カレーってなぁに?

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さて、真面目な話、カレーって一体何なのでしょう?

私たちに馴染みの深いカレーといいますと、カレーライス、カレーチャーハン(ドライカレー)、カレーうどん、カレーパン、カレーピザなどなどがあります。これらに共通することといったら。。。カレー粉を使っていること! では、カレーとはカレー粉を使った料理のことでしょうか??

でも実際にはカレーの発祥の地のインドではカレー粉なんて使っていませんね(^^;そもそもインドではカレー粉なんて外国人向けのショップなどでたまに見かける程度だそうです。インドの家庭ではそれぞれの家独自の配合方法で色々な香辛料をミックスしてカレーを作っています。また、カレーと呼ばれる料理は南アジアから東南アジアにかけて広い範囲に分布していますが、その内容は実に千差万別で、「こんなのもカレーだというのだったら日本のみそ汁だってカレーと言っていいぞ」と言いたくなるくらいだそうです。

実際、日本のカレーは一般に小麦粉でとろみをつけていますが、これはイギリス方式であってインドのカレーはもっとサラサラとしているものが多いようです。しかし汁状のものだけがカレーかなと思うと、日本のカレーチャーハンのようにほとんど水分のないものもある訳です。

結局、カレーをだいたいの所で定義しようとすると、「数多くの香辛料を加えたスープ、あるいはそれを利用した料理の総称」とでも言いましょうか? でもこの定義ではマーボードーフもカレーになってしまいそうです。ほんとにカレーというのは分かりませんね。


ちなみにカレー粉というものを作ったのは上にもチラッと書いたようにイギリス人で、ロンドンのC.B.社が最初だそうです。カレーライスを作ったのは日本人かな?と思ったらこれが違っていて、フランス人でした。フランスでは「カリー・オ・リ」といいます。「リ」はご飯の意味、「オ」は「の上に」。つまり「ご飯の上にカレーを掛けたもの」ということで、まさにカレーライスですね(^_^)

日本では明治初期に文明開化とともに牛鍋屋が広まったので、それの味付けを変えてビーフカレーが作られました。しかし、日清・日露戦争で牛肉が軍隊に優先供給されて国内で不足した時、代用品として成長の早い豚が使用されるようになりました。

その頃になると国産のカレー粉が作られるようになっていたのですが、やはりイギリスのC.B.社のカレー粉に相当人気があったそうです。ところ、ある時、大事件が発覚します。つまりC.B.社のカレー粉として売られていたものの中に実は国産のカレー粉であったものがかなりあったというニセカレー粉事件でした。皮肉にもこの事件は実は国産のカレー粉も旨い、ということを全国に知らしめる結果になりました。

現在国内のカレーの両雄のエスビーとハウスは、元はそれぞれ日賀志屋、浦上商店です。昭和初期の頃、前者はヒドリ印のカレー、後者は「ホームカレー」を作っていました。そのほかキンケイ食品から「ギンザカレー」が出ていました。こちらはエバラ食品につながっています。

なお、今カレーといえばタマネギが必須ですが、このタマネギ。すっかり日本の野菜のような顔をしていますが、これも明治になってから入ってきた新しい野菜です。それまで日本には長いネギしかありませんでした。

日本全国にカレーライスが普及したきっかけは226事件であるという話を以前どこかに書きましたが、皮肉にもその後日本は戦争に突入して外国からスパイスを調達するのが困難になります。しかしそれでも日本のカレー粉メーカーは根性で国内でスパイスを栽培し、それを調合して戦時中もカレー粉を生産し続けたのだそうです。


「カレーライス」ということばと「ライスカレー」ということばがあります。一般には前者の呼び方が普及していますが、洋食屋さんなどで「ライスカレー」が若干生き残っています。これは基本的に同じ物だと思うのですが、昔私が人に聞いた時「カレーライス」はごはんの上にカレーを掛けたもので、「ライスカレー」はごはんとカレーが別になって出てくるものだ、と教えられました。担がれたのかも知れないな、という気もするのですが、本当のところをご存じの方はぜひ教えてください。

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