※「セキュリティ保護のため...」というメッセージが出る方・日本語が入力できない方へ
return 2004年1年間の闘争


話は1年前
2005/02/07 @ 09:25:38 

発端は1年前2月頭頃のことであった。

サーバーが最近異様に重い。そこで2004年の2月5日、私は鼈甲飴に
なぜこんなに重いのか、ひょっとして混雑しているサイトと同居
しているのでしょうか?と質問した。

すると2月6日に返事があり、重たいのはあなたのサーバーです、と
いうことだった。現在の契約は1GB/dayであるが、あなたのサーバー
は5GB/dayほど来ている。現在の契約の場合、1GBの超過につき
1秒ごとのdelayが挿入されます、ということであった。

そんな話は初耳だ〜! そもそも転送制限があるという話もこの時
初めて知ったのであった。

専用サーバーへの移転を勧められたが、この時点では、鼈甲飴の専用
サーバー(月額1万5000円)を借りるだけの予算が無かった。というより
鼈甲飴の専用サーバーはとても古い仕様で、phpさえ使えないし、
マルチドメインさえもできない。

ちょうどこの時、ifortune.net , bfortune.net のレンタル期限が近づいていたが、
bfortune.netをホストしている anhosting には満足していたが、
ifortune.netをホストしている infinologyには不信感を持っていた
ので、bfortune.netは期限延長し、ifortune.netを専用サーバーに
移転して、負荷の掛かっている処理を移転させようと考えた。

この時、ifortune.netはマルチサブドメインにしているので、その
機能の無いサーバーは問題外だったのである。

そこでifortune.netの移転先探しが始まった。
混迷の1年の始まりであった。 
制限のある中でY社のCobaltを借りる
2005/02/07 @ 10:09:36 

この新しいサーバーを探す上で昨年2月の時点では実は重大な制約があった。
2003年に始めた2つのプロジェクトが共に大外しをしてしまったところに
身内の保証かぶりも来て9月に経済破綻。この時点でクレカ決済ができない
状況になっていた(2004年6月にクレカ決済回復)。

幸いにもanhostingはmoney-order(為替)を送って延長料金を支払うことが
できたのだが、海外のサーバー屋さんと新規の契約でクレカ決済ができない
のは厳しい。そこで国内のサーバー屋さん限定で探さなければならなかった
のだが、国内のサーバー屋さんがアメリカに比べて値段が高いのが問題。
その中で銀行振込で支払える所を探していき、やがてY社にたどり着く。
このY社はいかにも個人営業っぽい雰囲気ではあったが、とにかく銀行振込
で支払うようになっており、月額12800円で Cobalt の RaQ3 が借りられた
のである。

生の状態での普通の専用サーバーを運用するだけの自信はまだ無かったが
Cobalt なら何とかなる気がした。そこでこれを借りることにした。 
Cobaltとは何か
2005/02/07 @ 10:23:41 

Cobaltとは何か。

もう既に生産終了して久しく、メーカーもサポートを打ち切ってしまった古い
サーバーであるが、いまだに根強いファンがいるサーバーでもある。元々は
Cobalt社が作っていたものであるが後にSunに吸収された。Cobaltの最初の
シリーズはマニア受けするQubeというシリーズだったが、Sunが欲しかったのは
これをプロバイダを営業する会社のためにチューンナップした RaQ という
シリーズである。Qubeは Qube2700 Qube2800(Qube2) Qube3 と作られ、
RaQは RaQ RaQ2 RaQ3 RaQ4 RaQ550 と作られた。

借りたRaQ3はCPUがAMD K6-2 300MHz MM=512MB という、パソコンとして使う
にもかなり貧弱なスペックであったが、私は1998年頃にi486-40MHz MM=64MBの
WindowsNT マシンで小さな会社のサーバーを立ち上げて数千人の顧客の管理を
したこともあったので、それほどCPUを食う処理(動画配信など)をしない限り、
この程度でも充分行けるという目算があった。

またRaQは「アプライアンスサーバー」と言って、基本的な機能はすべて
付属のコントロールパネルの操作で設定できるようになっており、
Unixの設定ファイルを直接いじる必要はない。

そのあたりが、専用サーバー初心者の私にも何とかなりそうだという
気を起こさせたのであった。

しかしそう簡単にはいかなかった。 
DNSの設定で苦しむ
2005/02/10 @ 03:01:38 

さて格安でCobaltサーバーを借りたのはいいのですが、思わぬところで
つまずくこととなりました。

それまで1年間海外のレンタルサーバーを使用して、infinologyでHSphere、
anhostingでCPanelを使っていたので、Cobaltの機能はどちらかというと
それより低い感じで、設定で分からない所というのは特に無い感じでした。
順調に設定して行ったのですが、DNSの設定でひっかかります。

