Unicode ユニコード。世界的な文字の共通コード化を目指すプロジェクト。 
 現在unicode 3.0が2000年に公開されているが、多くの「コンピュータ専門家」 
 がまだunicode 1.0 が制定された当初程度の認識しか持っていないようで、 
 それで批判していたりして、まことに困ったものである。 
 昔はコンピュータはそれぞれの場所でバラバラに動いていたため国際的な 
 共通コードどころか、メーカー間、ひどい場合には同じメーカーでも機種に 
 よって使用している文字コードがバラバラであった。 
 その内、多くのマシンがIBMのEBCDICやANSIのASCIIなどを使いだし、 
 アルファベットの範囲は共通化された。しかし各国独自の文字の部分は 
 国によってバラバラであった。 
  
 一時期はその違いを「フォント」という考え方で乗り切ろうとした時期も 
 ある。たとえば 0x0a2 というコードは英語のフォントでは「¢」を表し、 
 日本語のフォントでは「。」を表す。コンピュータが最終結果を「紙に 
 印刷する」時代はこれでも良かった。 
 しかし時代は全ての国のコンピュータがネットワークで結ばれ、その間を 
 電子メールが大量に飛び交う時代に移っていく。その時にこのような 
 ごまかしの扱い方ではまずいと考えたいくつかの会社(Microsoft, Apple, 
 IBMなど)は集まって、全ての国の文字を共通コード化するという大胆な 
 プロジェクトを開始したのである。 
 このプロジェクトはラテン文字を使うアメリカが中心になって始められた 
 ため、実際問題として他の地域の事情がよく分かっていなかった。その為 
 当初漢字については漢字の本場である中国の意見をベースにコード化が 
 進められた。しかしそれに日本が猛抗議。この結果、日本語・中国語・ 
 韓国語の漢字が別々にコード化されることになった。しかしその領域は 
 だぶっているため、結果的にunicodeの当初の理想が失われてしまった。 
 さらにはいわゆる異体字を別々にコード化することに当初unicode側が 
 消極的であったため、実際問題としてとても日本語を記述できないような 
 コード化が進みそうになっていた。これは大きな努力によりある程度 
 回避された。 
 unicode 1.0 では文字のバイト数として2バイト(16bit)を考えていたため 
 その総数は最大 65536文字ということになる。しかしこれはどう考えても 
 「漢字だけでも」不足している。(例えば文字鏡プロジェクトには既に12万 
 文字が登録されている) 
 そこでunicode 2.0 では文字のバイト数を4バイト(正確には31bit)に拡張 
 した。そして unicode 1.0 との互換性を取るために「サロゲート」という 
 非常に面倒な仕組みを考案した。これはMSDOS時代のEMSのような、歪んだ 
 システムであるが、現状のマシンが4バイトベースで処理をするためには 
 まだまだ力不足であるため、今のところはやむを得ない処置であろう。 
 このサロゲートの仕組みによって本来4バイトであるunicode文字を2バイト 
 で処理することができるのである。 
 また unicode 2.0 ではまだunicode1.0がそれほど普及していた訳ではない 
 ことを逆用して、一部の文字コード(特に韓国のハングル文字)の移動を 
 行っている。 
 unicode1.0では2バイトであったため、文字は「区(row)」と「点(cell)」 
 で処理されていたが、unicode 2.0では更にその上に面(plane),群(group) 
 が加わっている。そして0群0面をBMP(Basic Multi-lingal Plane)と 
 いって、ここがunicode 1.0 と互換性を持った部分である。 
 unicode ver.3 は ver.2 からそんなに大きく変わっていないが登録された 
 文字の個数が大幅に増えている。ver.2 では31bitにして2147483648文字 
 の「枠」が作られたが実際に定義されていた文字はわずか3万8千種類程度 
 であったが ver.3では4万9千種類にまで増えている。特に漢字は6千字も 
 追加されており、もうBMPの空きは7千字程度しかない。次回の改訂では 
 とうとう0群1面が使われ始める可能性がある。 
 WindowsではWindows2000が全面的にunicodeを採用したほかWindows95以降 
 の家庭用OSでも、ファイル名をディスクにunicodeで記録している。また 
 現在多くのWindows用の汎用ソフトはunicodeに対応している。特に誰でも 
 日々使っているインターネット用のブラウザはかなり以前からunicodeに 
 対応していて、例えば「和」という文字はunicodeで 548c (10進 21644) 
 なので 和 あるいは 和 とHTMLファイルに書けば、ちゃんと 
 「和」という文字に見えるのである。 
  
 実際多くのマシンにはJIS第一水準・第二水準より多くの文字フォントが 
 インストールされているので、そのunicodeに相当する文字がそのマシン 
 で利用可能ならばJIS第一水準・第二水準に含まれない文字でもちゃんと 
 表示できる。例えば中国の元最高指導者 トウ小平 氏の「トウ」の字は 
 IBM拡張コードの963Bに入っているため、unicode で 鄧 と書けば 
 かなり多くのマシンで見ることができる筈である。 

