x86 インテルの8086及び、その系列・後継CPU。またそれと互換性を持つ他社の 
 CPU。この系統のCPUのアーキテクチュアをIAという。 
  
 なお8086は8bitCPU 8080の上位互換性を持っている。インテル製CPUの主な 
 ものは下記。詳細については各項目を参照のこと。 
 第1世代 8086,8088,80C86         IBM-PC,NEC-PC98の初期CPU 
 第2世代 80286,80L286,80C286       Windowsの初期CPU 
 第3世代 i386DX,i386SX,i386SL      ここから32bit 
 第4世代 i486DX,i486SX,i486DX2,iDX4  FPUとL1キャッシュ内蔵 
 第5世代 Pentium               スーパースケラーの採用 
 第6世代 Pentium Pro,Pentium II,Pentium III 投機実行,out-of-order 
 第7世代 Pentium 4              NetBurstアーキテクチュア 
 6.5世代?新0.5世代? Pentium M 
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 新1世代 Core,Core2 
 新2世代 Core i 
 インテルのx86系CPUは8080以降ずっと上位互換を維持してきており、その 
 ため前の世代のCPUでのプログラミングに慣れているソフト技術者が自然に 
 次の世代のCPUでの開発に移行することができ、これがこのシリーズを搭載 
 したIBM-PC及びその後継機とその上で動作するMSDOS/Windowsの繁栄 
 をもたらす大きなバックボーンとなっている。 

x86family x86系列のCPUおよびその互換CPUの総称。
x86_family_CPUID x86familyのCPUの正確な型番を表すもの。  Windows98/2000以降のOSが動いているパソコンで「マイコンピュータ」の  ところで右クリックして「プロパティ」を表示させると、そのマシンに実装  されているCPUの種類がGenuine Intel x86 family 6 model 8 stepping 3  などのように表示される(されないマシンもある。出す方法もあるが略)。  この値は下記のレジストリに保管されている。    HKEY LOCAL MACHINE\Hardware\Description\System\CentralProcessor\0    ここでfamilyはCPUの世代, modelはコアのタイプ, steppingは改良の版を  あらわしている。同じPentiumIII(familyID=6)でもKatmaiはmodel7,  Coppermineはmodel8になる。なお、同じメーカーの同じfamily,modelでも  steppingが異なる場合は電圧が異なったりすることもあるので単純にCPUを  交換するとトラブルが生じる場合がある。    CPUIDの主なものの実際のタイプは下記の通りである。IDはCPUのスペック表  などでは 683 あるいは0683h などのように3桁の16進数字で続けて表示され  ていることもある。CPUIDを取得する命令は インテルのi486SX以降でサポート  されている。   family 3 i386 (実際にはCPUID命令が存在しない)   family 4 i486 (0,1=DX) 2=SX 3=DX2 4=SL 5=SX2 7=DX2WB 8=DX4 9=DX4WB        AMD  3=486DX 7=486DX2 8=486DX4 14=5x86        Cyrix 4=MediaGX   family 5 Pentium 1=P5 2=P54C 3=P24T 4=P55C 5=DX4OD 6=P5OD            7=P54CmA4 8=低電圧P55  (P55は MMXPentiumのこと)        AMD   1=K5 6=K6/6 7=K6/7 8=K6-2/8 9=K6-3/9        VIA   2=Cx6x86 4=WinChipC6 8=WinChip2   family 6 Intel 1=PentiumPro           3=PentiumII(Klamath)           5=PentiumII(Deschutes),Celeron(Covington),Pentium2Xeon           6=Celeron(Mendocino),PentiumII-PE           7=PentiumIII(Katmai),Xeon(Tanner)           8=PentiumIII(Coppermine),MobilePentiumIII,            Xeon(Cascades-133MHz)           9=Pentium-M           