過去に専用サーバーを自分で立てた時は、DNSサーバーの内、プライマリ
だけを定義して、セカンダリはプロバイダ側が代行してくれていました。
しかし今回はプロバイダ側はネームサーバーは貸してくれない契約です。
しかも以前立てた時はIPアドレスを16個もらったので、余裕でネームサーバー
WWWサーバーなどを別のマシンで運用したのですが、今回はIPアドレスが
1個だけでした。

セカンダリ無しでも動くのではないかと思ってやってみるのですがダメ。
どうしても他の場所からこのサーバーを名前で見つけることができません。
Cobaltに詳しい某Fさんの協力を得て、調べてみるのですが、どうしても
うまく行かない原因が分からない。
サーバー側の設定をどんなに見ても、問題があるようには思えない。

しかし私はとんでもない思い違いをしていたのでした。 
IPアドレス1個では完全運用は不可能
2005/02/10 @ 03:17:08 

結局私の勘違いというのは、要するにこのマシンでDNSサーバーを動かさなければ
ならないと思いこんでしまっていたことにありました。

もともとIPアドレス1個でDNSサーバーが運用できる訳がないのです。しかも
今回の契約の場合、プロバイダはマシンのみを貸してくれていて、ネーム
サーバーは貸してくれないのだから、私は別のところでネームサーバーを
借りなければならなかったのです。

インターネットの名前のヒエラルキーに所属していないサーバーで勝手に
ネームサーバーを動かそうとしても、それはどこからも認識されません。
全てのネームサーバーには親が必要です。多くのレンタルサーバー屋さん
では、サーバーを貸す時に、ネームサーバーの親として、自社のネーム
サーバーを使用できるようにしているのですが、今回それができないのです
から、その親になってくれるところを別途調達する必要があった。

幸いにもifortune.netのドメインはValueDomain社に移管しておいたので
このValueDomain社でそのままネームサーバーを借りることができました。
そしてそちらできちんとDNSを定義してあげたら、ちゃんと他からも
サーバーが見えるようになったのです。このことが分かったのは、
旧ifortune.net (@infinology)のレンタル期限が切れる1週間くらい前で
ifortune.netはギリギリのハードな移行をすることになりました。

この方法に私が思い至らなかった原因は私が「名前ベースの仮想サーバー」
の仕組みを誤解していたからです。このCobaltサーバーの上には
www.ifortune.net img.ifortune.net arch.ifortune.net www.alchiba.net
などの複数のサーバーが定義されています。私はこのようなサーバーの
どれにアクセスするかというのは、ネームサーバーが振り分けていると
誤解していたので、Cobalt上でそのネームサーバーを動かしておかなければ
他社のネームサーバーで振り分けようとしても、それらが全て同じIPアドレス
に変換されてCobaltサーバー上に要求が来ると区別が付かないのではと
思いこんでしまっていたのです。そこで絶対Cobalt上のネームサーバーを
動かさなければならないと思いこんでしまっていました。

しかし実際に、名前ベースの仮想サーバーを振り分けるのはネームサーバー
ではなくWWWサーバー(apache)の方です。ネームサーバーはそのドメインに
対する要求をどこに問い合わせればいいかという、交通整理をしている
だけであって、IPアドレスと名前との変換をしているわけではありません。

ですから、同じIPアドレスに対するドメイン名を多数他のところにある
ネームサーバー上で定義しておいても何も問題無かったのです。

この付近で頭が混乱していたために、解決に1ヶ月半もかかる事態と
なってしまいました。 
延長したとたんに不調になる
2005/02/10 @ 03:47:27 

さて2世代目のifortune.netとしてCobaltサーバーを動かし始めたのが
2004年4月末なのですが、借りたのは2月末なのでさっそく5月末に
1回目の延長が来て3ヶ月分の使用料を払いました。

できればすぐにもifortune.netでやりたいと思っていた作業を始めた
かったのですが、とにかくネームサーバーの設定問題で精神的に疲れ
きっていたので、少し休みたい気分でした。しかしこの新しい企画に
ついてはニフティの認可を取る必要があったため、サンプルプログラム
を作成し5月に東京に行ってニフティの人と交渉してきました。しかし
向こうの返事はあまり芳しいものではありませんでした。

向こうの返事がなかなか来ないのでこちらの計画はストップ。そこに
精神的な疲れが来て、しばらくサーバーの運営については考えられない
状態になっていました。そうこうする内に7月になって、ニフティの
会合が名古屋であり、ここでやっとその企画についての返事を頂いた
のですが、答えは「ノー」。そこで私は計画をまた完全に作り直す
羽目になります。

そんなことをしている内に、煽りをくらって作業が遅れていたWikiの
ほうで、まだ正式公開もしていないのに、雑誌にURLが掲載されると
いうことが起き、慌ててそちらの整備も始めました。それが8月末。
そしてここで2回目の契約延長をします。

