i8008 (intel 8008) Intelが1972年に発売した、同社で最初の8ビットMPU。 
 この名前は i4004 の倍の性能だからという意味で、トランジスタを8008 
 個集積したものという意味ではない。 
  
 8ビット化したためクロック数は落ちており、500KHzで動作した。このCPU 
 は日本の精工舎との共同開発によるものである。i4004と同じくPMOSを 
 使用している。 

i8080 (intel 8080) Intelが1974年に発売した、同社の第2世代の8ビット  MPUi8008はi4004と同じPMOSだったが、i8080はNMOSに変更されて  いる。またクロック数が2000KHz、つまり2MHzと、大幅に上昇した。  i8080の命名はi8008より、ちょっとだけ性能を上げました、という意味。  しかし実際には、かなり上がったものと思われる。このCPUの開発はi4004  と同じ嶋・ファジン組が行った。  世界初の「成功した」パソコンである、MITS社のAltairはこのi8080を  CPUとしていた。このAltair上で Paul AllenとBill Gatesが BASICを作成。  それがMicrosoftの出発点となる。またゲアリー・キルドールとジョン・  トロードはこの8080上で動作する初めての汎用OSCP/Mを開発。これが  Digital Researchの出発点となる。    MITS社はAltair用のソフトを開発した企業を一同に集めるビジネス・フェ  アも開催しており、i8080はまさにパソコン文化を創成したCPUといえる。  なお、この8080の互換CPUとしては、Zailog社のZ80がある。この会社  はそもそも i8080の開発スタッフである、フェデリコ・ファジンらが  インテルから独立して興した会社である。更にはZ80の互換CPUとして  日本電気のμPD780もある。これはPC8801に搭載されたCPUである。
i8086 (intel 8086) Intelが1978年に発売した、同社初の16ビットCPU。  HMOSを採用。当初の動作クロック数は5MHzであるが、後に8MHz,10MHzの  モデルも出た。  i8080は8ビットの汎用レジスタ A,B,C,D を持っていたが、8086ではこれ  らが16ビットに拡張されて AX,BX,CX,DX と呼ばれる。これを8ビットに  分割して、下位をAL,BL,CL,DL, 上位を AH,BH,CH,DH として別々に使用  することもできた。また AL,BL,CL,DL は基本的に 8080用のソフトから  は A,B,C,D に見えるようになっていた。そのようにして 8086は8080か  らの上位互換を維持していた。    MSDOSはこの8086のアーキテクチュアを元に作られたOSである。また  8080用のOSであったCP/MもこのCPU上に移植されてCP/M16 が生まれた。  このCPUは20ビットのアドレッシングを行っており、1MBまでのメモリ  空間が使用できる。ただし実際には 640K(一部の機種では768K)よりも  上のアドレス空間は、周辺機器とのインターフェイスのために使用さ  れた。また、8086のメモリ指定は BASEレジスタとそこからのオフセッ  トという形式を取ったため、プログラムやデータをメモリ内で再配置  することが可能であった。つまり8086 は初めてマルチタスクを意識  した CPU ということがいえる。実際、N5200PTOSのように、  8086上でマルチタスクを実現したOSが当時、いくつかあった。
i8087 (intel 8087) Intelが1980年に発売した、高速演算プロセッサ。  通常、8086に付加して使用する。    一般に「浮動小数点演算装置」などと言われるが、むろん浮動小数点  数だけでなく、固定小数点数や十進数なども取り扱える。ただし内部  では全て、80ビットの Temp Real という形式に変換されて処理される。    i8086上のプログラムでi8087を意識する場合、次の3通りの組み方があ  った。  (1)全ての演算を8087で行う。   この方法は高速だが、8087を装備していないマシンで実行すると   ハングアップする。  (2)全ての演算を8086で行う。   この方法は確実だが、せっかく8087を買った人がその恩恵を受けない。  (3)割り込みの技法により、8087があれば使う。   この方法は8087が装備されている場合とされていない場合で、演算   処理を行う時の割り込みベクトルを変更しておくというものである。   このため、8087が装備されている時は(1)よりわずかに遅く、8087が   装備されていない時は(2)よりわずかに遅いが、汎用ソフトなどでは   最良の選択である。  なお、TempRealの実際の形式については下記参照のこと。  http://homepage1.nifty.com/anecs/comp/develop/data/8087.htm
i8088 (intel 8088) Intelが1979年に発売した16ビットMPU。8086の  廉価版であり、内部構造は8086と同じで、ソフト的には完全互換である  が、外部バスを8ビットにして価格を抑えていた。  初代IBM-PCおよびIBM-XTは、このi8088をCPUにしていた。つまり  MSDOSが最初に動いた、記念すべきCPUということになる。    日本のメーカーのパソコンでは、富士通のFM11EX,日立のMB-16001,  東芝のパソピア16, 三菱のMULTI-16S,松下のmy brain 3000, 三洋の  MBC-55, エプソンのQC-11, キャノンのAS-100, などに搭載されている。
i80186 (intel 80186) Intelが1982年に発売した16ビットMPU。  8086との互換性が悪かったため?、ほとんど使用されていない。
i80286 (intel 80286) Intelが1982年に発売した16ビットMPU。  8080,8086,に続く、インテルのパソコン第3世代を作ったCPUである。  アーキテクチュアは8086からかなり変更されており、80286のNative  モードである PROTECETモードで動作させると、16MBまでの物理メモ  リを管理することができた。この80286の本来のモードを使って動く  のが MS-Windows 3.0 であった。  しかしこの80286のNativeモードで動作させた場合、8086用のソフト  は動かないので、多くの人がこのCPUを8086の互換モードで使用し、  「速い8086」という使い方しかしていなかった。MS-Windowsも実際  に普及したのはi80386の時代である。  クロック数は8MHz,10MHz,12.5MHzの製品があった。
i80287 (intel 80287) Intelが1983年に発売した高速演算プロセッサ。  8087が8086用であったので、80287はそれを80286に対応するようにした  ものである。
i80386 → i386
i80387 (intel 80387) Intelが1986年に発売した高速演算プロセッサ。  80287が80286用であったので、80387はそれを80386に対応するようにした  ものである。
i80860 (intel 80860) IntelRISCプロセッサ。
i80960 (intel 80960) 1988年に発売されたIntelRISCプロセッサ。  32ビットで7〜12MIPSの性能。