PC-9821 日本電気が1993〜1997年に発売した32ビットパソコン。  ソフトとのインターフェイスとしては従来のPC9801との互換性を保った  まま、ハード的には年を追うごとにPC/AT化していった、いわばPC98を  締め括るマシンである。このマシンはMSDOSモードで使う時は完全にPC9801  であり、640x400ドットの画面で動くが、Windowsモードで使用する時は  PC/AT化されたハードウェアを直接Windows-OSに公開しており、640x480  ドットの画面で、事実上PC/AT機として動作するのである。そのため基本  的にはPC9801のほとんどのソフトが動作するが、ハードを直接操作する  ようなソフトは一部動かないものもあった。  この1993年初のPC-9821の発売は当時の日本電気の関本社長の決断で実現  したものである。当時社内には「まだまだPC9801で行ける」という空気が  強かった。その象徴が1992年秋に出たPC98-Multi。しかしそのマシンを  見た関本ら一部の幹部は「これではDOS/Vに勝てない。このままだと日本  電気は国内のパソコン・トップシェアの位置から早々に転落する。下手  すると他社のOEMで生き延びる二流企業に落ちる可能性もある」と危機感  を持った。そしてごく少人数によるプロジェクトを作り、ほんの2ヶ月程  でPC9821の発売にこぎつけたのである。役員会でも反対意見が多かった  のを強硬突破したといわれる。  PC98マシンの一覧は下記参照。  http://www.ffortune.net/comp/history/pc9801-list.htm  ただし、1996〜1997年のマシンが(もう興味を失っていたので)捕捉されて  いない。またそれ以外でも特殊な用途のマシンはもれているかも知れない。
PCA (Personal Communication Assistant) 携帯通信端末。
PCA 日本のソフトメーカーの名前。
PC/AT (Personal Computer Advanced Technology) IBMが発売した3世代目  のパソコンで、1985年に発売され、i80286 CPUを搭載し、ISAバス,VGA  ディスプレイアダプタ, などを装備している。  現在の世界的なパソコンの標準はPC/AT互換機である。  →PC/XT,PS/2,PC99規格
PC/AT互換機 PC/ATの上位互換機のことで、現在の世界のパソコンのほと  んどを占めている事実上の標準仕様である。これと違う仕様で動いている  のは大企業などのホストマシンとして使用されている大型機や、ネットワ  ークのサーバーとして使用されているSPARCマシン、それからAppleが  販売しているMacintosh、くらいである。  元々のPC/ATはインテルの80286という16ビットCPUを搭載していたが、現実  には現在多くのソフトが要求している仕様としては 80286の上位CPUである  32ビットCPU・Pentiumの第二世代(P54C)以降のもの、及びその上位互換  CPU(AMDなど)ということになっている。音楽や映像などのリアルタイム処理が  必要ないソフトであれば80286の次の、インテルの最初の32ビットCPUである  i386や、その次のi486でも何とか動作する可能性はある。  またハード的にもPC/ATはISAという周辺機器接続用のボード規格であった  が、現在ではこの仕様のボードはほとんど販売されておらず、PCIという  新しいボード規格か、PCMCIA,CardBusなどといった規格のPC Cardの  スロットを装備していなければならない。  またディスプレイもPC/ATでは640x480ドットのVGAという規格であったが、  現在でも一応640x480でも使えることは使えるし、PDAなどではこの仕様の  ものもあるが、通常のパソコンの場合1024x768以上の解像度をもつものが  一般的である。  国際的に普及したPC/AT互換機であるが、日本国内での販売・普及にはかなり  の紆余曲折があった。日本とイタリアが最も普及に時間がかかったらしい。  これは日本では日本電気のPC9801, イタリアではオリベッティのマシンが  普及していて、なかなかPC/AT互換機がそれに対抗できなかったことによる。  イタリアのケースは私もよく知らないが、日本の場合問題になったのが  日本語の処理である。日本電気のPC9801はパソコンで日本語を表示する為  漢字の書体をROMに持っていた。また同時期に他の国内パソコンメーカー  から発売されていたパソコンも同様の手法であった。  そこで一時期、PC/ATにも同様に漢字ROMを搭載する方法がとられた。これ  はAXと呼ばれ、日本電気以外の多くの国内パソコンメーカーがこの仕様  のパソコンを出荷したが、実際にはソフトメーカーがなかなか対応してく  れず、価格的に十分PC9801に対抗できたわけでもなく、結果的にAXは失敗  した。    PC9801の黄金時代に唯一国内で売れたPC/AT互換機は東芝のJ3100である。  これは東芝がアメリカで発売して好評であったノートパソコンT3100に独自  の仕様(AXとは異なる)で日本語ROMを搭載したものであり「ノートパソコン」  という新しいコンセプトが支持されて、多くのユーザーを集めた。  PC/AT互換機が本格的に普及し始めたのはDOS/Vの登場による。これは今  まで日本語の書体をROMに置いていたのをやめ、ファイルとして提供し、  i386 CPUで使いやすくなった1MB超のメモリー領域に展開して使用するもの  である。これはメモリーが安価になってきたことから現実的になった手法  である。同じ道は元々高価なマッキントッシュでは数年早く起きていた。  マッキントッシュも最初は日本語を漢字ROMで提供したが、すぐにファイル  で持つ方法に変更され、この結果日本でもアメリカと同じハードウェア仕  様のまま、マシンが販売できるようになっていた。DOS/Vの効果もこれと  同様である。このOSの登場により、世界共通の仕様のまま何も変更せずに  日本国内にパソコンが出荷できることになった。これはパソコンの製造  コストの大幅ダウンが実現することを意味する。  ちょうどこの時期アメリカで急速に販売を伸ばしていた Dell が日本にも  進出してきて、このDOS/Vにより国内パソコンシェアを相当食い始める。  そこで慌てて今までAXをやっていた各メーカーも、(AXユーザーの手前、  あまりはっきり言えないが)曖昧にAXを縮小してDOS/V仕様のパソコンを  販売しはじめた。これによって初めてPC98の牙城が崩れ始める。  危機感を抱いた日本電気はPC-9821を作ってこれに対抗したが、最終的  には1997年にPC98nxを発売して、ここもDOS/Vに合流することになった。
PC-ATA (Personal Computer Advanced Technologies Attachment)  PC-Card型のATAインターフェイスの仕様。
PCAPI (Preboot Crypto API) パソコンの電源を入れてからOSが起動す  るまでの間のセキュリティを確保するためのAPI
PCB (Printed Circuit Board) →プリント基板
PCB (Process Control Block) プロセス制御ブロック。
PCB (Poly Chlorinated Biphenyl) ポリ塩化ビフェニール。耐熱・耐薬品  と絶縁性に優れているため、かつてコンデンサーの絶縁や印刷インクの  添加剤として使用されていた。「カネミ油症」の原因物質である。現在は  使用が禁止されているが、あまりにも丈夫な物質で処理が困難であるため  30年前に製造されたPCBが現在も処分できないまま、各地に「保管」され  ている。しかし近年その保管実態があまりにもお寒いことが露見してきた。  なお、燃やすとダイオキシンが発生する。  →PCDF
PCC (Press Complaints Commission) 報道苦情処理委員会。
PCC (Program Control Console) プログラム管制卓。
PCC (Practical Color Co-ordinate System) 実用カラー調和システム。