そんなぁ...

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そんなぁ.... 以前、開店直前にマシンが立ち上がらないと連絡を受けて急行したら電源 コードが弛んでいた、というのは話しましたが、行ったらどうってことが ないというのはしばしばある話。

 ある所からバーコードリーダーがうまく反応しないので来て欲しいという  連絡がありました。もう何年も取引のなかった所で、しかも電車で15分も  かかる所でしたので、部長が対応して「修理費請求させて頂きますが」と  言うが、先方がそれでもいいのでというので、どういう種類のトラブルが  起きていても何とかできそうな、私が行くことになりました。

 さて、それでそのシステムのソースリスト一式と関係フロッピー、マシン  のハード関係の資料などを揃えて、大きな荷物を抱えて行ってみたものの  。。。。。。。私が行くと何のトラブルもなく動きます。

 「動きますねぇ」「ほんとですね。昨日まで全然動いてくれなくて仕方な  く全部バーコードを手入力していたんですが」

 電源をいったん切ったり色々な読み方をさせてみたりしても、全部きれい  に読んでくれる。これではどうしようもない。そこで一応申し訳なさそう  に「一応出張費だけ掛かりますけど」と。

 金額は後日こちらで決めて、そこの親会社に請求することになっていたの  だが、この金額決めには困ってしまった。
 
 私は「1万円くらいでどうですか?」と言ったが部長は「でも君の時間単  価は高いんだよ」と言って、結局3万円請求することにしてしまった。

 何もしていないのに3万円も取っていいものだろうかと私は思ったが、や  はり大きな組織は、書類さえ整っていれば問題にしないのだろうか。何の  問い合わせもないまま、ちゃんと3万円払ってくれた。
 
 ちょっといまだに心が痛む物件である。

そんなぁ....  これもどうしようもなかった話。

 昨日のは電車で15分の所だったが、ここは2時間かかる場所。

 「カートリッジテープをセットすると媒体異常というメッセージが出る。
 メーカーのメンテの人から、ソフトの設定に問題があるのではと言われた  のだが」

 というSOSコール。

 そこのマシンの設定をしたのは私である。その時まだカートリッジ装置が  到着していなかったので、一応定義だけしておいたのである。そして今日  届いたカートリッジをメーカーの人が接続し、テストをしたのだがそこで  「媒体異常」のメッセージが出たという訳である。メーカーの人がハード  上の試験をしても異常無しと出るので、ソフトの設定がおかしいのでは?  ということになったらしい。

 部長に報告して、むろん即行くよう指示が出た。

 カートリッジは新品を使っているはずだが念のため、うまい具合に在庫し  ていたカートリッジを5本ほど持ち、OSの保守用の媒体を持って電車に  飛び乗る。電車を降りたあと市内のバスで目的地へ。SOSコールから約2時  間半かけての到着である。

 さて、エラーが起きたというテープを入れてみる。確かにエラーになる。
 そのとき、ふと思った。
 
 「これ、ライトプロテクトは掛かってませんよね」

 「え?」

 新しい機械なのでこのタイプのカートリッジは私も初見だったのでが、多  少わかりづらい場所に、ライト・プロテクトっぽいノッチがあった。それ  が途中で止まっていた。片方にきちんと寄せてから入れてみる。やはり  「媒体異常」のメッセージ。再度、今度は逆方向に寄せてから入れてみる。
 
 書き込めた。

 昔のマシンのエラーメッセージというのは、ほんとに不親切であった。

 むろん、こんなのの費用は誰にも請求できない。私はどっと疲れて帰りの  電車に乗った。


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