の実家の日清製粉とは無関係です。
 これもよくある誤解。富士銀行と富士通が無関係なのと同じ。富士も日清  もよくある名前です。富士通などは古河+ジーメンスで「フジ」ですね。
 という訳で皇后様がこの失敗作のラーメンを食べていた訳ではないです。)

価格もできるだけ安くしようとしたのですが、35円にするのが限界でした。
当時うどん玉が1個6円で買えた時にこの35円という値段には、多くの人 が事業的な成功には否定的でしたが、実際には大ヒットとなり、昭和40年代 へ続く、インスタント文化のさきがけとなったのです。1960年に森永から インスタントコーヒー、少し遅れて1968年にボンカレーが生まれています。

日清のチキンラーメンの翌年1959年に発売されて、インスタントラーメンの 老舗二大ブランドとされるのがマルタイの棒ラーメンです。

マルタイは元々小さな町のラーメン屋さんでした。あまり店は流行ってなか ったのですが、ある時その店に来たお客が「まずい!」と叫び、店の主人に 「オレがもっとうまいラーメン作ってやるから調理場を貸せ」と言いました。

その客?の勢いに負けた主人が調理場を貸すと、それはほんとにおいしい、 ラーメンを作ってくれたのです。店の主人はぜひ自分を弟子にして欲しいと その客に言い、その人は結局2〜3ヶ月程その店に滞在して、作り方の指導 をしてくれました。結局名前を名乗ることなく、その店を去っていた、その 「さすらいの料理人」のおかげで、店は味がいいと評判になり、人気を博し ます。そこで、そのラーメンを一般の家庭でも味わってもらおうと作ったの がこの棒ラーメンでした。

こちらは日清のチキンラーメンのようにお湯を掛けたらできるという訳では なく鍋で煮込む必要がありますが、作成にかかる時間を考えると、十分イン スタントの領域に入っています。

マルタイの棒ラーメンはスープが別添え方式ですが、結果的にはその後この 別添え方式が主流になっていきます。その流れを作ったのは1962年東洋水産 の「マルちゃんハイラーメン」です。1971年には日清が「カップヌードル」 を出して、新たなコンセプトのジャンルが確立します。

1999年のインスタトンラーメンの生産量は袋麺20億食、カップ麺30億食の 合計50億食。国民ひとりあたり40個くらいの計算になります。

なお、インスタントラーメンに関する最もよくある誤解は「保存料が入って るからからだに悪い」というもの。

インスタントラーメンは干し椎茸や高野豆腐などと同じ乾燥食品ですので、 保存料は入っていません。


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