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Silicon_Valley 「シリコンバレー」。  サンフランシスコ南方約50kmのベイエリア、サンノゼ地区にある盆地帯。  北東側を国道101号線、南西側を国道280号線が通っており、このふたつの  国道に挟まれた地区が中でも一等地ということになる。一応地形的には  北東側がディアブロ・レンジ山脈、南西側がサンタクルーズ・マウンテン  ズ山脈で、その間に挟まれた一帯まではシリコン・バレーの範囲である。  正式にはサンタクララ・バレー(Santa Clara Valley) と呼ばれるが1971  年にドン・ヘフラーという人が雑誌の記事で、ここにシリコンを使う半導  体産業が多数あるということから初めて「シリコン・バレー」という名前  を使用。その後、この通称がまかり通っている。
Sillicon_Valleyの企業群  Silliocn Valleyにはまさに世界の頭脳が集まっている。主なものに次の  ようなところがある。     Adobe  アドビ  PostScriptの開発者が作った会社   AMD        インテルの互換CPUメーカーの中で最大   Apple  アップル パソコン文化の仕掛け人   Hewlett-Packard ヒューレットパッカード この地区で最も古い企業   Intel  インテル ICの発明者が作った会社   Oracle オラクル データベースのトップ企業   SGI   シリコングラフィックス 3D-CG用高性能マシンの草分け   Sun Microsystems サンマイクロシステムズ ワークステーション最大手   3com  スリーコム Ethernetの開発者が作った会社   Yahoo! ヤフー  世界初のWWW検索エンジン  この地区にあるハイテク産業は500社を越えるという。    この他、パロアルトには Xerox(ゼロックス)のパロアルト研究所(PARC),  スタンフォード大学があって、この地域の精神的なコアとなっている。  また対岸のバークレイにはカリフォルニア大学のバークレイ校があり、  ここはシリコンバレーからは外れるが重要ポンイトである。
Sillicon_Valleyの都市  シリコンバレーの主な都市は次の通り。  ●San Jose サンノゼ   サンノゼ空港を持っており、シリコンバレーの首都的な町。世界の主な   電子機器メーカーの内約6割はこのサンノゼ空港の周囲30km以内に存在   するとまで言われる。日系人が多くJapan Townもある。   主な企業としてはPhotoshop,PostScript,PageMakerなどのAdobe   と、通信機器メーカーの Cicso Systems など。    ●Santa Clara サンタクララ   サンノゼの西側にある、シリコンバレー第二の都市。ここにあるのは   世界最大のCPUメーカーIntel, イーサネットの発明者Robert Metcalfe   が作った通信機器メーカーの草分け3com, そして検索サイトの草分け   Yahoo!などである。  ●Sunnyvale サニーベール   サンタクララの西側にある住宅街。ここにはスーパーコンピュータの   開発者の一人 Gene Amdahlが設立し富士通の鬼才池田敏雄が経営を軌道   にのせたAmdahlのほか、Advanced Micro Devices や幾つかの巨大な   パソコンショップがある。    ●Mountain View マウンテンビュー   サニーベールの西側にある都市。現在世界最高速のコンピュータ技術を   持つSGI(シリコングラフィックス)のほか、Microsoftの拠点, インテル   博物館,NASA研究所などもある。    ●Palo Alto パロアルト   マウンテンビューの北西。シリコンバレーの最北部に位置する。なんと   いってもXeroxのPARC(パロアルト研究所)で有名。元々はスタンフォード   大学のお膝元である。企業としてはシリコンバレー最初のハイテク企業   であるHewlett-Packardがある。  ●Los Altos ロスアルトス   マウンテンビューの南側。古い街並みの残る町。  ●Cupertino クパチーノ   サニーベールの南側。ここはやはりMacintoshの製造元Appleの本社   がある場所として有名。アップル城下町である。     ●Saratoga サラトガ   クパチーノの南側。ギリシャ風の古風な建物が並ぶ。    ●Los Gatos ロスガトス   サラトガの東側。雰囲気は同様。    ●Campbell キャンベル   ロスガトスの北側、サンノゼの南方。都市開発はあまり行われていない。  ●Milpitas ミルピタス   ここは厳密に言うとシリコンバレーから外れる。サンノゼ北東の都市。   LSI Logic がある他、巨大なアウトレットショップがある。
Sillicon_Valleyの歴史  シリコンバレーの一帯で最初に西洋人が入植した町はサンノゼである。  1777年のこととされている。1850年にはサンノゼがカリアォルニア州の  州都となった(現在はサクラメント)。  この地域がハイテクの町になるきっかけを作ったのはスタンフォード大学  である。これは1891年、鉄道王Leland Stanford(1824-1893)が亡くなった  唯一人の息子の名前を残そうと、パロアルトに建設した私立大学である。  1938年、この大学の学生 Dave Packard とBill Hewlett がオーディオ用  の発振器を作る事業を始めた。最初はPackard夫妻がパロアルトのアディ  ソン通りに借りた家のガレージである。Hewlettもその裏に家を借りてい  た。この発振器をWalt Disneyが8個も買って、これで「ファンタジア」を  制作する。この販売代金をもとに、HewlettとPackardは1939年1月1日に  Hewlett-Packard社を設立した。    1956年にはトランジスタの発明者の一人 William Shocklyがサンフランシ  スコ東部にショックレー研究所を設立。ここで半導体の研究を始めた。  この研究所にいたのがICの発明者となるRobert Noyceやムーアの法則の  Gordon Moore, AMDの創立者となるJerry Sanders らであった。その内、  ノイスら8人の研究者がショックレーと対立して研究所をやめ Fairchild  Semiconductor を設立する。  しかしこのフェアチャイルドも内紛が続き、結局ノイスとムーアはそこを  やめてIntelを設立。ここでICを作り始めた。これが1968年のことである。  一方乾式複写機で大きな利益をあげたXeroxは1970年パロアルト研究所(PARC)  を設立して「複写機の次の世代の事務機」の開発を始めた。このPARCから  生まれた技術は現在のシリコンバレーの売上高の3分の1を占めると言われ  るほどすごい。しかしそれをXerox自身は全く自分の儲けにしそこなったの  である。PARCなくして現在の高度なコンピュータ文化はあり得ない。  Alan Kayはこの研究所でグラフィックインターフェイスを搭載し、マウスに  よって操作する全く新しいタイプのコンピュータを1970年頃までに開発した。  この成果はこのPARCで10年間眠り続け、やがて1979年末たまたまここを訪問  した Apple のSteve Jobsに「発見」され、これが名機Macintoshの誕生  につながる。Alan Kay 自身も Apple に移って、Macintosh の開発に協力  した。Xerox自身もこのマシンをStarの名前で発売したがあまりに高価で  あったこととソフトがなかったことから売れていない。    Alan Kayが PARC で作ったマシンには1970年代半ばに LAN が装備された。  このLAN(Ethernet)を作ったのはRobert Metcalfeである。彼はAlan Kayほど  我慢強くなく、この技術を持って早々にXeroxを辞め3comを設立している。    John WarnockはAlay Kayの兄弟弟子である。Ivan Sutherlandの教えを受け  た人で、やはりPARCに参加して、これぞまさにXeroxに必要であったはず  のページプリンタ記述言語を開発する。ところがこれにもXeroxは製品化に  消極的であったので、ワーノックは開発チームのメンバーを連れて独立、  Adobeを設立する。そして販売したのがPostScriptであった。    シリコンバレーの歴史はそれだけで世界のコンピュータの歴史の半分をカバー  しているかのようである。