わくわくしたファミコン開発

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小さなソフトハウスに入ったので、とにかく取れる仕事は何でも取るとい う感じもありました。その時私は器用で雑学なので、結構便利に使われ、 実際便利屋的な才能を発揮することができました。おかげで実に色々なマ シンの色々なシステムに関わりました。
その中で面白かったシステムの一つはファミコン上の通信ソフトの開発で した。これは大きな通信システムの一部で、NEC N5200, S3100, DEC VAX, MS-Windowsマシン そして、ファミコンで電子会議室やメールが利用でき るというシステムでした。

私はこのシステムの全体設計をやったのですが、人手が足りないので、各 端末のソフトのかなりの部分も書くことになりますが、なかでもファミコ ンのプログラムは、実に楽しいものでした。

京都の任天堂の本社(とてもきれい!!)におじゃまして、色々参考になる お話を聞くことができ、富士通のFMRを開発機にしてソフトを作成しました。

今までOS配下で動くソフトばかり組んでいたので、キー入力を受け付ける コンポーネント、画面に文字を表示するコンポーネント、などなどを作り 込んでいく作業は、古くからやっているおかげで作り方は知っていたもの の実際にやるのは初めてで、ひじょうにワクワクする体験でした。

最近のプログラマーは便利なソフト開発環境がある分、こういうドキドキ する体験ができないのではないかなと、ふと思ったりもしたものですが、 今考えてみると、最近 Linux がこんなに人気なのも、自分たちでOSの一部 を作っていけるからなのかも知れません。


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