ところがその直後のことでした。

「つながらないのですが」という問い合わせでサーバーを確認すると
落ちています。サーバー屋さんに連絡してスイッチを入れ直して
もらったのですが、すぐにまた落ちます。

「凄まじく負荷が掛かっているので何とかして欲しい」とサーバー屋
さんからのメッセージ。しかしこちらはまだこのサーバーでは何も
始めていません。ログなど見ても負荷のかかるような処理はされて
いないし、アクセスもたいしたことはない。それでも一応このサーバー
で実行中の処理を緊急に他で借りているサーバーに分散して、負荷を
減らしていき、最後は全部取ってしまったのですが(残したのは、
img.ifortune.netの画像だけ)、それでも負荷の状態は変わらない。

これは絶対おかしい。そちらで機械の状態を調べて欲しいとサーバー屋
さんに連絡するものの返事が返ってこない。そのうちそのサーバー屋
さん自体のホームページがNot Foundになってしまった。

私はこの会社は倒産したと判断し、次のサーバーを探すことにしました。
これが9月の中旬。8月末に3ヶ月分のサーバー代金4万円を払ったばかり
のときの出来事でした。 
新しいサーバー探しに難航する
2005/02/10 @ 03:59:34 

サーバー探しを始めたものの、この9月頃は私はひじょうにハイピッチで
原稿書きの仕事をしていました。通常の原稿の量の倍くらいを書くこと
になっていたため、サーバー探しに割ける時間はわずかでした。

しかも今回のCobaltサーバーが、小さな会社を使ったために起きた問題と
いう気もしましたので、セキュリティのことも考えて、しっかりした
会社だけに絞ってサーバー探しをすることにします。

カード決済は復活していたので、アメリカを中心に探すことにして、
とにかく立てた条件は7つ。
(1)トラフィックが200GB/月程度以上。
(2)専用サーバーが望ましいが(1)を満たすなら共用でも可
(3)運営会社がある程度しっかりした所で最低でも5年以上営業している会社。
(4)cgi-bin以外でcgiの実行が可能。.htaccess利用可。
(5)マルチドメインの運用が可能。
(6)ディスクは500MBもあれば充分。
(7)予算は月額3万円程度以内

実は「しっかりした会社」というのが大問題でした。レンタルサーバーの
検索エンジンで良さそうなところを見つけてはチェックしていくのですが、
とにかく会社案内の無い所、会社の住所が書かれていない所は問題外、と
していくと実は7割くらいがこの「問題外」です。レンタルサーバー屋さん
というのは大学生がバイト感覚でやっているような会社も多いので、そんな
ところに大事なデータを置くわけにはいきません。

そのうちgoogleのPageRankを利用して早めに選別することを思いつきます。
PageRankは個人サイトでも良質のところは3か4になっているので、これが
2以下の所は問題外と判断することにしました。これで結局11月中旬までに
200社以上をリストアップして調べていくのですが、ひとつとして条件を
満足するところが出ませんでした。 
鼈甲飴と契約する
2005/02/10 @ 04:09:56 

サーバー探しでほとほと疲れていた時に、偶然鼈甲飴の人と連絡を取る機会
がありました。細かい話が必要になって電話で話していた時に、ついでにと
思い、鼈甲飴の専用サーバーについて話を聞いてみると、これは使えるかも
知れないという気になってきます。

そこで私はこの鼈甲雨の専用サーバー(月額1万5000円)を契約することにしま
した。これが11月中旬。できれば12月のクリスマス前に新サーバーに切り替え
られたらと思ったのですが、この時点ではぎりぎり間に合うくらいではないか
といった話でした。

それまでの私のプランとしてはパワフルな専用サーバーを他でかりてifortune.net
を移行させ、掲示板などの重たい処理をそちらに移転させようと思っていました。
しかしここで鼈甲雨の専用サーバーを借りたことで、ffortune.net自体を専用サーバー
に移行して、掲示板などはURLを変えずにそのまま運用し続けるという方法が採れる
ことになったのです。

これで実はifortune.netのサーバー探しで条件が軽くなりました。掲示板をそちらに
持っていかないのなら、トラフィックはそれほど大きなマシンでなくても構いません。
そこで、条件を緩くして再度検討していったところ、ifortune.netのレンタル期限の
ぎりぎりの11月末になって、アメリカのコネチカット州にあるOlm.netというところの
サーバーがなかなか手頃であることを知り、質問のメールに対する返事なども気持ち
よく帰ってきたので、ここと契約することにします。これが2004年11月24日。
Cobaltサーバーのレンタル期限のわずか一週間前でした。こうしてifortune.netの
3代目サーバーへの移転も、またぎりぎりのドタバタ移転となったのでした。 
専用サーバーが来ない
2005/02/10 @ 04:27:15 

