SCSI (Small Computer System Interface) 「スカジー」と読む。 
 コンピュータと周辺機器(ハードディスク, レーザープリンタ,スキャナー, 
 MOなど)とのインターフェイスを定めた規格で、多くのパソコン、ワーク 
 ステーションで利用されている。 
  
 SCSIはSASIを元に1986年ANSIで規定された。転送速度は非同期モードで 
 1.5MByte/sec, 同期モードで4MByte/sec程度。 
  
 SCSIは最初ワークステーションやミニコンなどで利用され、その後マッキン 
 トッシュが標準装備してハードディスクやレーザープリンタのインターフェ 
 イスとして採用した。マッキントッシュはグラフィックモードで印刷を行う 
 ため、従来の文字モードのプリンタで利用されていたセントロニクスや 
 RS232Cのインターフェイスでは遅すぎて、せっかくのレーザープリンタの 
 高速性が生かせなかったのである。 
  
 MSDOSパソコンの世界ではディスクはむしろ簡易なIDEのインターフェイス 
 が好まれ、標準装備されるインターフェイスはIDEが主流になったが、IDE 
 は2台までしかディスクを接続できないため、大量のデータを扱いたい人 
 やディスクをデータ運搬目的などに使いたい人はSCSIのボードを増設して 
 外付けディスクを利用していた。 
  
 SCSIは機器同士をデイジーチェーン方式で次々とつなぎ、パソコン本体 
 を含めて8台の機器を接続する。各機器にはSCSI-IDという番号 0〜7を 
 設定しておく。この時通常パソコン本体(SCSIボード)は7番にすることが 
 多い。初期のSCSIボードではこのSCSI-IDが連続していないと、跳んでいる 
 番号から先の装置が認識できないものがあったが、現在は構わない。 
  
 また初期の頃はメーカー間による微妙な相性があったが、現在はほとんど 
 無い。これはそもそも、SCSIボードの仕様においてアダプテック社のSCSI 
 ボードが事実上の標準になってしまい、他のメーカーもここからOEM供給を 
 受けるか、それと互換性のある仕様にしているからである。 
  
 SCSIの終端には本来ターミネータを取り付ける必要があるが、一般にこれ 
 を内蔵している機器が多い。しかも最近はコネクタに接続されていなかった 
 らこれを自動的にonにする仕組みのものが多いので、素人でも気にせずSCSI 
 のネットワークが組めるようになっている。 
  
 大量にSCSI機器を接続する場合に気を付けなければならないのはケーブルの 
 総延長である。SCSIの場合で6m, Fast-SCSIは3m, Ultra-SCSIは 1.5mまでし 
 か総延長が許されないので、高速のUltra-SCSIでたくさんの機器を接続する 
 ためには短いケーブルを多用する必要がある。 
 →iSCSI,SAS

SCSIアダプタ パソコンにSCSIのインターフゥイスを装備するための拡張  ボード。標準装備しているパソコンもある。
SCSIの規格 SCSIは当初の規格(SCSI-1)のあと、高速化されて次のような仕様  のものが作られている。                              ケーブル最大長          バス幅 最大転送速度  接続可能台数  SE HVD LVD  SCSI-1       8bit  5MByte/sec    8台    6m 25m ---  FAST-SCSI     8   10        8     3  25  ---  FAST-Wide-SCSI  16   20        16     3  25  ---  Ultra-SCSI    8   20        8    1.5  25  ---                        4     3  25  ---  Ultra2-SCSI    8   40        8    --- ---  12  Wide Ultra SCSI 16   40        16    ---  25  ---                        8    1.5 ---  ---                        4     3 ---  ---  Ultra2 Wide SCSI 16   80        2    --- ---  25                       16    --- ---  12  Ultra3 Wide SCSI 16   160        2    --- ---  25                       16    --- ---  12  このFastの世代のものをSCSI-2, Ultraの世代のものをSCSI-3という。  上記の表でSE,HVD,LVDの別は↓のSCSI-3の項を参照。  →SAS
SCSIターミネータ SCSIの接続の終端に接続するコネクタ。ここで電流を  反射して回路を完成させる。単に抵抗をつないだだけのタイプと、  アクティブ・ターミネーターと呼ばれる、強制的に信号の乱れを修正  するタイプとがある。むろんできれば後者をつないだ方が良い。  SCSI機器に内蔵している場合も多い。
SCSIのケーブル SCSIのケーブルには50線タイプと68線タイプがある。  SCSI-1,Fast-SCSI,Ultra-SCSIでは50線タイプを使用し、その末端はアン  フェノール又は櫛形のコネクタになっている。(Macintosh用はPCでRS232C  用に使用されているD-Sub25)    Wide-SCSIの場合は初期の頃は50線のケーブル(A)と68線のケーブル(B)と  いう2本のケーブルでつなぐ方式があったが、2本もケーブルを使うという  のはわずらわしいので、最近では68線のケーブル(P)のみでつなぐ方式が  普及している。
SCSIのコネクタ SCSIのコネクタには主として次の種類がある。  25ピンタイプ(DB-25) PCのRS232Cと同じ形のコネクタ(D-Sub25)なので          パソコンに詳しくない人がここに誤ってRS232C機器をつな          いで、あれ?? ということがあるようである。むろんRS232C          とSCSIでは電気特性が全然違うので、下手するとボードが          壊れる可能性がある。このコネクタを採用しているのは          マッキントッシュなど。  アンフェノール・フルピッチ(低密度ベローズ) 初期のSCSI-1時代に          スキャナーやCD-ROMなどに装備されているのをよく見かけた。          大きなコネクタである。真ん中に突き出した長方形状の突起          の両側に25本ずつの金属接触部を持つコネクタ。  アンフェノール・ハーフピッチ(高密度ベローズ) 1996年頃までよく          見られていたもので上記の半分のサイズ。構造的には上記の          フルピッチのコネクタをそのまま縮小したもので、やはり          長方形状の突起の両側に25本ずつの金属接触部を持つコネクタ。  D-Subハーフピッチ・櫛形(BR-50) 現在の主流である。ピン状のコネクタが         25本ずつ平行して2列並んでいるもの。アンフェノールタイプ         よりも挿入しづらいが、きちっとはまれば安定して抜けにくい。  68ピンコネクタ WIDE-SCSI用である。    80ピンコネクタ SCA(Single Connector Attachment)と呼ばれる。          ディスクアレイなどに使用される特殊タイプ。