Visual_Basic_3.0 1993年にMicrosoftが発売したWindows用開発ツール。  Accessのデータベース Jet を操作できるインターフェイスが搭載され  たが、このバージョンは日本では発売されていない。
Visual_Basic_4.0 1995年にMicrosoftが発売したWindows用開発ツール。  Windows95に対応してWin32対応となった(16bit版もある)。
Visual_Basic_5.0 1997年にMicrosoftが発売したWindows用開発ツール。  単独での販売のほかVisual Studio 97にも含まれていたが、同ソフト  の卓越した開発環境である Developper Studioは使用することができず  パッケージには含まれていても単独の商品になっていた。言語仕様が  かなり強化されており、Visual Basic シリーズの完成点ともいえる。
Visual_Basic_6.0 1999年にMicrosoftが発売したWindows用開発ツール。  Visual C++ 5.0→6.0 と同様にインターネット関係の機能が強化されて  いる。これがこのシリーズの事実上最後のバージョン。
Visual_Basic_.NET 2002年にMicrosoftが発売したWindows用開発ツール。  Visual Studio .NETに同梱されている。    同じVisual Basic という名前は使っていても、従来のVisual Basicとは  全く別のソフトであると考えたほうがよい。実際以前のソースを持って  きても全然コンパイルが通らないし、ソフトによっては最初から書き直す  のと同じくらいの手間を掛けないと移行できないようである。  今後Microsoftがこの Basic .NETを本当に発展させていくつもりなのか  それとも Basic はもうこれで終わりで C# .NET に移行させたいのか、  それともあっさり Sun と和解して Java 路線に行くのか、現段階で  見極めるのは難しく、このクラスの開発ツールの愛用者は悩む所であろう。
Visual_C++ Microsoftの開発言語。基本的なC++の仕様に、膨大な  MFC(Micorosoft Foundation Class)というクラスライブラリが付属して  いる。  MSDOS時代に同社から出ていたMicrosoft Cの後継商品。  Windows 2.x の時代は Microsoft C と Windows SDKを組み合わせて  MSDOS上でWindows用のソフトを開発していたが、Windows 3.x時代に  なってから、やっとWindows上でソフトの開発が可能になった。    1993年に発売された Visual C++ 1.0 は Microsoft C ver 8.0 の内部名を  持っていて、まさに Microsoft C ver 7.0 のバージョンアップ版という  感じであった。またこの当時の「Visual」環境は極めて貧弱であまり使いたく  なるシロモノではなかった。  1994年に出た Visual C++ 2.0 は初めてOLE2Win32に対応した。  翌年発売が予告されていた Windows95 や当時 NetWareキラーとして  注目を集めていた WindowsNT向けのナチュラルモードソフトを作成できる  ようになっていたことから、このソフトはかなり売れた。  1996年初に発売されたVisual C++4.0 はMSDOS用のソフト作成機能を外して  Windows専用に特化させるとともに、はじめて「使える」Visual開発環境  (Developper Studio)を搭載したバージョンである。MSDOS用のソフトを  メンテしなければならない人のために、MSDOS用のソフトを生成できる   Visual C++1.5英語版をオマケで付けていた。このソフトはWindows95  ブームに乗って、かなり売れた。プログラムのプの字も知らない人まで  買って、どう使えばいいのかさっぱり分からず苦悩に沈む人も相当いたらしい。    Developper Studioはソースブラウザ、エディタ、コンパイルコンソール、  ヘルプブラウザ、検索ツールなどの機能が合体し、昔のApple の MPW  (Macintosh Programmer's Workshop)のようにひじょうにパワフルなツール  となった。ここにおいて、プログラマは別のテキストエディタでプログラム  ソースを打ち込んで、コンパイルだけVisual C++ に来る、などといった  面倒な手順から解放された。  これ以降のバージョンは各項参照。なおVisual C++3.0というのは無かったかも。
Visual_C++_5.0 1997年に発売されたMicrosoftの開発ツール。このバージョン  から、Visual Basic, Visual J++ と統合されてVisual Studio 97という  商品パッケージになった。  Developper Studioがかなり洗練されてパワフルになった。ヘルプも4.0では  英語のドキュメントしかない部分が随分多かったが、5.0ではかなり日本語化  が進んでいる。プロジェクトの管理ファイルは .mdp から .dsw に変更されて  いる。4.0では ソースの依存性の分析が必ずしも不十分で、自動で生成された  makeファイルを手動で調整しなければならないようなケースもあったが5.0では  そういうミスはほとんどなくなった。その代わり makeファイルをこちらで変更  することはほとんど不可能なくらい make ファイルは複雑な作られ方をする  ようになった。  機能的にはVisual C++4.0から大きな変更はないが、インターネットへの対応と  COMオブジェクトのサポートが追加されている。
Visual_C++_6.0 1999年に発売されたMicrosoftの開発ツール。  このバージョンは同社のInternet戦略に合わせてInternet Explorerの環境を  利用したアプリケーションの制作が容易になる機能が強化されている。
Visual_C++_.NET 2002年に発売されたMicrosoftの開発ツール。  実際にインストールするとデフォルトでは VC7 というフォルダにインストール  されるので、これが内部的には Visual C++ 7.0 として作られていたことが  伺える。  同社の.NET戦略に合わせて、.NET Framework用のオブジェクトを生成する  ことができる。ただしこのソフトの軸足はあくまで従来通りにWindows専用の  オブジェクトをMFCATLを使用して作成することにある。  .Net Frameworkの主役はむしろVisual C# .NETである。
Visual_C#_.NET Microsoftが発表したC#の開発キット。  同社は C# について C++ をもっと安全に使えるようにした新しい言語、と  説明しているが、その言語仕様のJava との類似性は一目瞭然である。  そもそもJavaの思想と .NET構想とは似た部分が多いが、この製品はある  意味で両者の中間で双方を睨んでいるようなソフトともいえる。  Visual J++ と違って、 Visual C# では Java用の中間オブジェクトが作れる  訳ではない。Visual C# で生成されるのは .NET Framework用の中間オブジ  ェクト(MSIL)である。JavaのVirtual Machineが実行できるのはJavaで  作ったオブジェクトだけだが、.NETのランタイムが動く環境で実行できる  のは C#で作ったソフトだけではなく C++, BASIC, J# などのソフトでも  作れるというのは確かに利点ではある。    問題は今後Javaの動作環境と.NET Frameworkの動作環境とどちらが定着する  かの問題はある。当初はmicosoft製品以外では使用できないのではないかと  見られていた.NET であるが、本来はMicrosoftのライバルとみられていた  大手メーカーが次々と .NET のサポートを開始しており、微妙な情勢になっ  てきた。  C#がJavaのクローンであるのは分かり切ってはいても今までのMicrosoftの  Javaに対する冷淡な態度に批判的であった人にとっては 完璧に開き直った  C# は中途半端でJavaの名前だけを使っていた J++ よりは好感の持てる  商品である。ただこのソフトを覚える価値があるかどうかについては若干  腰の引ける人も多いであろう。