その日、同僚は夜遅く、終バスを待って、雨が降っていたのでバス停のそ ばにある、大きな郵便局の入り口のところで雨宿りをしていたそうです。
そこへ中年の男性がひとりやってきました。少し酔っているようです。彼は そこにあった公衆電話で電話を掛けようとしたのですが、ちょうどテレカが 切れていたようです。それで見回すと、そこにカードの自動販売機がありま した。しかし実はそれはテレホンカードではなく、ふみカードの自動販売機 だったのです。
男性はそのことには気づかないようで、1000円入れてふみカードを1枚買い ました。そして電話に入れようとするのですが、当然入りません。男性は 首をひねっていますが、教えてあげるのも忍びない感じがして、同僚も何も いわずにいたそうです。
そしてやがて諦めたのか、男性は郵便局を出て行ってしまいました。恐らく 他の電話を探しに行ったのでしょうか。
同僚が友人と顔を見合わせていると、5分ほどして、さっきの男性がまた戻 ってきました。そして、今度は意を決したような顔で。。。。。
また、ふみカードの自動販売機に1000円入れて、ふみカードを1枚買ったの です!!
そして、その新しいカードを電話に入れようとしました。
しかしやはり入るはずがありません。男性は困ったような顔をしていました。
ちょうどそこに彼が乗るバスが来たので、同僚もその後、その男性がどうし たのかまでは知らないとのこと。そしてバスの中で友人と、つい声を出して 笑ってしまったということです(-_-;
しかし、私たちも時々、この男性みたいなことをしているかも知れません。