UNIDO (United Nations Industrial Development Organization) 国連工業開発機関。
UNI (Unificazione Nazionale Italiano) イタリア規格協会。
UniFEP エヌフォーが開発したNewtonで日本語を入力するためのソフト。
uninstall アンインストール。システムにインストールされているソフトを  除去すること。
Unisys ユニシス。UNIVACを販売するスペリランド社とバロース社が1986年  に合併して発足した企業体。なおスペリランドはレミントンランドとスペリが  合併したもので、レミントンランドはENIACを作ったエッカートとモークリー  の会社を買収してUNIVACを発売した企業である。
UNIVAC (UNIVersal Automatic Computer) 世界初の商用コンピュータ。  ENIACを開発したエッカートとモークリが1950年に開発し、レミントン・  ランド社(現Unisys)から発売された。重量16,000ポンド(7.2t)で真空管  を5000本以上使用していた。速度は1秒間に1000演算。価格は1台目が  15万9000ドル、2〜3台目が25万ドル。全部で6台作られた。第一号機は  スミソニアン博物館に展示されている。    なお Universal という言葉は、それまでの計算機で処理されていた数字の  計算だけでなく、文字の操作もできることを特徴としたことから来ている。
UNIX このソフトに関して何かを語ると必ず誰かから「そこは違う」「正確で  ない」とお叱りを受けるのであるが、敢えて語ろう。それほどこだわりを  持つ人の多いソフトである。  UNIXは早い話がコンピュータ用の汎用OSである。誕生以来ソースコードを  同時に公開する習慣があったので、それを多くの人が改造して多種多様な  「UNIX」が生まれた。    従って商標として登録された狭い意味でのUNIXはThe Open Groupが管理して  いるOSであるが、広い意味の「UNIX的なもの」は世界共通の全てのコンピュ  ータ利用者の共有物であるといえる。  【UNIXの誕生】  1960年代末にアメリカで進められていた汎用OSを作るプロジェクトMultics  の開発スタッフの一人、Ken ThompsonはそのMulticsのシステムを個人的に  利用してゲームソフトを開発していたが、使用料金の高さに悩んでいた。  その時彼は研究室の片隅でほこりをかぶっていた旧式のミニコンPDP-8(7という  説も)を見つけ、許可を得てこの上で動く簡単なOSを作り、開発環境をそこに  移した。このゲーム開発用OSがUNIXの原点である。    このOSはMulticsから色々な要素を学んでいたが小さな機械で動かすためかなり  機能を絞っていた。しかし逆にとても軽快に動くOSであった。(Multicsはその  ソースコードがPL/Iで書かれていたこともあり、非常に重たいOSであった)この  OSに注目したのが同僚のDennis RitchieとBrian Kernighanで、Kernighan  がこのOSに Unics と名付けた。(後にUNIXと書くようになる)    UNIXは1971年には最新のミニコンであったPDP-11に移植され、更に1972-1974年  頃にRitchieがこのOSをCで書き直し、このため非常に高い移植性を持つように  なった。彼らはこのソフトを学校や研究機関には非常に安い金額でソースを  提供したため、世界中の大学・研究機関にUNIXは普及した。  【UNIXの系譜】  UNIXは基本バージョンの権利はAT&Tが管理し、ここでUnix ver.1からver.7まで  開発された。一方1975年頃元々の開発者のThompsonはカリフォルニア大学バーク  レイ校でBill Joyらと共に色々と新しい思想を取り入れたUNIXを作成した。  このソフトはBSD (Berkeley System Distribution)と呼ばれている。BSDは1975  年の1.0BSDから1992年頃に出た4.4BSDまでが開発された。このAT&T版とBSDが  UNIXの二大潮流である。  AT&T版のUNIXはUnix Ver.7の次の版は Unix System III という名前になる。その  後 System IV, System V まで行くが、この後は今度は System V という名前の  ままで、Release 1 からRelease 4.2 まで開発される。特に有名な SVR4 とは  UNIX System V Release 4 で1989年に発表されたものである。  UNIXは元々利用者が勝手に改造していくことを許容する雰囲気のあるOSである  ため、世界中でおびただしい数のバリエーションが生まれた。その為ひとつの  UNIXマシンで開発したアプリケーションが他のUNIXマシンに持っていくと全く  動かないということがしばしば起きるようになり、UNIXは全然「汎用」では  ないOSになってしまった。  そこで1988年頃からUNIXを統一しようという動きが起きる。音頭を取ったのが  本家のAT&Tで、Sun Microsystemsなどを抱き込んでUI(Unix International)  を作るが、それにより自分の所のUNIXが異端的になりそうになったIBMはこれ  に対抗してDECなどと共に別の統一UNIX団体OSF(Open Software Foundation)  を結成した。