さて11月中旬に鼈甲飴と契約したものの、なかなかその後の音沙汰がありません
でした。何度か問い合わせるのですが、そのたびにまだマシンが来ないので少し
待ってくれという話。

クリスマスシーズンを前に、そして予定されていたStargazerの新バージョンの
発表を前に、これはやばいと考え始めます。

そこで私は新たにもう一つ専用サーバーを借りる決断をします。

しかし鼈甲雨で月額1万5000円払う契約をしてしまったので、それに加えて借りる
となると、月額1万5000円程度以内。しかもしっかりした会社でないと困る。
そんな都合のいい会社があるだろうか、と思っていたのですが、200社も調べた
だけのことはあり、見つかりました。それがカリフォルニア州のLansetという会社
で、鼈甲飴の方は安いだけあってUltrasparc 500MHz という2世代くらい前の
マシンですが、Lansetの方はさすがアメリカ相場。Pentium4 1.6GHz です。
ここは借りたら翌日サーバーが使えるようになりました。

日本のレンタルサーバー屋さんではこんなに早く用意してくれるところはほとんど
ありません。AT-Linkさんだと翌日立ち上げサービスというのがありますが、別途
料金が必要です。しかしアメリカはこういうのが普通のようです。こういうところが
私がアメリカサーバーを使いたい理由の一つ。もうひとつは質問をした時のレスポンス
の良さですが。日本では翌日くらいに返事が来るのは「かなり良い部類」ですが、
アメリカさんだと1〜2時間以内に返事が来るのが標準のようです。アメリカでも
iPowerWebなどは返事が遅い(だいたい一週間かかる)ことで有名ですが。 
仮想サーバーが動かない
2005/02/10 @ 05:17:10 

さて緊急に借りることにしたlansetのサーバーですが、ドメインを何にするか
迷ってしまいました。手持ちのalchiba.netが空いていたのですが、これは
あまり表に出したくないドメインです。特にこのサーバーの最初の仕事は
Stargazerのファイル配信なので、それを考えると fortune というのが
入っている名前がよい。

ということで新たにドメインを1個取ることにしました。いいのを探すの
ですが、数秘術的に良いものがなかなか見つかりません。結局ちょっと不満
ながらも ifortune.org を選択しました。

しかしこれには大きな問題がありました。org を使ってしまうと、ここでは
商業的なことができません。ということでいろいろ悩んだあげくここに
blue.ifortune.net というドメインを動かそうというのを思いつきました。

www.ifortune.net はOlm.netのサーバーで動いているわけですが、その
サブドメインで blue.ifortune.net を他のサーバーで動かすのは原理的に
問題ないことのはずです。しかしこういう設定は初めて。

ということでlansetのサーバーを取り敢えず起動して動かしていた実サーバー
モードから、仮想サーバーモードに切り替えることにしたのですが、これが
なかなかうまく行ってくれませんでした。これで結局お正月あけから、つい
先日まで1ヶ月ほど悩むことになります。 
結局は設定ファイルを直接いじる
2005/02/10 @ 05:24:31 

anhostingはCPanel, infinologyは HSphere, そしてCobaltはCobalt専用
の管理ソフトを使っていたわけですが、lansetのサーバーはWebminでした。
パワフルさでは最高ながらも分かりにくさでも最高といわれるソフトですが
私もかなり不安を感じたので、解説書を数冊買ってきたのですが。。。。

やはりこのソフトは分かりません。
要するにこのソフトは設定ファイルを直接ほいほいといじることのできる
人が一部の作業を楽にするために使うソフト、という感じなので、設定
ファイルをどんどんいじれるだけの力が無ければならない。つまり私が
そのレベルまでバージョンアップしなければならないのです。

で仮想サーバーの設定ですが、Webmin上で設定するのですが、どうしても
動きません。困り果てて、運用中のサーバーをあまり長時間止めるわけにも
いかないので毎朝6時から7時の1時間だけ保守に時間をもらうことを宣言
して、それでやってみるもののうまく行かない。

そのうち1月の下旬は忙しくなり ffortune.net の移行作業も必要に
なったので、半ば放置。

そして2月になって、やっと原因が分かりました。

要するに仮想サーバーを使うというフラグが立っていなかった。

なぜ立っていなかったのかはWebminのバグの可能性もあります。
とにかく困り果てて、設定ファイルを直接ずっと読んで行っていた時に
発見し、まさかこれじゃないよな?と思って設定してみたら、きれい
に仮想サーバーが動いてくれました。

ということで、無事解決。これからやっとlansetのサーバーを
フル活用することができます。 

return Dropped down from digital episode.
(C)copyright ffortune.net 1995-2007 produced by ffortune and Lumi.
お問い合わせはこちらから