オーバードライブ (over drive processor) インテルが1990年代に発売した  CPUの内部クロックを上げる方式の、アップグレード用CPU。  コンピュータは各部品が協調して動けるようにCPUからクロックという  タイミング信号を出している。このクロックを多少上げても大抵の部品は  付いてくるので、クロックを上げることは、そのコンピュータの性能を上げ  ることになる。しかし上げすぎると付いてこれない部品が出てきてエラー  が多発する。  インテルが1990年に発売したオーバードライブは、CPUの内部クロックだけ  倍や3倍にして、外部クロックはそのままにして演算を高速化させたもので  ある。するとCPU内部は高速に動作するが、外部はそのままなので、部品が  付いてこれないということがほとんど無くなるのである。内部クロックと  外部クロックが整数倍であれば、同期の取り方もシンプルになる。    この新しい考え方により、古い周辺部品を使用したパソコンでも、CPUだけ  高速動作させることが可能になった。    後にこの考え方は一般的なものとして定着し、そもそもオーバークロック  されたCPUが製品として販売されるようになり、現在ではCPUの内部クロック  は外部クロックの数倍で動くのが当然になっている。    →クロック
オーバープリント (overprinting) カラー印刷において、色を別の色の上に  乗せること。「ノセ」ともいう。乗せた場合、下の色と上の色が混ざる  ことになる。通常、黒(スミ)はオーバープリントする。    これは黒はオーバープリントして他の色と混ざっても黒になり、影響がない  という前提の中で、この部分をオーバープリントしない(ヌキという)場合、  各色ごとの版の間に微妙な印刷のずれが出た時に、みっともないことになり  やすい問題を解決することと、黒で印刷する部分には概して文字が多く、  この文字が印刷直前に差し替えになる場合があるので、そのときに黒の版  だけを交換すれば済むからである。  オーバープリントの指定は、カラー印刷用の版を作る機能を持っている  ソフトであれば、だいたいできるようになっている。
オーバーフロー (overflow) 桁あふれ。例えば4桁の数しか格納できない  記憶領域を使って 9900+2200 の計算をさせれば本来 12100 になるべき所が  4桁しかないために上の桁が落ちて 2100 になってしまう。こういうのを  オーバーフローという。    オーバーフローは起きては困るのでできるだけ起きないように工夫しながら  計算させる場合(科学技術計算ではそれが多い)と、わざと起こさせる場合  (剰余だけが欲しい場合)、また起きても構わないと考えて実行させる場合  (ハッシュの計算などの場合)などがある。    →アンダーフロー
オーバーフロー・フラグ (overflow flag) 演算装置で計算中にオーバーフロー  が発生した時に立つフラグ。  →条件ジャンプ
オーバーヘッド (overhead) 何かの作業をするための負荷のこと。  例えば「この新しい安全対策ロジックはオーバーヘッドが大きい」といえば  そのロジックを加えたことにより、予想以上に処理の遅延が発生している  ことをいう。    オーバーヘッドはコンピュータの処理だけに限らず、人間も含めたトータル  なシステムの中で言われる。オーバーヘッドの大きな部分は負荷分散などを  考えておかないと、やがてボトルネックになる危険性がある。
オーバーヘッドプロジェクタ →OHP
オーバーライト (overwrite) →上書き
オーバーライド (override) 優越処理。  特定の条件の場合に、規定の処理をおこなわずに、それに合わせた特殊な  処理をおこなうこと。    一般にオブジェクト指向の処理システムの中で、親クラスで定義されて  いる処理の方法を採らずに、その子クラスの中で特殊な処理を指定する  場合をいう。    例えば「テキストボックス」のクラスでは、キーを押したらそれに対応する  文字が入力されるのが本来の仕様だが、特殊な MyTextBox という子クラス  を定義して、**が入力されたら自分の名前が自動入力されるようにする、  などという場合、テキストボックスの適当なハンドラをオーバーライドして  特定の処理記述を書けばよい。  →子クラス,オブジェクト指向
オーバーラップ (overwrap) 重なること。特にパソコンの画面でウィンドウ  同士が重なり、下になったウィンドウの一部が隠れること。    Windows1.0ではこのウィンドウ同士の重なりが禁止されていたので、全て  のウィンドウが見えていた(タイルド)が、その代わりひとつのウィンドウ  が大きさを変えると他のウィンドウまで大きさを変えられてしまう上に、  ひとつひとつのウィンドウの大きさがどうしても小さくなってしまい、  著しく不便であった。これはこのシステムの設計者がオーバーラップ方式は  使いにくいと頑固に主張してどうしてもこのやり方にこだわったためである。  Windows2.0ではALTOMacintoshと同様のオーバーラップ方式に変更  された。
オーバーレイ (overlay) プログラムの一部を必要に応じてメモリーにロード  したり不要になったら解放したりしてプログラムを動作させる方法。    仮想記憶によるページング方式が普及する前に、小さなメモリで大きな  プログラムを動作させるために行われていた方法である。    仮想記憶の場合は、システムが勝手にページ分割し、自動的にページの更新  の管理などをするが、オーバーレイの場合はプログラマがメモリ分割の単位  を指定し、依存関係で矛盾が起きないようにオーバーレイのロジックを指定  してやる必要があり、大きなソフトを組むのが大変であった。    仮想記憶のページがディスクに書き出されたり読み込まれたりするのは  ページイン・ページアウトというが、オーバーレイのセグメントが  読み書きされるのはロールイン・ロールアウトという。
オーバーレイ表示 (screen overlay) パソコンの画面の一部(特定の色が  本来なら表示される部分)にビデオの出力を重ねて表示すること。  つまりパソコン上でクロマキーのようなことをすることになる。
オーバーロード (overload) C++などの言語で、同じ名前で引数リストが  違う関数を多重に定義すること。    例えば    myfunc(int c1, int c2);    myfunc(double c1, double c2);    myfunc(CString s1, CString s2);     などというように同じ名前の myfunc が多重に定義されていた場合、    myfunc(3,4) は myfunc(int c1, int c2) が呼び出され    myfunc("3","4") は myfunc(CString s1, CString s2) が呼び出される。