これによって「統一UNIX」が二種類できる事態になった。なおUI  が作られた時にAT&TはUNIXに関する権利を子会社にUSLに移動している。  しかし1991年頃になるとパソコンの性能向上によりWindowsマシンをNetware  で結んだLANシステムが、従来のUNIXマシンの市場を浸食し始める。この  「黒船」に驚いたUI,OSF両グループは少しずつ歩み寄りを始め、1993年に  COSE(Common Open Software Environment)を結成して、両者は統合される  ことになった。ここから更にX/Openが生まれる。    一方AT&TのUNIXに関する権利を管理していたUSLが1993年に問題のNetware  を販売しているNovellに買収されてしまう。これによってこの当時Novell  はネットワークという分野における覇者となったのである。  この買収に合わせてUIは解散。UNIXという名前に関してはNovell社から  X/Openに委譲された。そしてX/Openは1996年にOSFと合併し The Open Group  となった。そこで現在、正統なUNIXはThe Open Groupが管理している。  【他のUNIX】  このような正統的UNIXに対して、各コンピュータメーカーも各々のUNIXを  開発していた。代表的なのがSun MicrosystemsのSun OS, IBMのAIXである。    Sun OSは当初BSD系であったが、後に SVR4の要素を取り入れて大幅に  模様替えした。それ以降のSun OS はSolarisの異名を持つ。ただし  バージョン番号が複雑なことになっている。その問題はSolarisの項  参照のこと。  IBMのAIXは1985年頃から提供されているが、当初からBSD系とSystemV系  の両方の要素を取り入れた独特の地位を保持していた。  このような商用UNIX以外にもNeXTの元になったMachなどもある。  【LinuxとFreeBSD】  1993年にNate Williams, Rod Grimes, Jordan K. Hubbardの3人が開発  しはじめたUNIXライクなOSがFreeBSDである。このOSの開発は後述のLinux  同様、世界的なプロジェクトとしてボランティアによる開発が進められて  いったが、開発の管理体系がしっかりしており、FreeBSD自体も非常に  強固なシステムとなっていて評価は高い。現在サーバーOSの市場で  Linuxと共に最も普及しているOSとなっている。    Linuxは1991年にLinus Torvaldsは個人的にUnixライクなOSを開発し  はじめたのがベースである。彼がそのOSを開発するにあたり様々な人に  質問をしたことから、開発の協力者が次々と現れ、やがて世界的な  プロジェクトで開発が進められることになった。LinuxはFreeBSDと違い  誰でも自由に改造することができるため、世の中にはおびただしい数の  Linuxが出回っている。その中で信頼性の高いモジュールを集めて構成  されたセットがLinuxディストリビューションと呼ばれる。近年は  その中のRedHat社が管理しているものが信頼性と機能の高さで評価され  て普及しており、企業システムや信頼性を要求するサーバーでは同社の  RHEL(Red Hat Enterprise Linux)が、ホビーユースにはFedoraが  良く使用されている。    2006年現在、WWWサーバーではIntel系のCPUを搭載した1Uサーバーや  ブレードサーバーにRedHat Enterprise Linuxをインストールし、  Apacheを動かして、MySQLを稼働させ、PHPを使用するという  スタイルが普及している。(LAMPという)  【UNIX的なOS】  UNIX的なOSとして近年最も普及しているのはWindows NT(およびその後継  のWindows2000, Windows Server 2003, Windows-XP, Windows Vista)  である。MicrosoftはWindowsMeの後継は出さずにWindows2000系列のWindows XP  に統一したため、MacintoshもMacOSXで、Machの流れを引くNeXT系のOSに移行  したため、これで実は世界中のほぼ全てのパソコンがUNIX的なOSで動くことになった。  UNIX的なOSとして日本国内で一部の人に根強い人気があったのがOS/9で  あった。ひょっとすると2000年頃までこのOSを運用していた人がいるかも  知れない。  またUNIXを生み出したDECが後に発売したミニコンVAXで動いていた  VMSも、もちろんUNIX的なOSである。そもそも Windows NTはそもそも  VMSの後継OSとして開発されていたもので、WNTはVMSの一文字後の文字を  並べたものである。  【パソコン用UNIX】  現在ではパソコン用のUNIXといえばLinuxで決まりだが、それ以前に  NetBSD, FreeBSDなどもあった。更にはSCOが開発しMicrosoftが販売し  ていたXENIXなどもある。しかし昔はパソコンでUNIXを動かすというの  は「おもちゃ」の範囲を出ることはなかった。    なおNetBSDなどは「NetBSDはUNIXではない」と言っていたようである。  この世界ではよく使われる言い回しで NetBSD is not UNIX という  ことになっている。  →Solaris,Linux