1日で帰ってくるつもりだったのが、行ってみると全くソフトが動かない。
これはうちの会社で初めてLANのシステムを組んだ時のことでした。当時
LANのソフトのデバッグを、LANのない環境でどうやってやるかという
ノウハウが全くなかったことによるものです。
結局私は1ヶ月帰ってこれませんでした。着替えなど持っていってないので 向こうで何セットか買って(風呂場で洗濯)。食事は外食しているとお金が もたないので、スーパーで食料品を買ってきて、ホテルの部屋で料理を作っ ていました。(火は使えないが、切ったり混ぜたりはできる)
100km以内だということで出張手当は無し。出張中の作業だからということで 残業手当も無し。なんとか宿泊費だけは出してもらったのですが(これも本当 は規定では出ないのだが、何とかしてもらった)、結局この1ヶ月で20万円近い 赤字を出して、その後半年ほど苦しみました。(当時の月給は25万円くらい) また、あまりにハードなスケジュールで仕事をしたため、足の血行障害が起き て、1年以上、立っているのが非常につらかったです。(むろん治療費も出ない)
絶対やめてやる、と思いながら仕事をしていたのですが、会社に帰ってみる と、別のプロジェクトのメンバーが会社の幹部と衝突して、どっさりやめて いて、とにかくその仕事の納品が1ヶ月後に迫っているのでなんとかして くれと言われて。。。。更に半年(やはり1月では終わらなかった)、今度は 社内で、一週間100時間労働の状態が続きました。
今考えると、よく死者が出なかったものです。
しかし私はこのプロジェクトを完了させた後、この会社にいて本当に良かった と思う、ひじょうにすばらしいクライアントにめぐりあいます。そしてそこの クライアントのシステムを組むのに、この死ぬ思いで仕事をした半年の間に 考えついたことが、ものすごく役に立ったのです。