10=Xeon(Cascades-100MHz)           11=PentiumIII(Tualatin)        AMD  1=Athlon(K7)           2=Athlon(K75)           3=Duron           4=Athlon(Thunderbird)           6=Athlon(Palomino)           8=Athlon(Thoroughbred) 0=2200+ 1=2400+/2600+, Duron(Applebred)           A=Athlon(BT)        VIA  0=6x86MX           5=CyrixIII(Joshua)           6=CyrixIII(Samuel)   family 7 Intel Itanium   family F Intel 0=Pentium4(Willametteの一部),Xeon(Fosterの一部)           1=Pentium4(Willamette),Xeon(Foster), XeonMP(FosterMP)           2=Pentium4(Northwood), Xeon(Prestonia), XeonMP(Gallatin)        AMD  4=Athlon64           5=Athlon64-FX, Opteron  ※上記の表では便宜上P5以降の Cyrix, Centaur は VIAとして表記した。
x86命令 基本的にはi8086CPUが持っていた命令のことを言うが、現在では  基本的にi386以降の命令群(IA-32)を理解するCPU、特にインテルの  第6世代(PentiumPro以降,x86_family_CPUID参照)のCPU互換の命令群  を持つものをいう。実際にはMMXSSE命令も持っていることもほとんど  必須に近い。
x86-64 x86のアーキテクチュアを自然に64bitに拡張したもので、当初  これを開発したAMDが x86-64 という中立的な名前を付けてIntelに  合流を促した。紆余曲折はあったもののMicrosoftの仲介もあってIntel  はこれに合意してEMT64(後にIntel 64と改名)を開発。AMDはx86-64  をAMD64と改名した。    そして後にMicrosoftはAMD64Intel 64の総称としてx64の名前を  提唱した。詳しいアーキテクチュアについてはx64の項目参照。また  そこまでに至る経緯についてはYamhillの項目参照のこと。
x86Protectモード x86系のCPUでi80286以降に搭載された動作モード。  i80286は24bitのアドレスレジスタを持っていて16MBまでの物理メモリ  (1GBまでの仮想メモリ)にアクセスすることができたが、もっと大事な  のは各プロセスが使用するメモリに保護機能を働かせて他のプロセスから  改変されないようにすることができるようになっていた。プロテクトモード  という名前はここから来ている。  i80286の前の世代のi8086の場合は20bitのアドレスレジスタを持ち  1MBまでの物理メモリを管理していたがこのようなメモリ保護機能がなか  ったので他のプロセスの暴走によりメモリが変更されるおそれがあった。  ただそれ以前のi8086用のソフトでは何かのサービスを呼び出した場合  にそのソフトがこちらの指定した場所のメモリに実行結果を返してくれる  ことを期待して呼び出したりするテクニックが使われているケースがあり  そういうソフトウェアの組合せをプロテクトモードで動作させると当然  うまく動かない。i80286にi8086互換のx86Realモードが用意されたのは  そのためである。  Windows 2.xはこのx86Protectモードで動作していたためDDXOLEの  前の世代のアプリケーション間通信機能)でデータをやりとりする場合、  データの送信側からデータの受信側にメモリのアドレスが渡されても、  間に入っているDDXの管理プログラムがメモリアドレスを変換して渡して  いたので、両者が見かけ上同じアドレスにアクセスしていても実際には  別の物理メモリの場所を見ているという仕組みになっていた。  これは安全であるという安心感はあるがプログラムを作っている側からすると  この仕組みを利用するために受信側と送信側で行うメモリの解放の手順の規約  が厳格で、それにきっちり従っておかないとシステムダウンを招いた。  ただしこの付近の事情はDLL(Dynamic Link Library)を作る場合の規約など  も含めてi386を前提としたWindows3.0の登場でものすごくクリアになった。  なおi386では同じプロテクトモードといってもi386本来のプロテクトモード  と、i80286互換のprotect286モードに分けられていた。これは主として、  アドレスの指定方法の問題と思われる。i386ではアドレスレジスタが32bitに  なって物理メモリ4GBまで、仮想記憶64TBまで対応していた。