PC/AT互換機 PC/ATの上位互換機のことで、現在の世界のパソコンのほと 
 んどを占めている事実上の標準仕様である。これと違う仕様で動いている 
 のは大企業などのホストマシンとして使用されている大型機や、ネットワ 
 ークのサーバーとして使用されているSPARCマシン、それからAppleが 
 販売しているMacintosh、くらいである。 
 元々のPC/ATはインテルの80286という16ビットCPUを搭載していたが、現実 
 には現在多くのソフトが要求している仕様としては 80286の上位CPUである 
 32ビットCPU・Pentiumの第二世代(P54C)以降のもの、及びその上位互換 
 CPU(AMDなど)ということになっている。音楽や映像などのリアルタイム処理が 
 必要ないソフトであれば80286の次の、インテルの最初の32ビットCPUである 
 i386や、その次のi486でも何とか動作する可能性はある。 
 またハード的にもPC/ATはISAという周辺機器接続用のボード規格であった 
 が、現在ではこの仕様のボードはほとんど販売されておらず、PCIという 
 新しいボード規格か、PCMCIA,CardBusなどといった規格のPC Cardの 
 スロットを装備していなければならない。 
 またディスプレイもPC/ATでは640x480ドットのVGAという規格であったが、 
 現在でも一応640x480でも使えることは使えるし、PDAなどではこの仕様の 
 ものもあるが、通常のパソコンの場合1024x768以上の解像度をもつものが 
 一般的である。 
 国際的に普及したPC/AT互換機であるが、日本国内での販売・普及にはかなり 
 の紆余曲折があった。日本とイタリアが最も普及に時間がかかったらしい。 
 これは日本では日本電気のPC9801, イタリアではオリベッティのマシンが 
 普及していて、なかなかPC/AT互換機がそれに対抗できなかったことによる。 
 イタリアのケースは私もよく知らないが、日本の場合問題になったのが 
 日本語の処理である。日本電気のPC9801はパソコンで日本語を表示する為 
 漢字の書体をROMに持っていた。また同時期に他の国内パソコンメーカー 
 から発売されていたパソコンも同様の手法であった。 
 そこで一時期、PC/ATにも同様に漢字ROMを搭載する方法がとられた。これ 
 はAXと呼ばれ、日本電気以外の多くの国内パソコンメーカーがこの仕様 
 のパソコンを出荷したが、実際にはソフトメーカーがなかなか対応してく 
 れず、価格的に十分PC9801に対抗できたわけでもなく、結果的にAXは失敗 
 した。 
  
 PC9801の黄金時代に唯一国内で売れたPC/AT互換機は東芝のJ3100である。 
 これは東芝がアメリカで発売して好評であったノートパソコンT3100に独自 
 の仕様(AXとは異なる)で日本語ROMを搭載したものであり「ノートパソコン」 
 という新しいコンセプトが支持されて、多くのユーザーを集めた。 
 PC/AT互換機が本格的に普及し始めたのはDOS/Vの登場による。これは今 
 まで日本語の書体をROMに置いていたのをやめ、ファイルとして提供し、 
 i386 CPUで使いやすくなった1MB超のメモリー領域に展開して使用するもの 
 である。これはメモリーが安価になってきたことから現実的になった手法 
 である。同じ道は元々高価なマッキントッシュでは数年早く起きていた。 
 マッキントッシュも最初は日本語を漢字ROMで提供したが、すぐにファイル 
 で持つ方法に変更され、この結果日本でもアメリカと同じハードウェア仕 
 様のまま、マシンが販売できるようになっていた。DOS/Vの効果もこれと 
 同様である。このOSの登場により、世界共通の仕様のまま何も変更せずに 
 日本国内にパソコンが出荷できることになった。これはパソコンの製造 
 コストの大幅ダウンが実現することを意味する。 
 ちょうどこの時期アメリカで急速に販売を伸ばしていた Dell が日本にも 
 進出してきて、このDOS/Vにより国内パソコンシェアを相当食い始める。 
 そこで慌てて今までAXをやっていた各メーカーも、(AXユーザーの手前、 
 あまりはっきり言えないが)曖昧にAXを縮小してDOS/V仕様のパソコンを 
 販売しはじめた。これによって初めてPC98の牙城が崩れ始める。 
 危機感を抱いた日本電気はPC-9821を作ってこれに対抗したが、最終的 
 には1997年にPC98nxを発売して、ここもDOS/Vに合流することになった。 

PC-ATA (Personal Computer Advanced Technologies Attachment)  PC-Card型のATAインターフェイスの仕様。
PCAPI (Preboot Crypto API) パソコンの電源を入れてからOSが起動す  るまでの間のセキュリティを確保するためのAPI
PCB (Printed Circuit Board) →プリント基板
PCB (Process Control Block) プロセス制御ブロック。
PCB (Poly Chlorinated Biphenyl) ポリ塩化ビフェニール。耐熱・耐薬品  と絶縁性に優れているため、かつてコンデンサーの絶縁や印刷インクの  添加剤として使用されていた。「カネミ油症」の原因物質である。現在は  使用が禁止されているが、あまりにも丈夫な物質で処理が困難であるため  30年前に製造されたPCBが現在も処分できないまま、各地に「保管」され  ている。しかし近年その保管実態があまりにもお寒いことが露見してきた。  なお、燃やすとダイオキシンが発生する。  →PCDF
PCC (Press Complaints Commission) 報道苦情処理委員会。
PCC (Program Control Console) プログラム管制卓。
PCC (Practical Color Co-ordinate System) 実用カラー調和システム。
PCC (Programmable Communication Controller) プログラマブル通信制御装置。
PC_Card 主としてノートパソコンで利用されている各種の機能を持った  ICカード。2006年現在主として使用されているのは、モデムカード、  Air H"カード、Ethernetカード、無線LANカードなどで通信系の  カードが多い。    かつてはSCSIカード, メモリーカードなども使用されたが、SCSIは  それ自体が使用されなくなり最近は見ない。メモリーカードというのは  MSDOS時代に主記憶が640KBしかないのを補うためのものであったが、  Windows時代になって主記憶自体を増設できるようになったことから  消滅した。特殊なものとしてカード型のカードディスクなどもあったが  これもUSBメモリが大容量化した現在では必要性の少ないものと  なっている。  PC Cardの規格としては、厚さ3.3mmのタイプI, 5.0mm以下のタイプII,  10.5mm以下のタイプIIIがあり、1990年代後半から2000年前後までの  大型ノートパソコンではたいてい タイプIIが2枚かタイプIIIを1枚  入れられるようになっていた。(サブノートはたいていIIが1枚)。    しかしUSBが周辺機器とのインターフェイスの標準地位を獲得した  現在では、カードを何枚も装着する需要は少なくなったため最近では  大型ノートパソコンでもカードはタイプIIを1枚が普通となり、  サブノートではカードスロット自体を搭載していないものも多い。    →PCMCIA,カードバス,マルチファンクションカード
PC_Card_Standard PCMCIAJEIDAが共同で策定しているPC Cardに  関する標準規格。1995年に最初の規格 PC Card Standard 95 を発表。  従来の5V以外に3.3Vタイプのものが規定され、ここでマルチファンクシ  ョンカードも認められた。  1997年には PC Card Standard 97 が発表され、ビデオ画像をCPUを経由  しないで直接画面に送り込むZV機能や、温度上昇のチェック機能など  が規定された。