鷹の爪の思い出

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大学院を出ようとしていた頃、某大手メーカーの研究所に誘われた。

(その直前に某大手ソフトハウスを受けようとしたら、何も聞かずに、 いきなり、23歳以上の人は取りません、とものすごく冷たい言い方を されたので、私は今もそのソフトハウスが大嫌いである)

なんでも寮には「自殺防止」に鉄格子が入っているなどという噂もあり、 ちょっと怖かったが、同じゼミの2年先輩がそこに行っていたので安心感 もあった。

が、私はそこの面接を受けに行く前日、とんでもないことをしてしまった。

その当時私は「鷹の爪」というものが何か知らなかった。唐辛子のような ので、普通のビンに入っている粉末状の唐辛子のように使えばいいのだろ うと思って、買ってきてカレーに20個(^^; ほど入れてしまった。

そのカレーを食べた翌日。私は気分が悪くて、とても起きあがれなかった。
慌てて紹介してくれた先生に電話して、結局そこには別の人が面接に行く ことになった。
そこに行っていれば、今のように貧乏な生活はしていないと思うが、そこ へ行かなかったおかげで、ずいぶんと面白い体験をさせてもらったし、た ぶんそこでは絶対に学べなかったことを学べたという気がする。

結局ある目的で、わざと地元の小さな企業に就職するのだが、やはり小さ い企業ではあっても、経営者のすぐそばにいたことで、経営というものに 関する考え方を学べたことは大きい。また、顧客も中小企業が多かったた め、そういうところの社長さんたちとたくさん話をすることができた。こ れも大きな財産である。


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