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↑ 百聞と一見(20000810)


ちょっと一休み。

『百聞は一見に如かず』とは不思議な言葉。聞くのは聴覚、見るのは視覚。
視覚の方が優秀だとでもいうのであろうか?

いや、やはりこの言葉は「聞く」は「伝聞」を表し、「見る」は直接見る
ことを表しているのでしょう。ですから、他人からの間接的な伝聞を100回
重ねても自分で直接見るのには及ばないということ。

そしてこの裏には他人に言葉は伝えられるけど視覚的イメージはそのままは
伝えにくいという事情が隠れています。霊的なパワーを持っている人の中に
は時々、相手が持っている視覚的なイメージを肌の接触などによって取り込
むことのできる人がいますが、逆に視覚的イメージを相手にジャンクインさ
せることのできる能力となると「超能力」の世界になります。

写真の発明者ダゲールがそういうことを思い立ったきっかけは、とても美し
い夕日を目の前にして「これをこのまま残したい」ということでした。

今ではその技術はどんどん発展して、テレビのようにリアルタイムで画像を
伝達できるすばらしい技術まで生まれました。テレビ電話が当たり前に使わ
れるようになった時代には『百聞は一見に如かず』などということばは生ま
れなかったかも知れません。

しかしこの言葉の裏にはもうひとつ「声(音)の方が画像(光)より伝搬しやす
い」という性質も関わっているのでしょう。それはなぜかというと、「音の
方が光より波長が長く回折しやすいから」です。

ついたての向こうにいる人の声は聞こえても姿は見えません。それは音が
ついたての外側から回折してくるから。光の波長は0.38〜0.77μm。声の波長
は0.3〜3.0m程度。100万倍の長さがありますから回折の度合いもそれだけ
違うことになります。


(2000-08-10)

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